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お姐ちゃん三代記

「お姐ちゃんトリオ」シリーズの第8弾であると同時に最終作である。

越路吹雪、扇千景、草笛光子と言うチャンバートリオと、中川ゆき、南弘子、桜井浩子ら当時の東宝新人女優で組んだ「スリー・チャッピーズ」がゲスト…と言うよりも、どちらかと言うと彼女等の方がメインで、パンチ、ピンチ、センチのレギュラーお姐ちゃんたちの方がゲスト的扱いのような印象で、すっかり影が薄くなってしまっている。

20前後の女性は顔が変わりやすい時期でもあるためか、シリーズ初期の頃はまだ元気はつらつ可愛らしいイメージだったレギュラー3人娘たちも、すっかりお姐様顔に変貌している。

パンチ役の団令子は、「アンパン」と言われるほどまんまるだった顔が少し痩せて来た感じで、もともと目がぱっちりした人だけに大人っぽい美人になっているし、どこかしら小川真由美に雰囲気が似ているセンチ役の重山規子は、全体的にぽっちゃりして来た感じで、こちらも大人の雰囲気。コケティッシュなイメージだったピンチ役の中島そのみでさえ、何となく顔が丸顔と言うよりは角張って来た印象で、大人の顔つきになっている。

役柄もそれぞれ、医者、体操の先生、料理教室の先生では、遊び回っていた初期のイメージとは全く違うおとなしめのキャラクターになるしかない。

何より残念なのは、金持ちの家の馬鹿娘役が愉快だったピンチが、すっかり庶民臭くなって魅力が薄れてしまった事が惜しまれる。

父親役は上原謙のイメージが強かっただけに、お茶漬け屋の親爺沢村いき雄が父親では、昔は銀座でズベっていた(?)と言うセリフも普通過ぎて、ギャップがなさ過ぎる。

オリジナルメンバーから消え失せた元気はつらつの部分を表現しているのが、新人「スリー・チャッピーズ」の面々なのだが、こちらもキャラクターが不鮮明で、あまり魅力が十分に引き出されているとは言いにくい。

一応、センター的な役柄を担っているおハネこと立川美香役の中川ゆきが、パンチの積極性とリーダー性を受け継いだキャラになっているが、如何せん、後の2人のキャラが弱い。

おメソは、そのニックネームからも分かる通り、良く泣き出すナイーブな娘、おチャラは、始終メイクの事ばかり気にしている軽い娘と言うキャラのようだが、3人ともオリジナル3人娘のような分かりやすく親しみやすい魅力に乏しい。

東宝が独自に売り出そうとした「スリー・チャッピーズ」は、先輩格である上原美佐、水野久美、三井美奈の「スリー・ビューティーズ」ほど分かりやすい美人トリオというわけでもなく、どちらかと言えば庶民派の個性派ぞろい、言い方を変えれば、ごく普通の隣のお姉さんタイプ風の人たちだけに、売り方が難しかったのかもしれないが、映画斜陽期と重なっていた事もあり、同じシリーズに登場した男性トリオ「スリー・ガイズ」同様、ほとんどトリオとしては売れないまま消滅したようだ。

ちなみに、テレビの人気特撮番組「ウルトラQ」(1966)の主役トリオとして有名になる桜井浩子と西条康彦が、この作品でも仲良し同士として描かれているのは興味深い。

本作では、センチが毎回担当していたお色気要素を、宝塚や松竹歌劇団出身のベテラン3人マダムたちに代行させているのだが、これ又、踊れるベテランばかりなだけに、この時期に網タイツ姿等披露して…と言う珍しさ以上のインパクトはない。

この時期の扇千景さんは、若い頃よりはぽっちゃりしているが、顔の愛らしさは相変わらずである。

パンチたちレギュラートリオが過去を思い出すシーンには、シリーズ初期のフィルムがそのまま使用されているが、チャンバートリオの回想シーンの方は、何かの映画の流用だったのだろうか?

出て来る3人の容貌にさほど変化があるようにも見えないだけに、古い時代の作品とも思えないのだが…

ひょっとすると、この映画のために独自に撮ったミュージカルシーンなのかもしれない。

上下3世代のお姐ちゃんトリオに、中国人娘トリオまで登場させると言うサービス振りには感心するが、肝心要のレギュラートリオの印象がすっかり弱くなっているのは残念と言うしかなく、おそらくは、もはやこの時期になると、こういう構成にするしかないほど、レギュラートリオだけでの集客が難しくなって来ていたと言う事かもしれない。

大学生を主人公とした「若大将シリーズ」同様、「お姐ちゃん」のイメージも「若さ」が売り物だっただけに、何年もそのフレッシュなイメージを持続させるのは難しかったのだろう。

この作品の脚本を担当している田波靖男氏は「若大将シリーズ」でもお馴染みの人で、物語のクライマックスにスポーツ大会を用意し、そこに登場したヒーローが逆転優勝を果たすと言う展開は「若大将」の方でも定番の展開である。

本作で登場する宇佐美なるイケメンアスリートが、会う女性みんなに惚れられる等と言う辺りも「若大将」と同じ。

劇中で、パリではすき焼き屋が流行っているなどと言っているが、すき焼き屋も「若大将」の実家でお馴染み。

余談だが、お茶漬け屋と言う商売も、本作だけではなく、同時代の他の映画にも時々登場しているが、オリンピック前くらいの時期にはそれなりに流行っていたと言う事なのだろうか?

すき焼き屋同様、今でもある商売だが、もはや賑わっていたり、愛人に持たせる類いの店のイメージはないように思う。

意外な所では、千石規子や加藤春哉と言った当時の東宝常連さんたちが、珍しく悪役を演じている所だろうか?

加藤春哉の方はその坊ちゃん風の見た目から怖くない悪役だが、千石規子の方は、ユーモラスな中にもなかなか底意地が悪そうなキャラクターになっている。

普通の娯楽映画として観れば及第点の出来だが、「お姐ちゃんシリーズ」の1本としていると、何となく物足りない印象がある作品ではある。

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

1963年、東宝、田波靖男脚本、筧正典監督作品。

カラフルな風船の表面に描かれたイラストを背景にタイトル

朝、芝の状態を観に出てきた石切カントリークラブ支配人大塚(丘寵児)は、新人キャディが暮らしている寮の一室の窓に、洗濯物が干しえあるのを発見し、干しちゃいかんと言ってあるだろ!と怒鳴りつける。

その部屋に住んでいたのは、キャディの見習い中であるおハネこと立川美香(中川ゆき)、おメソこと中山絵里(南弘子)、おチャラこと高野花世(桜井浩子)の3人だった。

先に起きていたおハネは、他の2人を起こすが、まだ寝ぼけているのか、おメソがベッドの中でしくしく泣いているので訳を聞くと、夢を見て、チンパンがもう私とは付き合わないって言ったの等と言うので呆れてしまう。

それでもおメソは、朝見る夢は正夢って言うじゃないなどと言って、心配している様子。

その時、同じクラブで働いているヤッチンこと田部弥一(井上大助)が部屋に入ってきて、今日はコンペがあるので、窓に干してある洗濯物を片付けろって言ってるぜと知らせに来たので、干した張本人であるおハネは自分の下着を取り込みながらも、嫁入り前の女性の部屋に入るときはノックくらいするものよ!と仲良しのヤッチンに文句を言う。

すると、嫁入り前って言うけど、売れ残りじゃないかなどとヤッチンが反論したので、怒った3人娘は枕で叩き出す。

その後、入口付近でチンパンこと大木浩(当銀長太郎)に会った3人娘が、もうおメソと付き合わないんだって?と夢の話を冗談で振ると、どうしてそれを知ってるんだい?田舎のおふくろから見合いをしないかって、写真を送って来たんだと言うではないか。

驚いたおメソだったが、その写真の事を聞くと、相手はひどいブタ鼻で、チンパンジーに似ているおれが豚を嫁にしたんじゃおかしいだろうなどと笑い飛ばす。

その時、受付係の自金五郎 (西条康彦)が、お客様だよ!と3人娘に声をかけて来る。

その日、3人娘がキャディとして付いた客は、お金に余裕がありそうな立派な3人の有閑マダムたちで、昔の学友だったらしく、互いにニックネームで呼び合っていた。

元帥と呼ばれている山本雪江(越路吹雪)、式部と呼ばれている草刈充子(草笛光子)、石松と呼ばれている石橋景子(扇千景)のニックネームの由来を、まとめて充子がおメソに教えるが、おメソは、学生時代、ウィンクばかりして男を誘惑していたいた景子が、片目の森の石松から来ている事は何とか分かったが、何故、山本が元帥と呼ばれるか理解できんかった。

それを知った充子は呆れながらも、戦争からもう20年も経つんじゃ仕方ないかと自分の年を実感するのだった。

その充子は、元帥の後で打ったボールが林の中に入り込んでしまい、担当キャディとして付いていたおメソはそのボールを探させられるはめになる。

なかなか追いついて来ないおメソを心配したおチャラとおメソが林に入って、又もや泣いていたおメソの手伝いをしてやる事にするが、式部と言うのは、文学好き、本好きだけど、自分では本を買わず、人から借りてばかりいたそうよとニックネームの由来を聞いた事を教え、それって平家物語を書いた人よねなどと納得しあうが、その内、どうしてもボールが見つからないので、おハネは、おメソがクラブのバッグに用意していた予備のボールを出させ、それを地面に置いて、ありましたよ!と声を上げるのだった。

ゴルフを終えた後、クラブの食堂に落ち着いた石松は、さっきのキャディたち、おしゃべりばかりしてダメねなどと話し始め、亭主が最近又浮気している事を察知したらしく、お茶漬け屋を始めさせたらしいと元帥たちに愚痴を言っていた。

このクラブでは、さっきのキャディたち用の花嫁学校もやっているとの情報を知った式部は、元帥にも、いつまでも亡くなった人の事ばかり考えてないで、あなたも花嫁学校に入ったらなどと勧める。

式部は、若いキャディの話から、私たちも若い頃は楽しかったわね…と昔を思い出す。

男役の衣装を着た元帥とレオタード姿の石松、式部の3人が、「オースザンナ」や「草競馬」の歌を歌うミュージカル風回想シーン。

思わずその頃に戻り、テーブルでも3人は歌い続けていたが、その歌を聴いた周囲の客や従業員たちが集まって来て、店の係が、他のお客様の迷惑になりますから…と3人に注意しに来る。

新米キャディたちに。夫婦生活にセックスは大切だと抗議していたパンチこと金丸令子(団令子)は、手を挙げたおハネから、先生は経験あるんですか?と聞かれ、返事に窮すると、経験ないのに教えられるんですか?などと嫌味を言われたので、からかうのね!立川さんだけ残りなさい!と叱りつける。

美容体操を教えていたセンチこそ糸川重子(重山規子)が、伴奏に使っていたレコードが終わったので、おメソにレコードの裏面をかけるように頼むと、おメソはあらかじめ用意しておいたロカビリーのレコードをかけ、生徒たちが全員ツイストを踊り出したので、センチは逆上する。

ピンチこと甘利園江(中島そのみ)は、料理を教えていたが、おチャラが作っていたおでんの味見をしてみると、ものすごく辛かったので顔をしかめる。

教官室に戻って来たピンチが、この頃のジャリはタチが悪いねと愚痴ったので、私たちも昔は学校好きじゃなかったけど、あんなじゃなかったわよねと昔を思い出す。

ピンチが運転する真っ赤なオープンカーに乗って海に出かける途中、暴走族から取り囲まれからかわれる「銀座のお姐ちゃん」からのシーンの再現。

夜、寮母のおくまババアこと熊井女史(中野トシ子)が見回りに来たので、寝る準備をする振りをしたおハネ、おチャラ、おメソたちだったが、おくまババアが部屋を出て行くと、おチャラが用意しておいた電灯カバーを部屋の灯にかぶせ、外に灯が漏れないようにすると、おハネは、風呂敷に包んで隠しておいた靴を取り出し、ヤッチンから借りたと言うザイルまで取り出すと、窓から部屋を抜け出て、これから銀座か六本木に遊びに出かけようと言い出す。

お洒落好きなおチャラは、さっそくコンパクトを開いてお粧しを始めたので、おハネはせかす。

その夜、石松、元帥、式部たちは、石松の旦那が愛人に持たせたと言う六本木のお茶漬屋「花苑」に来ており、そこで働いている女がその愛人らしいと囁きあっていた。

しかし、そこはピンチの父親の店で、今日はパンチとセンチも来て、茶漬けを食べていたのだったが、石松はそのピンチを亭主の浮気相手と思い込んでいたのだった。

そこに、やって来たのは、石松の亭主石橋(十朱久雄)だった。

石橋はパンチに笑顔で近づくと、ほっぺにキスをしたので、やっぱり!と思った石松がピンチの片手をひねりながら、さも浮気現場を押さえたように睨んで来たので、違うのよとピンチは反論しようとするが、いきなり女房が出現した事に驚いた石橋は、この人はここの娘さんだよと言い訳し、何事かをピンチに耳打ちして逃げ帰る。

その時、「花苑」に入って来たのが、おハネ、おメソ、おチャラの3人で、それに気づいたピンチは、さっさとお帰りなさい!と叱りつける。

しかし、そんなもめ事を面白そうに観ていた元帥が、昼間のキャディたちと気づくと、私がごちそうしてやるわ、こんなちゃちい店じゃなくてとおハネたちに声をかけて来る。

元帥たちがおハネたちを連れて来たのは「三小姐」と言う中国料理店だった。

売れ残りが花嫁学校なんて…と先ほど会ったピンチ等を鼻で笑ったマダムたちだったが、この店は、クラブ歌手をしている元帥がパリ公演の帰りに寄った店で、テーブル係やレジ係として中国人の3人の娘さんがいるのよと教える。

その中国人にお姐ちゃんトリオ李敏 (張燕)、李蓮(陣小平)、李黛(那詠慧)らが、元帥たちのテーブルにたどたどしい日本語で挨拶をしに来る。

その時、女客が入って来たので、店が終わったキャバレーの女かなにかでしょうと冷ややかな目で観ていた石松等は、その後に付いて入って来たのが石橋だったので、その女こそ、本当の愛人と知り、亭主を呼ぶ。

又しても、女房が目の前に現れたので、恐れをなした石橋は逃げ帰ったので、石松も後を追って店を出て行く。

翌日、石切カントリークラブでは、ゴルフの腕は初心者の専務と呼ばれる川上(田島義文)と、その専務をやたらヨイショしている部下のような木津根(加藤春哉)と(堺左千夫)がコースに出ていたが、一緒にキャディーとして付いて来たおハネは、林の中に打込んだ川上のボールを探しに行き、お尻を触られたので、怒っておチャラやおメソの所へ戻って来ると訳を話し、同情した2人と共に一緒にゴルフバッグを投げ捨て寮に帰ってしまう。

この苦情を聞いた大塚支配人は、おハネたち3人を呼びつけ、お客様が言う事は常に正しいんだと説教し、君たちは減俸処分にしますと言い渡す。

寮の食堂に集まったおハネたちは、こんな所にいるより3人でお店やらない?お茶漬けの店をパリにでも作れば珍しがられるわと話し合う。

おチャラは、アラン・ドロンも来るかしら?と、パリの店に夢を馳せ、3人は、店を作る資金を作るためスポンサーになりそうなカモを見つけるのよ。どんな茶漬けが人気があるかも調べないとね。3人で手分けしてやろうと相談する。

そこに、ヤッチンや五郎たちが、ボウリングか映画にでも行かないか?と誘いに来るが、計画を始める事にした3人娘たちはダメよ!とあっさり断る。

その日は、センチの体操の授業がある日だったが、こっそり寮を抜け出したおハネとおメソをごまかすため、センチが名簿を観ながら出欠を取り始めると、おチャラが代返する。

「花苑」に1人でやって来たおメソは、茶漬けの原価等を主人であるピンチの父親(沢村いき雄)に聞こうとするので、父親は驚く。

一方、おハネの方は、元帥がいつも歌っている、外国人客がメインのキャバレーのカウンター席にやって来る。

その頃、生徒たちに3人組を作らせ、踊りを教えようとしていたセンチは、1人だけ余ったおチャラに気づき、生徒は3で割り切れるはずなので、おチャラが代返したことに気づくと、罰として、駅の売店まで行って夕刊を買って来るよう命じる。

1人寂しく、寮を出たおチャラだったが、途中で、白いオープンカーに乗ったステキな男性が送って行ってやろうか?と声をかけて来たので喜んで乗せてもらうことにする。

その後、「花苑」には、「三小姐」の三人娘がもう1人の中国人娘を連れてやって来て、茶漬けを頼んでいた。

色々、茶漬屋の内情を聞いたおメソが帰ろうとすると、先ほどから店の中でおメソの様子をうかがっていたチンピラ3人が後を付けて来て、おメソを無理矢理連れて行こうとするとする。

怖がったおメソはすぐに泣き出すが、その時、白いオープンカーでやって来たステキな男性が、粋がって来たチンピラたちを殴り飛ばし、助けてくれる。

その後、元帥のキャバレーで、隣に座った外国人客に、日本のスナックを好きかどうか聞こうとしていたおハネだったが、英語がほとんど通じず、コミニュケーションがなかなか取れなかった。

その時、近づいて来た男が、君はいくつかと聞いて来たので、17だと答えると、その男は、自分は風紀係の刑事で、君は今、外国人相手に売春を持ちかけていたね?と一方的に決めつけ、警察に連れて行こうとする。

その時、店に入って来たハンサムな男が、刑事から事情を聞くと、この人は僕の連れですよ。あなたは早くお帰りなさいと言ってくれたので、おハネは感謝しながらも、その男性に一目惚れしてしまったので、帰り際躓いて転んでしまう。

先に寮に戻っていたおメソとおチャラは、バヤリースの缶ジュースに袋菓子を食べて、帰りが遅いおハネを心配していたが、その時ようやく、窓からザイルを使っておハネが部屋に戻って来る。

おハネは、パンパンに間違われそうになったけど、取ってもステキな人に助けてもらったの…と夢見るように、今まで会った事を報告するが、それを聞いたおチャラも、私もステキな男性とドライブをしたと言うし、おメソも、私もステキな人に助けてもらったのと自慢話をする。

それでも、お互い、その日の行動を反省し、私たち1人じゃダメね、3人で1人だもの…と自戒するのだった。

その時、おくまババアが部屋にやっていて、あんたたち、点呼のときはいなかったくせにどこに行ってたの!と嫌味を言う。

翌日、全授業員を前にした大塚支配人は、今度、この石切カントリークラブが、全日本ゴールデンカップ杯争奪戦の会場に選ばれたことを知らせた後。今後、打ちの専属プロゴルファーとして働いてもらう事になったと言う宇佐見澄人(稲垣隆)を紹介する。

その宇佐美の顔を観たおハネ、おメソ、おチャラの3人は、あの人よ!と、思わず、自分たちを助けてくれたステキな男性を指差しあうのだった。

何と、3人が憧れたステキな男性とは同じ宇佐美の事だったのだ。

その時、五郎がおチャラに声をかけて来るが、ふさがってるわ!と、おチャラはにべもない態度を取る。

その後、3人有閑マダムたちとコースにやって来た宇佐美の方も、そこで待っていた3人娘を観て、君たちはここのキャディさんだったんだねと気づく。

宇佐美の外見に惚れた石松が、すぐさま媚を売って打ち方の指導を仰ごうとすると、途中でバンカーに入れてしまった式部も、指導しに来た宇佐美に対しわざとらしく甘えてみせる。

その様子を観ていたおメソは膨れる。

元帥までもが宇佐美に対し、今晩お暇?私の歌っているお店に来ない?と誘いかけたので、キャディーとして付いて来ていたおハネも頭に来る。

その日は、料理教室の日だったが、憧れの彼氏をチャンバー(婆ちゃん)たちに取られそうな事に怒っていたおハネたちは、カレーの実習の時、注意するピンチの目の前で大量の調味料を鍋に投じてしまう。

呆れたピンチが、3人娘を教官室に連れて来ると、先に戻っていたパンチとセンチは、札付きの3人娘ねと苦笑する。

ピンチは、私も若い頃はザギンでズベってたのよ!と3人娘を睨みつけ、今はみんなが幸福になってもらいたいから教えているのよと説教する。

すると、3人娘は一斉に泣き出し、いくら御料理を習ってもダメなの。3人とも好きな人が同じ人だったのに失恋したの…と事情を打ち明け、その相手は宇佐美で、取ったのはチャンバーたちとも教える。

それを聞いたピンチは、こりゃ、放っとけないわね、パンチ…と乗り出して来て、パンチも、ぶちかましたれ!と叫ぶと、ザギンのチャンネー(銀座のお姐ちゃん)に任しとけ!とばかり、3人揃って歌い始める。

その夜、元帥が歌っているキャバレーにやって来た宇佐美がテーブル席で1人聞いていると、そこに、どこから聞きつけたのか、式部と石松が連れ立ってやって来て、勝手に宇佐美のテーブルに座る。

一方、おハネから情報を聞いて来たパンチ、ピンチ、センチの3人も同じ店にやって来てカウンター席に座ると、有閑マダムたちの様子を監視し始める。

彼女等も、その時、宇佐美を初めて観て、あら、素敵じゃない!ジャリたちにはもったいないわと感激する。

歌い終わった元帥がテーブル席にやって来て、何しに来たの?と式部たちに聞くと、抜け駆けは許さないわよと石松が答える。

宇佐美が、踊って頂けませんか?と3人に声をかけると、式部がすぐに名乗り出て一緒に踊り出す。

その時、店にやって来たのは、パンチたちがあらかじめ連絡をしておいた石橋と、式部の亭主草刈(藤木悠)だった。

2人は、自分の妻たちの様子を見るなり、よろめいているって本当だったのか!と言いながら、式部と踊っていた宇佐美に近づき、石橋が殴り掛かるが、宇佐美があっさり避けたので、そのパンチは宇佐美を背後から押さえていた草刈の顔面に当たってしまう。

式部、石松、元帥たちは慌てるが、僕は悪い事をしてしまったようだと言いながら、宇佐美は店を出て行ってしまう。

その様子を小気味良さげに観ていたパンチは、私も明日からゴルフ習おうかしら等と呟く。

それを聞いて動揺したのか、パンチは帰りかけてその場で転んでしまう。

翌日、ゴルフクラブを持ってコースにやって来たパンチは、宇佐美さんは今頃来るの?と側にいたキャディーのおハネに聞く。

はい、もうすぐ選手権大会が近いですからとおハネが答えていると、当の宇佐美がやって来る。

パンチは、美香ちゃん、ご紹介してとおハネに頼み、宇佐美に対し自己紹介するが、そこにセンチとピンチもゴルフクラブを持ってやって来たので、あんたたち!昨日、私が言った決心を聞いて真似するなんて!とパンチは怒る。

しかし、ピンチとセンチも悪びれた風もなく、クラブをフェンシングのように互いに向けあって、勝負しようとする。

結局、その日は花嫁学校の方は全部休講になり、先テキたち、みんな宇佐美さんにイカレちゃったみたいとおハネたちは呆れる。

おメソも、ここは私たちが団結するしかないんじゃないのと言い出す。

宇佐美さんの童貞を守る会ねとおチャラが発言すると、おハネはさすがに、宇佐美さんって童貞なのかしら?と疑問を口にする。

通常の仕事である、自分のクリニックでの医者の仕事をしていたパンチの元へ、診察に訪れていた津島多都子(藤山陽子)と言う間者は、何の異常もないと知ると、診断書にはどこか悪いと書いてくれませんか?と妙な事を言って来たので、法律でそう言う事は出来ませんと教えて帰す。

次に部屋に入ってきたのはピンチとセンチだったので、今は仕事中だから後にしてとパンチが断ろうとすると、自分たちも患者で、今まで順番を持っていたのだと言うではないか。

カルテを観ると、患者として来院したのは本当だったので、どこが悪いの?とパンチが聞くと、ピンチは、最近胸がムカムカして酸っぱいものが欲しいのなどと言うので、それじゃまるで妊娠じゃないとパンチは笑う。

所が、ピンチはそれよ!と言い、このところ、毎晩宇佐美さんの事を夢に見るので想像妊娠じゃないのかしら?などと言いはるので、胃の辺りを触診してみた所、パンパンに腫れている。

お昼何食べた?と聞くと、寿司を二人前に…などと言うので、呆れたパンチは胃散を出しておくからと答える。

センチの方は、あれを伸ばす薬が欲しいのだと言う。

あれって?とパンチが聞くと、分かっているくせに…、いじわる!1日でもゴルフのレッスン休みたくないのよ等と言うではないか。

その頃、久々に、ヤッチン、チンパン、五郎たちと一緒にボウリングをやった帰りのおハネ、おメソ、おチャラたちは、国立競技場近くの公園で、宇佐美が見知らぬ美女と一緒にいる所を目撃してしまう。

どうやら、2人は喧嘩をしているようで、美女の方が立ち去って行ったので、3人娘は後を付けてみる事にする。

ボウリングで負けたら肉まんをおごると約束して負けた彼女たちだったので、腹を空かせていた五郎たちはその場で置いてけぼりにされる事に文句を言うが、3人娘は彼らを無視して美女を追いかける。

宇佐美と別れたのは津島多都子だったのだが、彼女は人気のない水辺に近づいたり、電車が近づいた踏切に飛び込み、驚いた3人娘が近づくと、すでに向こう側に渡り切っていたりと怪し気な行動をとる。

さらに、薬局で睡眠薬を購入するのを目撃するにいたり、彼女が自殺をしようと迷っているのだと3人は気づく。

大きな金持ち風の屋敷の中に入った彼女の名前が津島と言う事を知った3人娘は、何とか中に入れないものかと相談しあっていたが、そんな彼女たちに津島の家がどこにあるのかと聞いて来たのは、いかにも地方から出て来たばかりと言った娘だった。

彼女が言うには、今日から、津島家の女中として働く事になったと言うので、おハネは、自分が身替わりになって中の様子を探って来ると、おメソとおチャラに耳打ちし、女中が持っていた日傘と荷物を受け取ると、中で聞いて来てやると女中に説明し、1人で屋敷の中に入って行く。

おハネが渡した紹介状を読んだのは、家の先輩女中らしきおばさん(千石規子)だった。

さっそくその先輩女中から二階にお茶を持って行ってと頼まれたおハネだったが、最初、菊枝さん!と女中の名前で呼びかけられた時には自分の事と気づかず、返事をしないでバレそうになる。

二階は多都子の部屋だったが、来客中らしかったので、おハネはドアの外で盗み聞きをすることにする。

客は、先日、石切カントリークラブにやって来て、おハネのお尻を触ったあの専務の川上だった。

川上は、自分が勤めている会社の社長令嬢である多都子に、見合いの話を進めに来ていたのだった。

しかし、多都子は、自分には好きな人がいるので嫌ですと拒否する。

すると川上専務は、あなたのお父さんは、背任横領を犯して、経理に穴を開けたのです。私はその社長の名誉を守ろうとしているだけで、この縁談がまとまれば、金融のめどが立つのですと説明する。

その時、おハネが茶をもって中に入ると、帰りかけていた川上専務は、立ったまま茶を一口すすり、冷めかけてるやないかと不機嫌になりながら部屋を出て行く。

1階に下りて来た川上専務は、先輩女中に近づくと、あんたからも良う話しといてくれ。お嬢さんを外へ出さんようにと頼み、1万円を手渡す。

その時、2階から降りて来たおハネの顔を見た川上専務は、どっかで観た事のある顔やな?と首を傾げるのだった。

屋敷の外で、女中の菊枝にケンケンパをさせながらおハネが出て来るのを待っていたおメソとおチャラだったが、そこに高級自動車が近づいて来て、中から降りて来たのは、川上専務を迎えに来た木津根だった。

その頃、二階の自室で、コップの水に睡眠薬を大量に溶かしそれを飲もうとしかかっていた多都子を止めたのは、警戒していて部屋に飛び込んで来たおハネだった。

おハネは、私はあなたと宇佐美さんの味方よと打ち明けるが、でも、澄人さんは私の事怒っているの…、私はわざと身体が悪い事にしてお見合いを断ろうとしたんだけど…と多都子は憔悴していた。

おハネは、何とかなるからと言って、多都子を慰める。

その頃、木津根と共に料亭にやって来た川上専務は、会社を潰す書類は全部集めて来たと報告するもう1人の部下の話を聞き上機嫌になる。

その座敷に電話が入り、津島家の先輩女中が、お嬢様が、菊枝と言う今日入った女中と一緒にいなくなったと言って来る。

話を聞くと、後から本物の菊枝が来たそうで、偽物の菊枝がお嬢様を連れて行ったのだと言う。

驚いた川上専務は、誘拐されたと警察に知らせれば、行く先ぐらいはすぐに見つかると指示を出す。

その後、宇佐美のマンションにやって来た木津根たちは、多都子を匿っているんじゃないかと言って勝手に部屋に上がり込むと、隠し立てすると誘拐罪で訴えてやるからともう1人の部下も脅し付ける。

その頃、多都子は、おハネたちの寮の部屋に連れて来られていた。

ここなら何日いても大丈夫とおハネは太鼓判を押すが、部屋のラジオが臨時ニュースとして、東京で社長令嬢が誘拐されたと告げる。

翌朝、宇佐美が練習をしている所に、今朝は調子悪そうねとからかいながら近づいて来たおハネは、多都子さんに会いたくない?と聞く。

しかし、宇佐美はそれには返事もせず、コースを廻るからバッグを持って来てと頼む。

部屋で、おハネ等と同じキャディの格好に変装していた多都子がバッグを持って宇佐美に近づくと、さすがに宇佐美も驚く。

多都子が、早く売って頂戴と声をかけると、急に元気を取り戻した宇佐美は良いショットを打ってみせる。

後ろで見守っていたおハネ、おメソ、おチャラも、ナイスショット!と声を出し喜ぶが、何故か、おハネは上を見上げたまま、何だか哀しいわ…とつぶやき、涙が出るのをこらえているおハネの気持ちが良く分かっているおメソもおチャラも、私たち、失恋したのねと言いながら、一緒に泣き出すのだった。

おハネも、初恋が破れたのよと言うとこらえていた涙が溢れ出す。

宇佐美と一緒にコースを廻っていた多都子は、澄人さん、私、一生、あなたのキャディをやりたいわと告白し、その場でキスをするのだった。

その頃、津島家で会ったおハネの顔を、どこで会ったのだろう?と記憶をたぐっていた川上専務は、ゴルフ場の奴や!と思い出していた。

石切カントリークラブにやって来た川上専務の前に、大塚支配人がおハネ、おチャラ、おメソの3人を連れて来て叱っていると、木津根がコースに出ていた宇佐美と多都子を連行して来る。

多都子は、誘拐されたと言う川上専務たちに、私はもう20歳よ、大人として自分の意志で行動していただけです。借金も家を売ってでも作りますと反論するが、500万を今すぐ払いますか?家はもう担保になっていますし、あなたが大学に行っている学費も私が出しているのですと言う。

すると、話を聞いていた宇佐美が、そのお金は私が払います。今度の全日本ゴールデンカップで優勝すると賞金がもらえますし…と口を挟む。

新聞に、「全日本ゴールデンカップ杯争奪戦」の開催で、ベテラン中町龍平と新人宇佐美との一騎打ちになるのではないかと言う記事が載る。

いよいよ試合当日の朝、代官山にある宇佐美のマンションにやって来たセンチは、お守りを持って来たと言って宇佐美に手渡す。

その時、ドアにノックの音が聞こえたので、パンチかピンチが来たに違いないと感じたセンチは、間仕切りの陰に隠れる。

入って来たのはピンチで、宇佐美のためにおにぎりを作って来たと言って手渡すが、その時、又ドアをノックする音が聞こえたので、パンチかセンチが来たに違いないから私隠れますと言ったピンチが間仕切りの中に入ると、既にそこにいたセンチと鉢合わせになり、さらに、力とスタミナが付く薬を持って来たと言いながら部屋に入ってきたパンチとも顔を合わせてしまう。

宇佐美は、3人に感謝しながらも、今は1人にしといて下さいと頼み、帰ってもらう。

パンチとピンチは勝手に帰ると言うので、ピンチはペイントしてあるオープンカーに乗って帰ることにする。

ピンチから貰ったおにぎりを食べていた宇佐美は、またドアをノクックする音に気づきドアを開けると、入って来たのは木津根と3人のヤクザ風の男たちだった。

木津根は、今日のゴルフ場へ行かないなら100万円やろうと言い出す。

試合をキャンセルするよう買収に来たのだった。

そんな事とは知らないパンチ、ピンチ、センチは、互いに抜け駆けをしようと、又マンションにめいめい戻って来ていて、部屋の外で鉢合わせになる。

部屋の中では、宇佐美が、試合開始の9時までおれを監禁しようと言うのか?と木津根に迫っていた。

パンチたち3人娘は、全員一緒に部屋の中に飛び込んで来て、中にいた木津根たちに気づく。

木津根は、嫁に行けない身体にしてやるぞと脅すが、3人娘はそんな脅しに屈する訳がなく、ヤクザたち相手に部屋の中で大暴れしてやっつける。

その頃、石切カントリークラブでは、「東西プロゴルフ協会主催」の「全日本ゴールデンカップ杯争奪戦」が始まろうとしていた。

おハネ、おメソ、おチャラの3人娘と多都子は、なかなかやって来ない宇佐美を今や遅しと待ち構えていた。

その宇佐美は、ピンチのオープンカーにパンチやセンチと共に乗り込み、全員で「恋のピンチは引き受けた〜♬」と歌いながら、試合会場へと向かっていた。

試合に間に合ったパンチたちは、ギャラリーで宇佐美に声援を送るが、キャディーのおハネから、お静かに!と注意されてしまう。

初日は、ゴルフの神様の異名を取る中町龍平がトップに立つ。

翌日、宇佐美は、打ったボールを林の中に入れてしまいピンチになるが、絶妙の技術でその難関を突破する。

試合の模様はテレビ中継され、川上専務とその子分たち、そして津島家の先輩女優がその中継を屋敷で観ていたが、先輩女中は、ゴルフの事等まるで分からなかったので、宇佐美が有利になると喜んだりして、子分たちから呆れられる。

おハネは、形勢不利な宇佐美を応援するため、「神様、仏様、創○学会様」と呟く。

そんな中、津島家でテレビを観ていた川上たちの元に刑事がやって来て、私文書偽造と横領の罪で逮捕してしまう。

次の瞬間、試合会場では、宇佐美がカップインさせ優勝を決めていた。

駆け寄った多都子は、おめでとう!良かったわ!と呼び掛け、宇佐美と手を取り合って廻り出す。

試合後、大塚支配人は、おハネ、おメソ、おチャラの3人を呼ぶと、君等は良くやってくれたと言いながら、1人ずつ封筒を渡し、それは退職金のつもりだ。今日の試合で、この石切カントリークラブも名門の仲間入りしたが、君たち3人は、その名門クラブにふさわしくないと判断したのでと言い渡す。

それを聞いたおハネは、悔し紛れで、辞めたってもっと率の良い仕事があるから構いませんと負け惜しみを言い、全員で大塚支配人に「イーだ!」と顔をしかめてみせる。

おメソは赤、おハネは青、おチャラは緑のお揃いのワンピースを着て、石切カントリークラブを後にした3人だったが、おハネが、こうなったら焼け飯でも食べちゃおうか!と言い出し、全員「花苑」に向かうと、満腹になるまでお茶漬けを平らげる。

満腹になった3人は、いつパリに店が持てるのかしら…とため息をつくが、そこにパンチ、センチ、ピンチ等がやって来て、あんたたち、首になったんですってねと声をかけて来る。

パンチは、私たち相談して、3人が1人ずつ、あなたたちを拾ってやろうってことにしたんだけど…と持ちかけるが、おハネたちは、私たちは3人で1人前なので、一緒に雇ってもらえないと困るんですと言うので、あら、昔の私たちみたいな事を言ってるわとパンチは笑う。

しかしセンチやピンチも、到底3人も一緒に雇えないと困惑していると、中華料理店「三小姐」の3人娘が来店し、今度、パリで親付け屋を始めることにしたと報告する。

それを聞いたおハネたちは、やっぱり商売は中国人が上手いわよねとため息をつく。

すると、中華3人娘は、その店で働く日本人の娘さんを3人くらい紹介して欲しいと言うので、思わず、おハネたちは、その話乗った!と挙手をする。

晴れ着姿になったおハネ、おメソ、おチャラの3人娘の送迎会が「三小姐」で行われる事になり、パンチ、ピンチ、センチの3人娘、そして、元帥、石松、式部の3人マダムたちも参加する。

チャンバートリオたちは、やっぱり女の幸せは結婚よなどとおハネたちにアドバイスする。

そこに宇佐美がやって来たので、チャンバートリオは目を輝かすが、フィアンセの多都子ですと連れて来た津島多都子を全員に紹介したので、式部はオヤオヤ…と言ってがっかりしてしまう。

その場で何となく影が薄くなっていたピンチ、パンチ、センチのお姐ちゃんは、私たちは前進あるのみよ!上のチャンネーにも下のチャンネーにも負けねえよ!と意気込むと、3人揃って歌い出すのだった。