試写会でこの作品を観てからこの文章を起こすまでにかなり時間が経ってしまったため、正直記憶は不確かになってしまい、内容には自信がない。
特に、登場人物たち(特に公式サイトにすら記されていない末端の兵士)の名前などはあやふやである。
今でも覚えているのは、時間つぶし程度には楽しめるが、それ以上のものではなかったと云う印象。
せっかく全編フルCGIにしているのに、登場人物は少ないし、戦いの舞台はほとんど宇宙船の中メインと云うB級丸出しのスケール感のなさには正直がっかりさせられた。
さらに、人物キャラはリビングデッドでも観ているかのように全員生気がなく、女性は人形やマネキンにしか見えないため、感情移入が全く出来ない恨みがある。
やはり、外見はどんなにリアルに仕上げても、人間味と云うのは表現できないのだと云うことが分かっただけである。
狙撃銃を持つ女兵士トリッグなどは、人間が演じていたらさぞかし魅力的なキャラクターになっていただろうと思えるだけに、つくづく残念な気がする。
ストーリー展開自体はそれなりにまとめられており、危機また危機の連続のような展開にはなっている。
そのために、人物キャラの魅力のなさに眼をつぶれば、それなりに最後まで楽しめなくはない仕上がりにはなっている。
ただ、「人物キャラの魅力のなさに眼をつぶれば」と云う部分は、許せる、許せないの個人差があるはずで、個人的には心底物語世界にのめり込めるほどではなかったように思う。
過去のシリーズでも、女王バグのテレパシーは人間を操れる危険なものだと云う描写は何度か出て来たはずなのに、また性懲りもなく、その女王バグを登場させている所が、ややマンネリ感を醸し出している所かも知れない。
女王バグの造形も、何となく凡庸で魅力不足。
人間や生物には興味がないメカオタクが作った、同じような趣味のメカオタク向けの作品と言った所だろうか。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼ |
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2012年、アメリカ+日本映画、 ジョセフ・チョウ+河田成人原案、フリント・デイル脚本、荒牧伸志原案+監督作品。 細菌への感染予防注射をした。 脈は正常、恐怖心はない。 震えているのは武者震いって奴だ。 戦闘用パワードスーツを着込んだ地球軍戦士達が任務に向かう。 タイトル 小惑星状に設置してあるフォート・ケイシー要塞がバグたちに占領されたという報告を受け、その奪還にAチームが向かう。 アレジア号から要塞に飛び移ったAチームだったが、中は壊滅的で、バグは後から後から湧き出て来る。 もはや手の下しようがないと判断した一行は、要塞自体の爆破を決意する。 アレジア号は、対比して来る兵士たちを迎えるため、近くの空間で待機する事にする。 現場では、衛生兵のチャールストンが、負傷兵の手当のため呼ばれる。 その頃、ヘンリー・ヴァロ大佐は、超能力戦略担当大臣カール・ジェンキンスの命令に背いた罪で掴まり、個室に監禁されていた。 一方、戦艦JAW(ジョン・A・ウォーデン)号艦長カルメン・イバネスも、かつての盟友カール・ジェンキンスによって拘束され、JAW号を奪われてしまう。 爆弾を仕掛け終えたAチームは、Bドックから撤退する事にし、そこに向かうが、味方を誤射したり、現場は混乱し出す。 それでも、何とかBドックに到着したAチームは降下艇に乗り込もうとしていたが、帰還予定だった戦艦JAW号が、何故か遠ざかって行くではないか! もう目の前に、大量のバグが接近して来ていた。 ビガーズはジャナ艦長に通信を送り、アレジア号に自分らを収容してもらう事にする。 しかし、その間もバグの襲撃は間断なく続いており、応戦しながら降下艇への接近はかどらなかった。 その時、近くからバグを一匹ずつ狙撃する兵士の姿があった。 その兵士は女で、425、426、427…と数えながらバグを撃っていた。 ドッグへ戻れ!連結器が離れる!走れ!飛べ!とその女兵士に声をかけながら、離れかけた連結器部分で待ち構えていたビガーズは、ジャンプした女兵士の手をがっちり握りしめ、降下艇がある自分たちの方へキャッチする。 女兵士トリッグは、スコア450ってとこね…と呟いていた。 爆破しろ!メック その指令の数秒後、フォート・ケイシー要塞があった小惑星は大爆発を起こし、木っ端みじんに吹き飛ぶ。 アレジア号に無事収監された兵士たちは、シャワーなどを浴び、任務を終えた今、地球に戻れると安堵していた。 しかし、ジョナ艦長は、カルメン・イバネス艦長から戦艦JAW号を奪われた話を聞いており、その戦艦JAW号を追尾していたが、突如途絶えたとカルメンに報告していた。 ひげ面の巨漢ラッツアスは、1人でトレーニングをしていた東洋系のチャウをからかい、その場で一勝負する事になる。 シャワー室から戻って来た女兵士アイスがゴング代わりに金属棒でコンテナを叩いて鳴らし、2人は素手でえ戦い始めるが、東洋武術の名手らしいチャウの方が優勢だった。 しかし、女兵士アイスが、肩から下げていたタオルを上げて胸を見せると、ラッツアスは急に張り切り出し、チャウを殴りつけ、結局両者は相打ちで倒れる。 狙撃手の女兵士トリッグは、さっき連結器でジャンプした自分の手を捕まえてくれたハックス・オーディスに礼を言っていた。 その頃、戦艦JAW号のデータ室にいたカール・ジェンキンスは、パソコンを使って、自分の命令に背いたヘンリー・ヴァロー少佐に関して調べていた。 そして分かった事は、ヘンリー・ヴァロー少佐こそ、仲間内から「ヒーロー」と呼ばれ尊敬されている勇者だった事を知る。 アレジア号の医務室では、フォート・ケイシー要塞での戦いで左手を損傷した兵士が切断を余儀なくされるが、すぐに連邦支給の最先端技手を装着してもらえる。 トリッグは、自分が愛用している狙撃用銃を自分の両親が故郷の兵器工場で作ったものだと、同じベッドにいたハックスに教えていた。 両親は、バグの攻撃で死んでしまったので、自分は殺された人間と同じ数のバグを殺すと決めたのだという。 シャワーを浴びていたカルメンは、カールにJAW号を奪われた事を悔しがっていたが、その時、艦内に非常呼集を知らせるベルが鳴り響く。 Aチームの連中も、地球に帰れないぜとぼやきながら集会室に集まって来る。 トリッグとハックスもやって来る。 部屋のスクリーンに映し出されたのは、今や将軍になっていたジョニー・リコだった。 リコは、緊急事態が起き、戦艦JAW号が消えたので、最後に接触したアレジア号に捜索を頼むという指令を伝える。 何か質問はないかとリコに求められた兵士の代表として立ち上がったケイシーは、不服従の罪で監禁されているヒーローのヘンリー・ヴァロ大佐を復帰させて欲しいと願い出る。 その願いをリコは許可し、カールに同行してJAW号に乗り込んだジェンキンス博士を逮捕するよう命じる。 リコは、集会室にいたカルメンに気づく。 リコとカルメンとカールは、かつて同じ高校の同級生同士だった。 リコは、カルメンがJAW号艦長であり、艦の事にも精通しているので、彼女にも捜索に加わるように頼む。 JAW号本体は、微弱電波をキャッチし、現在位置をキャッチしたとリコは説明する。 カルメンは、カールのためじゃないと言いながらも、協力を約束すると、拘束されていたヘンリー・ヴァロー少佐の部屋に向かい、この作戦の指揮を執って欲しいと説得する。 その時、戦艦JAW号を発見したとのアナウンスが部屋に届く。 カールの命令でヴァロ大佐の監視役をしていた男たちは、この事態の変化に鑑み、ヴァロー少佐の鎖を外してやる事にする。 戦艦JAW号に通信を送るが、応答は全くなかった。 カルメンはアレジア号の艦橋に到着。 兵士たちはそれぞれ、もはや地球へ帰還できないかも知らないという覚悟を決めていた。 狙撃手のトリッグは、自分が死んだらこの銃を故郷に埋めてくれとハックスに頼んでいた。 そんなAチームの元へ、開放されたヘンリー・ヴァロ大佐が合流する。 兵士たちは一斉に「ヒーロー」に対し、敬礼して出迎える。 ヴァロ大佐は、俺の最後の任務だ。JAW号を奪還すると全員に伝える。 やがて、アレジア号は停止していたJAW号とドッキングする。 JAW号に乗り込んだヴァロ大佐は、素早くメンバーたちの任務を伝え、自分は機関室へと向かう。 JAW号の中は乗組員たちの死体だらけだった。 明らかに、バグに襲撃され、バラバラにされたようだった。 ドルティ中尉たちメンバーはブリッジ部分に到達する。 そこにはバグの死体も1つあった。 その場に同行したカルメンは、私のクルー…と呟き言葉をなくす。 とは言え、とりあえずブリッジは確保出来た事になる。 一方、機関室にたどり着いたヴァロとチャウらも、そこにおびただしいバグと乗組員達の死体を発見していた。 チャウらは、一体何があったのかと動揺するが、まずはエンジンを始動させる事に成功する。 その直後、チャウは、生存者反応をキャッチする。 5分で出発の予定だったが、直ちに生存者を捜す事にする。 チャウらは、暗視モード、消音装置を作動させ、室内を見回っていたが、実験でもしていたのか、バグを捉えておく檻が閉まっている事に気づく。 誰かが中に入っているらしかった。 カルメンは、アレジア号のジャナ艦長から、エネルギー供給の連絡を受けていた。 檻の中にいた相手に、ヴァロ大佐が、何があった?と外から呼びかける。 中にいたのは怯え切ったカール・ジェンキンスで、ハッキングしようとして、逆に全てをハッキングされた。艦も俺も…と呟くように返事をする。 ヴァロは、扉を開けるように声をかけるが、応答がないので、一旦その場を立ち去る事にする。 カール・ジェンキンスは、絶対に灯りを点けるなと呟くが、その言葉が聞こえなかったのか、外にいたチャウは、艦内の灯りを点灯させてしまう。 バロはチャウに、エンジンを止めるように命じる。 その光の中で、艦内に潜んでいた大量のバグたちが一斉にうごめき出してしまう。 Aチームの兵士達はバグにやられ、次々に倒れて行く。 ヴァロはエアロックへ向かう。 チャウもマスクを外し、必死にバグと戦うが、やられてしまう。 カルメンは、全員、アレジア号への退却を命じる。 義手を付けた兵士も必死に応戦していたが、最終的にはバグにやられてしまう。 次の瞬間、JAW号がアレジア号にレーザー照射、アレジア号は爆破してしまう。 アレジア号が消滅した事を知ったカルメンは、脱出を諦め、ブリッジに戻る事にする。 兵士達は、カルメンの指揮下に入る事にする。 カルメンはヴァロに、なぜカールの命令に背いて掴まったのか理由を尋ねる。 ヴァロは、カールが女王バグの捕獲を命じたからだと説明する。 その時、JAW号が突如発信し始める。 どうやらこの艦にいる女王バグの仕業のようだった。 JAW号はワームホールに向かっているようだった。 そのホールを抜けると、その先にはL6基地、その背後には地球があった。 女王バグの最終目的地は地球なのだ! カルメンは、L6基地にいる将軍リコに通信を送る。 その頃、狙撃中を持ったトリッグは、女王バグがいるのならしとめて来ると言い、単身、空調ダクトの中に入り込み、進んで行く。 ブリッジにいた総員は、ワームホールへの侵入に供え、全員イスに座るが、敵に気づかれたらしく、バグがそのブリッジに侵入して来る。 その直後、JAW号はワームホールに入り、艦内の時間は停まったように見えた。 地球上空に浮かぶL6基地にいたリコ将軍は、JAW号が戻って来たとの知らせを受ける。 リコは、何か変だと呟き、JAW号が今のままで接近すればL6基地と衝突することを知る。 リコはL6基地に進路変更を要求し、さみないと攻撃すると警告するが、カルメンから返答はなかった。 そのカルメンは、JAW号のブリッジで、何とかリコに連絡したいと焦っていたが、電気系統が全て女王バグに支配されている今、通信手段が何も見つからなかった。 その時、ヴァロが、いきなり機関銃を乱射し始める。 その銃火は、ブリッジ部分の映像をアップして注視していたL6基地内の兵士達も気づく。 リコは、その銃火の様子をモニターしながら、それがモールス信号だと気づき、「バグに支配されている」と云う内容を読み取ることに成功する。 リコは、どうやってバグがJAW号を支配したか分からなかったが、カールが仕組んだことだと疑う。 ただちに地球から、防衛艦が数隻出動し、JAW号を制止しようとするが、イシヅカ号もフランクリン号も成功しなかった。 リコは砲撃をJAW号に加えるよう命じるが、近過ぎて撃てないことを知る。 もはや衝突は避けれないかとリコが覚悟したとき、JAW号はL6基地をかろうじて反れ、地球に直進して行く。 地球から、バグもろともJAW号を撃ち落とせとの指令がリコに届く。 リコは、マローダー降下せよ!と命じる。 JAW号は大気圏を突入し、パリへと向かっていた。 墜落させる気だと気づいたカルメンは、トリッグに現在位置を聞くが、中央倉庫でバグと応戦中だった。 カルメンは女王バグに支配されている電線を切断し、マニュアル操縦にすると、舵を引きつけ、何とかJAW号を浮上させようと試みるが、操作不能だった。 その頃、狙撃手のトリッグはバグに囲まれ、襲撃される。 440、441…、襲われながらもいつものように冷静に数を数えながら狙撃中を撃つトリッグ。 電磁スタビライザーを! JAW号が何とかパリ市外の上空を飛び過ぎ、雪山の山中に墜落する。 カルメンは墜落のショックで一時気絶してが、やがて目覚めると、ブリッジの中で警護してくれていた兵士達が全員死亡していた。 カルメンは彼らの仕事ぶりに感謝する。 JAW号に侵入するマローダー軍団の中にリコも混じっていた。 私は常に兵士です!そうリコは言う。 リコは、30分後にはJAW号をミサイル攻撃せよと命じて、JAW号に侵入すると、出現したバグたちを焼き払って行く。 JAW号の中では、壮絶な戦いが繰り広げられていた。 兵士達は次々と戦死して行っていた。 カルメンは、脱出しようとしてブリッジを出ていたが、バグたちに遭遇してしまう。 そこに駆けつけたヴァロ大佐がバグを撃滅しカルメンを助ける。 そのときカルメンは、誰かの声を聞いたような気がした。 カルメンはエアロックから脱出しようとするが、エアロックが開かない。 ヴァロは、アイスにカルメン艦長の護衛を命じ、自分たちは女王バグを倒しに向かう。 動力炉に到着したヴァロは、C4爆弾が後少し残っていると部下から知らされる。 その頃、ハックスは、トリッグの死体を発見していた。 トリッグが持っていた狙撃中を手に取ったハックスは、自分がトリッグに成り代わり、数を数えながら迫り来るバグを撃って行く。 ヴァロは、動力炉に入り込みバグを撃ち続けていたが、やがてバグ同士が同士討ちを始める。 その頃、衛星基地からミサイルが発射されようとしていた。 カルメンは拳銃でバグと戦っていたが、とうとう銃も弾切れとなる。 その時、カルメン、伏せろ!と声がかかると同時に、飛来して来たリコがバグを掃射し始める。 リコは、ジェンキンス博士が掴まっているので、その場所へ連れて行ったら、お前を逃がしてやるとドルーティに伝える。 その頃、ヴァロ大佐は、カールを逃がしていた。 その時、JAW号に向け、衛星基地からミサイルが発射される。 ハックスは、まだバグを激し続けていたが、458、459…と数えた辺りでやられてしまう。 カールをリコが助けに来るが、その顔を観ると、ぶっ飛ばしたいが…とカールを睨みつける。 エアロックに戻って来ると、カルメンが回収艇が来たとみんなに知らせる。 しかし、着艦寸前だった回収艇は、目の前で破壊されてしまう。 女王バグがJAW号をコントロールし、レーザー兵器で破壊したのだ。 さらに、同じく接近していたミサイルもレーザーで全て破壊し尽くしてしまう。 今や、攻撃して来る人間がいなくなったので、バグたちはJAW号を出て地上に降り立つ。 その様子を見たカルメンは、女王の勝ちだわ…と敗北感に打ちひしがれる。 その時、カールが自分用の脱出シャトルがまだあると言い出す。 リコは、残り10分しかないので、全員シャトルへ向かえと命じ、自分はマローダーで動力炉へ向かう。 そこで女王バグと単身戦っていたヴァロと合流。 しかしその直後、敵に掴まったヴァロは自爆して果てる。 リコも女王バグに掴まるが、マローダーを外し、ナイフで女王バグの眼を突き刺す。 女王バグが苦しんで離した隙に、リコは逃げ出す。 脱出シャトルにやって来たリコはキャプテン脱出だ!と命じ、アイスはやるの、メック!と声をかける。 JAW号は大爆発を起こし、地上に攻め込もうとしていたバグたちも全部、爆風で焼き殺してしまう。 爆発の影響を受けない距離の丘に着陸したシャトルから降り立った兵士達は、亡くなったヒーローたちに哀悼の意を唱える。 カルメンは、生き残ったカールの頬を打ち、私の艦を壊し、乗組員達を殺したとののしりながらも、声で私を導いたのはあなたね?と気づく。 カールは、協力し合っているか?ヒーローだろ?とリコに話しかけて来るが、本物はあいつだと言ったリコは、炎上するJAW号を観ていた。 エンドロール 鎮火したJAW号の中、1匹生き残ったバグが通路を走って行く。 |
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