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さすらいの旅路('51)

メロドラマ調の通俗音楽映画。

一見、良くあるサクセスストーリーなのかな?と思わせるが、段々、昔良くあった通俗メロドラマ調になって行くので、ちょっと興ざめさせられる作品になっている。

一見誠実そうな主役に見える男性が、実は嫉妬深く、売れるとすぐ天狗になるような頭の悪いダメ男であると分かった途端、そんなダメ男に惚れて、自分の身を犠牲にしながらも支えようとする健気なヒロインの方も、急にダメな女に見えてしまう。

メインとなるそんな2人だけでなく、登場する大半のキャラクターが嫌な人間として描かれているのも気になる。

ゆかりの情夫のように描かれている作曲家の松永にしても、レコード会社の山崎部長にしても、誠実さがひとかけらもないような印象を受ける。

唯一真人間のように描かれている塚本にしても、どうやらヒロインに密かに思いを寄せているように見えるのに、自ら告白しようとしない弱気な男に描かれているのでじれったくなってしまう。

むしろ、わがまま放題で上昇志向が強いゆかりの方が、今の感覚からすると、まだ自分に正直な女のように見えてしまうくらいだ。

常に男に対し、自分が悪かったと卑屈になり、何事に置いても自分が身を引いてしまう消極的なヒロイン像が、昔の観客には、同情すべき好ましい女性像として受けたということなのかもしれない。

そうした設定はともかく、ヒロインを演じている若山セツ子は「ゴジラの逆襲」(1955)でヒロインを演じる数年前で、実に愛らしい。

対するゆかり役の暁テル子が、当時の典型的な日本女性独特の体型で、異様に顔が大きいので、余計にスタイルの良い若山セツ子の美貌が際立っている。

塚本を演じている田崎潤のアコーディオンを陽気に奏でる姿などは珍しい。

ラストも、明るい未来像を予感させるというより、こんな頼りない2人だと、ますますどん底に転落して行くんだろうな…と思わせるような、音楽映画にしては何とも暗い印象になっている。

とは言え、若い頃の渡邊はま子や淡谷のり子の姿が観られるのは貴重かも知れない。

ちなみに、劇中に登場するヒロインの叔母がやっていると言う設定の山中温泉の豪華なホテルや、周囲の観光名所を紹介していく所などは、明らかに観光協会とのタイアップだろう。

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

1951年、岸プロ+新東宝、大林清「流行歌手」原作、岸松雄+ 井手雅人脚本、中川信夫監督作品。

夜の銀座

ギターを弾きながら歌う小原亮一(龍崎一郎)と、アコーディオンの塚本俊雄(田崎潤)がコンビを組んで繁華街を歩いていた。

花売り娘より子(西條茂代子)が「セレナーデ」と言う店に入る。

その店の中では、2人組の流しの講談師が勝手に人が多いテーブルの前で演目を披露し始めるが、客の1人が、こちらはビクトリヤの企画部長さんだよと注意して追い払う。

そのビクトリヤレコードの企画部長山崎直人(清水将夫)は、その直後、明日の朝から会議があるんだと言い残し、女給のみっちゃんこと野川美津子(若山セツ子)に勘定を済ませると、今までヨイショをしていた芸能記者たちには、もっとゆっくり飲んでいきなさいと勧めて店を出る。

そんな山崎部長を店の外まで見送った美津子は、明日1時頃テストにうかがいますと挨拶する。

山崎部長は何の話か覚えていなかったが、美津子がテストの話ですと言うと思い出したようで、はっきり言っておくけど、あくまでもテストだよと念を押して帰って行く。

そこに、流しの2人が通りかかったので、美津子は小原の方に、亮ちゃん、良い話があるのでいつもに所でいつもの時間にと嬉しそうに話しかける。

その直後、雨が降って来る。

深夜、ガード下で小原と塚本が待っていると、ビニールを傘代わりに頭の上に乗せた美津子が近づいて来る。

美津子は、ビクトリヤレコードの部長さんが店に来たので、明日、亮ちゃんにテスト受けさせてくれって頼んだの。騙されたと思って行ってよと伝える。

塚本も喜んでくれたので、小原はちょっと照れながらも嬉しそうになり、美津子と一緒に同じアパートへ帰って来る。

2人は隣同士だったが、それぞれの部屋に戻る前、小原は美津子にキスをする。

2人は籍こそ入れてなかったが、夫婦同然の中だったのだ。

浮き浮きしたのか、自分の部屋に戻った小原がいつまでも「メリーさんの羊」を鼻歌を歌っているので、しきりの壁をノックした美津子は、今何時だと思っているの?と笑顔で注意するのだった。

翌日、友人でもある塚本も一緒にビクトリヤレコードに出向いた小原だったが、応接室に案内されただけでいつまで経っても呼ばれる気配がないので、小原はいら立っていた。

スタジオでは、「ウサギのお目目は何故赤い…、ねえベビちゃん♬」などと言う女性歌手のレコーディングが続いていた。

部長室では、作曲家の松永信男(柳永二郎)が、秘蔵っ子の御園ゆかり(暁テル子)はダメかねと山崎部長の意見を聞いている所だった。

山崎は、1人では弱いので、誰かとコンビでやるとかでもないと難しいだろうと正直な意見を述べていた。

それを一緒に聞いていたゆかりは、パパ、帰りましょう。私、又、浅草の舞台に帰るから…、グッバイねなどとわがまま振りを発揮しする。

その松永と由香里が帰ったあと、応接室で待たせている2人はどうしましょう?と小使いが聞きにきたので、ようやく山崎部長は、小原を待たせていたことを思い出す。

アパートに帰って来た小原は、部屋で待っていた美津子からどうだったと聞かれると、まあ…、でも僕よす…。山崎さんは、会社専属で足代くらいしか上げられないって…、それに流しは荒むから止めろって言われたと曖昧な言い方で報告する。

どうやら、一応合格らしいことを知った美津子は、私がもっと割の良い店に移って稼ぐからと励ますが、それが嫌なんだ…と小原は煮え切らない態度を取る。

そこに、塚本がビールを何本も持ってやって来ると、ポケットからは果物やパンなどを取り出し、3人でささやかなお祝いの乾杯をするのだった。

川の流れのように時は過ぎ、季節は巡るが、小原はアパートの前の丘に座って悩んでいた。

岡野したの線路には列車が通り、チンドン屋がにぎやかに通り過ぎて行くが、彼の心は沈み込んでいた。

レコード会社専属になったものの、全く歌を歌わせてもらえていなかったからだ。

クリスマスの日、山崎部長は「セレナーデ」に来ていたが、美津子は?とマダム(戸川弓子)に聞くと、随分前に辞めたという。

美津子は、今は銀座の「ジョコンダ」という店で働いていた。

その日、彼女は、客の松永信男からしつこく絡まれていた。

そこに塚本が、別の流しと組んでやってきたので、美津子は今夜は帰れそうもないわと伝える。

その頃、アパートでは、管理人のおばさんと子持ちのおばさんが、みっちゃんは今夜帰らないらしい。小原の方も全く歌わせてもらえないらしいと噂し合っていた。

「ジョコンダ」では、松原が強引に美津子にパールのネックレスをプレゼントして、自ら首にかけてやっていた。

その夜、小原は自分の部屋でわびしく夜を過ごしていた。

翌朝まで美津子を待っていた小原は、松原の来るまで送ってもらってきた美津子の姿を窓から目撃する。

部屋に戻って来た美津子は、小原が不機嫌なので理由を尋ねると、会社なんて辞めるんだ。俺なんてどさ回りで良いんだ。一人前の男が女や友達に食べさせてもらうなんて…とすねる小原は、美津子が首にかけていたネックレスを掴み、これは誰に買ってもらったんだ!誰に送ってもらったんだ!と嫉妬心丸出しで聞いて来る。

美津子はすぐに、自分が悪かったと謝罪して、小原の機嫌を取り結ぶのだった。

その日、山崎部長に会いに会社に出向いた小原は、部屋に松原がいるのを気にするが、気兼ねするなと部長に促されたので、思い切って会社を辞めさせてもらいたいと申し出る。

すると、山崎部長の方も、こちらも辞めてもらいたい、大体、専属なんだから、毎日会社に来なくちゃダメだよと説教し、辞めるのならこれにサインして行きたまえと紙を渡す。

それを観た小原は愕然とする。

それは「さすらいの旅路」と言う新曲の楽譜だったからだ。

小原が御園ゆかりとデュエットしてレコーディングした「さすらいの旅路」の曲はたちまち大ヒットする。

各社新人歌手コンクールに参加した小原とゆかりは、生の舞台で「さすらいの旅路」を披露する。

美津子もアパートのラジオから流れて来る「さすらいの旅路」を嬉しそうに聞いていた。

管理人と子持ちのおばさん同士は、これだけ売れたんだから、もうこんなボロアパートなんかに住まなくても良いのに…、美津子さん少し痩せてきたみたい。何でも小原さんと由香里は出来ているらしいわよなどと無責任に噂し合っていた。

大ヒット祝賀会に出席したゆかりは小原に、松原先生にはジョコンダに良い女がいるらしいわよと耳打ちしてきたので、小原は驚く。

芸能記者たちがそんな2人を銀座への2次会に誘う。

「ジョコンダ」に来たゆかりは、応対した美津子の前でわざとコンパクトを落とし、小原の前で拾わせるという嫌みなことをして見せる。

それを観ていた小原はたまらなくなり、席を立ち、帰ろうとする。

店の外に出た小原は、そこで流しをやっていた塚本に出会う。

美津子はいつもの所で待っているわよと小原に声をかけ、花束を持ってガード下で待っていたが、小原はその夜やって来なかった。

塚本が1人で近づいてきて、もう電車がなくなるよと声をかけたので、美津子はその日1人でアパートに帰ることにする。

アパートでその日、帰って来ない小原を待ちわびていた美津子は、机にもたれかかりいつしか寝入ってしまう。

起きて来た美津子は、塚本がやって来て、とうとう帰って来なかったのか?と聞かれたので、明後日から公演旅行なんだって山崎さんから電話があったわと教える。

そこに小原が帰って来て、夕べは一晩中、麻雀に付き合わされたので眠くてたまらんと言いながら部屋に入ろうとするので、塚本は、君がやっていることを観ていると哀しくなる。もっと生活をきちんとすることが出来ないのか?深酒や夜更かしは歌手としていかんだろう。美津子さんにも世話になっているのに…と注意する。

すると小原は、美津子さん、否、この人に世話になっている?実力だよ。俺は誰に世話にもなってない。誰も芸術家の悩み何て分からないくせに。色々準備があると言い捨てると、そそくさと荷物をまとめ始めたので、美津子は私が悪いの。あなたに歌手として立派になってもらいたいのと謝る。

しかし小原は、僕たち夫婦でもなんでもない。君たちは僕の気持ちなんか分からないと言い捨て、すがりつこうとする美津子を突き飛ばして出て行ってしまう。

アパートの下の道には、ゆかりが来るまで待ち受けていた。

小原はそれに乗り込むと、熱海に行って練習しましょうというゆかりに従う。

小原とゆかりコンビの講演旅行が始まるが、芸能新聞には、「おしどりコンビ 結婚街道驀進!」等と言ったゴシップ記事が飛び交うようになる。

アパートの管理人のおばさんなどもそうした芸能新聞を良く読んでいた。

そこに帰って来た美津子に、手紙が来ていることを教えると、宛先を観た美津子は、女手一つで旅館を切り盛りしているおばからですと嬉しそうに教える。

しかし、部屋の中に入り、買い物かごの中から品物を包んだ新聞を何気なく観た美津子は、そこに「結婚への旅路」と小原とゆかりのゴシップ記事が載っているのを発見し愕然とするのだった。

大阪公演の会場では、ゲスト歌手の渡邊はま子が「マンボチャイナ」を披露していた。

小原とゆかりが泊まった旅館の前にはファンたちが集まっていた。

そこにやって来た美津子は、庭先から小原の部屋に近づこうとする。

小原は、部屋にやって来た女中がゆかりのことを奥さんと言うので否定するが、一昨日の新聞にそう出ていたというので驚き、その新聞を持ってきてくれと頼む。

小原は、着替え中だったゆかりの部屋に来ると、あんなことを新聞に書かせたのは君だろうと抗議する。

ゆかりはあっさり認め、この際、結婚しちまわない?と迫って来たので、小原は、これからは宿の部屋も別々にしようときっぱり言い渡す。

すると、小原に甘えかかってきたゆかりは、私は好きなものはどんなことをしても手に入れる女で、嘘をついても平気だ。松永のとバーの女のことなんかも全くの嘘。あなたはあの女と別れたんじゃない!と言いながら、下着姿のまますがりついて来る。

その姿を、庭先から開いた障子越しに観てしまった美津子は衝撃を受けそのまま帰ってしまう。

その後ろ姿に小原は気づくが、もうどうしようもなかった。

小原とゆかりの中が本当だと思い込んだ美津子は傷心なまま歩いていた。

東京のアパートの下では、紙芝居屋が子供たち相手に物語を演じていた。

帰って来た小原は、美津子の部屋をノックするが返事がない。

通りかかった主婦にどうしたのかと聞くと、大阪で会わなかったんですか?というので、会うには会ったんですが…と小原が言葉を濁すと、じゃあ、聞くことないじゃないですかと主婦は不機嫌そうに言い返す。

銀座の「ジョコンダ」に行ってみると、もう半月以上来ないので辞めたんじゃないかとボーイが教えてくれる。

店で飲んだくれていると、「さすらいの旅路」を歌いながら仲間の流しがやって来たので、塚本のことを聞くと、旅に出たらしい。ちょっと人気が出たら友情も愛情も踏みつけるあんたの顔なんか観たくないと言ってたよとその流しは言い、何か歌ってくれないかと小原が頼んでも、そっぽを向いて相手にしてくれなかった。

大聖寺駅に降り立った塚本は、迎えにきてくれていた美津子と一緒に、山中温泉行きのバスに乗り込む。

温泉に着くまでの20分程度の道のりで、バスのガイドが地元の名所を紹介して行く。

ホテルに着いた2人はエレベーターで二階に上がると、そこには螺旋階段のある大きなロビーがあったので感心しながら見とれていると、女中が、女将さんが呼んでますと美津子を呼びに来る。

美津子は、女将であるおばから、見合い写真を見せられ、結婚したら、この家の後を継いで欲しいと頼まれる。

大広間では、女2人による獅子舞の芸などが披露されていた。

それを少し眺めていた塚本と美津子は、近くのこおろぎ橋に行ってみることにする。

いつもの癖でじっと美津子を見つめた塚本は、じっと相手を見ると、その人の心が分かるんだなどと言い出したので、恥ずかしがった美津子が、じゃあ私の心も分かる?と聞くと、みっちゃんのは分からないと言い、実は僕、亮べえを見損なったよ…と小原の悪口を言う。

すると美津子は、止めて!聞きたくないわと制し、私だって女ですもの…、恨めしいの。でも私のあの人への愛情はそれで満足なの。もう望めもしないけど…。実は渡し、もうすぐ結婚するのよと打ち明け、ごめんなさい、乱暴なことを言って…と謝る。

塚本の方も、僕こそ悪かったよと謝罪すると、今や一晩泊めてもらって帰るよと言い出す。

翌日、塚本は、信越線廻りの上野行き列車に乗ろうと駅にやって来るが、そこに、小原とゆかりの北陸公演が金沢であると知らせるポスターが貼り出されるのを目撃する。

金沢での公演のゲストは淡谷のり子だった。

その歌を舞台袖で聴きながら、出待ちをしていた小原の元にやって来た塚本は、山中へ行ってくれ。君こそがあの人の命なんだと伝える。

まだみっちゃんは1人か?と舞台に向かいながら聞いた小原に、塚本は一本指を出して答えると、楽屋口から帰って行く。

美津子は、旅館の地下調理場で忙しく働いていたが、料理を持って玄関横を通りかかったとき、小原が番頭に話しかけている姿を目撃する。

一方、行方不明になった小原を追って山中観光協会まで追跡してきたゆかりと毛利マネージャー()は、手分けして旅館をしらみつぶしに探し始める。

ロビーの螺旋階段を降りながら、小原は自分は潔白だ。ゆかりとは仕事のコンビという意外には何でもない。新聞は全部嘘だと美津子に伝え、みっちゃん、僕を信じてくれる?と聞く。

今はやっぱり信じたいわ…と答える美津子を小原は抱き寄せようとするが、そこに笑いながら近づいてきたのがゆかりだった。

ゆかりは、もうお風呂入ったの?いつだって私たち、一緒にお風呂入っているじゃないと小原に話しかけ、こちらは誰?女中さん?と美津子の方を観る。

美津子は毅然として、私は小原の妻ですと答えるが、ゆかりの方は笑いながら、この人は来年はパパになるのよなどと小原に身を寄せる。

その後、スケジュールが狂ってしまうと言うマネージャーと、うちの美津子に泥を塗るような真似は止めて頂きたい。もうすぐ結婚の予定もありますという女将に責められた小原は、ゆかりに、もう君とのコンビは解消だと告げる。

美津子は洗面所で1人泣いていた。

コンビを解消した後、御園ゆかりは「ミネソタの卵売り」などの曲でどんどん売れて行く。

ビクトリヤレコードの部長室で、ゆかりはどうです?と聞いて来た松永に、小原なんかと別れて良かったよと山崎部長は答えていた。

一方、曲を出してもらえずすっかり荒んだ生活に転落していた小原は、「セレナード」の店の前で客たちと喧嘩をしていた。

路上に倒れた小原に気づいたのは、たまたま通りかかった塚本だった。

その頃、美津子は控え室で花嫁衣装に着替え、式に出向く所だった。

東京の新聞を持ってきた女中が、式場の大広間の様子を見に行き戻って来ると、いつの間にか美津子の姿は消えていた。

部屋には「人気歌手殴られる」と小原の写真入りで報ずる記事が載った新聞だけが残されていた。

突然消えた花嫁を、女将たちも慌てて探し始める。

病院で傷の手当を受けた小原に、塚本は、これから新規蒔き直しだと声をかけ励ますと、小原も、今度こそ本当の歌手になってみせるよと約束する。

病院を出た2人がいつものガード下に来て見ると、そこには美津子は待っていた。

驚いて近づいてきた小原に、ごめんなさいと美津子は謝るが、ううんと首を振った小原は、さあ帰ろうと声をかける。

そんな2人の様子を少し離れた所から観ていた塚本は、そっと消えて行く。

美津子の肩に手を置いた小原は、以前のように一緒にアパートへと向かうのだった。