シリーズの第4弾
今回は、「男はつらいよ」シリーズにも時々ある、レギュラー以外のまじめなラブストーリーがメインとなっており、何となく取って付けた感があるし、やや平凡な印象を受ける。
和歌山の宿で和彦と対面したスーさんが、直接、和彦に話をするのではなく、自分は縁側に引っ込み、何故か鼻血を出しているハマちゃんを代理に立てて、もどかしい会話をする所辺りと、みち子の出産に立ち会った2人が共に貧血を起こして廊下に寝かせられる辺りが面白い程度で、他にあまり笑えるシーンが少ないのも物足りなさを感じる原因かもしれない。
この時代の「釣りバカ日誌」は「男はつらいよ」の併映作品として定着していた時期で、この作品も「男はつらいよ 寅次郎の告白」の併映作として上映されている。
2本立ての力関係で言えば、「男はつらいよ」の方がメインで、「釣りバカ」は「添え物」的な扱いだったのではないだろうか?
当時、こちらはこちらでそれなりに人気は定着して来ていたのだろうが、予算もいかにも少なそうだし、シリーズとしての展開もそろそろ苦しくなって来ているような印象を受ける。
大阪弁を使う尾美としのりも何となくわざとらしいキャラクターに感じないではない。
この作品の西田敏行の風貌は、何故か「悪魔が来たりて笛を吹く」(1979)で金田一を演じていた西田敏行そっくりのように感じる。
髪の毛の雰囲気が似ているからだろうか?
秋山専務の加藤武は、もちろん石坂浩二版の金田一シリーズの「良し!分かった!」の警部である。
スーさんの妹、和彦の母親役として久里千春が出ているのも懐かしい。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼ |
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1991年、松竹、やまさき十三+北見けんいち原作、山田洋次+関根俊夫+堀本卓脚本、栗山富夫監督作品。 磯釣りで竿を垂らしていたスーさんこと鈴木一之助(三國連太郎)は、「釣り人はすべからず邪念を捨て、自らを風景の一部であれと念じなければならぬ…」そう言ったのは佐藤垢石翁である…と1人悦に入っていた。 その横の岩場では、同行していたハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)が釣っていた。 「釣りは紳士の遊び…、否、芸術と言っても過言ではない…」と、まだスーさんが悦に入っていると、カンパチを釣り上げたハマちゃんが、3kgはあるよ!などと興奮気味にクーラーに獲物を入れる。 そんな騒ぎを迷惑顔で聞いていたスーさんは、何をゴタゴタと言ってるの?私たちはそう言う目的で来ているんじゃなく芸術です!と叱りつける。 しかしハマちゃんは、そんなスーさんの言葉など無視して、身重の奥さんのためにミルク代稼ぐか!と張り切る。 その時、クーラーの中に入れていたカンパチが暴れて海に逃げる。 釣り人は紳士ばかりとは限りません。こうした釣りバカもいるからです。 タイトル 黒川産婦人科でお腹の中の赤ん坊をスキャンしてみたハマちゃん、みち子夫婦は、男女のどっちか知りたいですか?と医師に聞かれ、どっちが良いかな?と2人であれこれ相談し合うが結論が出ない。 迷ったあげく、医師に向かい、ヒント頂戴とハマちゃんが言い出す始末。 みち子をかばいながら病院を出たハマちゃんは、バンで病院まで送ってもらった太田屋の主人太田八郎(中本賢)に、これからみち子の診断の度に輸送係を頼むと一方的に命じたので、言われた八郎はむっとし、今日はこれから会社に行かず遊ぼうかな?などと言い出したハマちゃんに、働け!と命じるのだった。 その頃、鈴木建設に出社するため高速に乗っていたスーさんは、思わぬ渋滞に巻き込まれ遅刻してしまったので、鶴岡頭取との会合は明後日に変更したそうですと会社と電話連絡して恐縮する前原運転手(笹野高史)相手に苛ついていた。 何とか会社に到着したスーさんは、明日から電車にしますと言い出し、階段横の植木に水が足りない!もっと水をやりなさいと秘書に対しカミナリを落とす。 エレベーターに乗ったスーさんは、後から乗り込んで来た甥の宇佐美和彦(尾美としのり)から、おじさん、妹の君が連休に上京するらしいので泊めてやって下さいなどと話しかけられたので、むっとした表情で社長室へ来るよう伝える。 秋山専務(加藤武)が待っていた社長室にやって来たスーさんは、一緒について来た和彦に、会社でおじさんと呼んじゃいかん。社長と言いなさいと叱り部署へ戻す。 秋山専務は、経営企画室の人間が一人辞めたので、そこに甥御さんを配置しようかと思うと提案して来たので、スーさんは、そんな特別扱いはいかん。妹夫婦からも一人前にと頼まれているので…と説明し、あいつは今どこの部署にいるのか?と聞く。 すると、社長が人気がないパートへと希望されていたので、営業部営業第3課に配置してあると秋山専務が答えると、そんな事言ったっけ?ハマちゃんの所か…、こいつはちょっとまずかったかな?と一人呟くのだった。 営業第3課では、いつものようにハマちゃんが遅刻して来ていたが、佐々木課長(谷啓)から睨まれたハマちゃんは、駐車場の件で立寄があり、小1時間ばかり話し込んでしまったので…と言い訳をする。 しかし、佐々木課長は、その件に付いて先方から10分前に電話があったばかりだ。君は10分前の件で小1時間も時間がつぶせるのか!と嫌みを言われてしまう。 しゅんとして席に着いたハマちゃんに、空気を読めない和彦が明るくお早うございます!と声をかけたので、ハマちゃんはこんこんと、その大阪弁を何とかしろ!と説教を始める。 大阪弁の真似をして長々とおしゃべりを始めたハマちゃんには、いつまで経っても、仕事を始める気配はなかった。 和彦の方も、この言葉を変えることで来ませんというだけだった。 家に帰ったハマちゃんは、ビデオでラマーズ法の練習をしていたが、遊びに来てビールを飲んでいたスーさんは、ラマーズ法のことなど知らなかったので、夫がお産に立ち会うんだよとハマちゃんが教える。 それを聞いたスーさんは驚いて、自分の所に長男が生まれた時なんかは、仕事であちこち飛び歩いていた頃だったから、生まれたことすら知らず、久々に家に帰ったら赤ん坊の泣き声が聞こえたんでびっくりしたくらいだったなどと打ち明け、ハマちゃんを呆れさせる。 みち子が、お嬢さんがいらっしゃいましたよね?と聞くと、何故かスーさんは不機嫌になり、株で大穴を開けたので、生前贈与してくれと言われたと漏らす。 それを聞いたハマちゃんは、財産があったらあったで大変なんだね…と同情する。 スーさんはハマちゃんに、甥の和彦の働き具合や人間性に付いて聞く。 ハマちゃんは普通なんじゃないかな?と答えるが、スーさんは君と同じじゃ困るんだという。 みち子が、うちにも時々来るんですよと教えるが、スーさんは、可愛がってもらっているだけではダメ。経営者になれないというので、ハマちゃんとみち子さんは笑い出し、カズはマンボウのようなタイプだから。カツオタイプではないからと説得し、みち子さんはその内大変身することもあるんじゃない?とフォローするが、マンボウはカツオにならないとハマちゃんがだめ押しをしてしまう。 むっとしたスーさんだったが、相模湾でイサキ行けるんだって?と話題を変え、帰ろうとしたとき、玄関先に活けてあった花瓶のランを観て、どうやったらこんなにきれいに咲くんですかと聞くと、みち子さんは、どれだけ水をやらないかと言う。 まず根をしっかり張らせるんですと言うみち子さんの説明を聞いていたスーさんは、今まで自分は逆のことばかりやっていたようですと反省して帰る。 タクシーに乗って帰ったスーさんを見送って部屋に戻って来たみち子は、スーさんなんだか寂しそうだったというので、経営者は孤独なんだよと説明したハマちゃんは、寝室に誘おうとするが、今日ダメだの…とみち子に言われたので、今日から解禁になったんじゃないの!と落胆する。 今夜も…不合体 翌日、和彦と一緒に外回りをしていたハマちゃんは、天気がよいのに仕事をしなくては行けないことを悔しがりながら、側にあったミニショベルカーに乗り込むが、急に動き出したのであたふたしてしまう。 昼食時間、その会社の食堂で食事をすることにしたハマちゃんと和彦だったが、社員の中に、豚肉が食べられないという外国人労働者がいたので驚く。 和彦がハマちゃんに、何でうちの会社に入ったんですか?と聞くと、本当はフィッシャーマン、漁師になりたかったんだけど、親爺が怒ったので、ふてくされて毎晩酒を飲んでいたら、鈴木建設のパンフレットが送って来たので、試しに受けてみたら通っただけなんだと言い、強い意志を持っていたら、今頃マグロを追っかけてたとハマちゃんは答える。 すると、聞こえた和彦は涙ぐみ、あなたは素晴らしいと!良いながらハマちゃんを見つめるのだった。 和彦が食堂を出て行くと、あいつバカじゃないな。あいつ、社長の甥っ子なんだよと後ろの席にいた社員に話しかけたハマちゃんだったが、イスラム系らしきその社員が、「ニラタマ?」と聞こえる返事をしたので、ハマちゃんは戸惑ってしまう。 太田屋の八郎は妹の太田町子(佐野量子)と一緒に働いていた。 夜、ハマちゃんは、遊びに来た和彦のためにたらこを焼いてやる。 和彦は、2人はどんなきっかけで結ばれたんですか?と聞き、みち子が、魚釣りで知り合って、1年くらいしてハゼ釣りに行ったら、ハマちゃんが餌のゴカイを付けてくれながら、ゴカイは雌雄同体でいつも一緒にいられるので良いなって言ったのと思い出話を打ち明ける。 ハマちゃんが堤防でアイラブユーって言ったんだと口を挟むと、あなたを幸せにする自信はありませんが、僕が幸せになる自信ならありますって言うんで、この人なら一緒になっても良いかな?って思ったのとみち子がまとめると、またもや涙ぐんだ和彦が、あなたは良い人だ!僕は今感動しているんですと言いながらみち子を見つめる。 そこに、町子がスズキを持ってやって来たので一緒に飲むことにする。 その後、和彦と町子は、堤防の上を一緒に楽しそうに帰る。 翌朝、スーさんは、待ち構えていた車には乗らず、1人で電車で会社に向かったので、前原運転手はむくれてしまう。 階段脇の植木に水をやっている社員を見つけたスーさんは、水をやり過ぎちゃいかん!と叱りつける。 社長室に落ち着き、秘密部屋の釣り具などをいじっていたスーさんに、妹の字佐美浪子(久里千春)が訪ねて来て、和彦の見合い写真を見せる。 千鳥山の総合病院の2番目の娘で大学はイギリスに留学、今は外国商社に勤めているという。 スーさんは、今夜家に来んかと誘う。 営業第3課では、ハマちゃんが佐々木課長に仕事の説明をしていたが、その時、和彦に話しかけているおばさんを見つけた課長が、うちは保険の勧誘はお断りだよと追い返そうとすると、そのおばさんは、自分は字佐美和彦の母親だと自己紹介したので、課長以下全員、社長の妹と気づき緊張してしまう。 そんな浪子が、ハマちゃんという方は素晴らしいとかねがね息子から聞かされていますと言い出したので、当のハマちゃんは、カズはぼーっとして大好きとフランクに応じる。 後日、多恵子という見合い相手とレストランで、母親同伴で見合いすることになった和彦だったが、全く相手のことに興味を示そうとせず、趣味は?と聞かれるとプロレスですなどとあっさり答える始末だった。 和彦は、夕方、船の掃除をしていた町子の所に遊びに来る。 町子もプロレス好きということを知っていた和彦が世界タッグマッチのチケットを持って来てやったのだが、喜んだ町子は宇佐美さんも一緒でしょう?と聞き、和彦が保護者やもんと答えたので、じゃれ合ううちに何となく抱き合うような形となる。 その夜、土砂降りの雨の中、町子がハマちゃんの家に来ると、和彦相手にいつものようにふざけているハマちゃんの姿が見えた。 町子が今晩泊めてくれる?と言いながら、呆然とした様子でやって来たので訳を聞くと、土曜日休ませてって兄に言ったらダメだと言われ、宇佐美さんと付き合うのは止めろ、頼りないって言われたという。 さらに、無惨に破られてしまったプロレスのチケットも見せたので、ハマちゃんが話付けてやると出かけようとするが、それを止めて、和彦自ら行くと言い、土砂降りの中、傘もささずに出かけて行く。 その姿を観たハマちゃんは、あいつ本気で町子さんのことを惚れてるねとみち子に話しかける。 太田屋で酔ってテレビを観ていた八郎は、お兄さん!と呼びかけてやって来た和彦に、怒りの目を向ける。 僕が結婚する人のお兄さんだからそう呼んだんです。どつくならどついて下さいと言う和彦に、逆上した八郎が飛びかかり、2人はもみ合いになるが、学生時代プロレス研究会に入っていた和彦があっさり八郎を押さえつけてしまう。 その後、ぼろぼろになった八郎が、和彦が来ているだろう?と言いながら、船の櫂を持ってハマちゃんの家に乗り込んで来たので、ハマちゃんは柔道の技で落としてしまう。 その頃、和彦と町子は、雨の中、相合い傘で町をさまよっていた。 翌日、鈴木建設の重役会議では、新入社員317名のうち、研修終了時期で9名辞め、最近又3名辞めたとの報告が上がっていた。 重役たちは、東光建設では、サウナ付きの寮を作ったそうですよなどと冗談を言い合っていたが、スーさんは、水をやりすぎるんだよ。全員根腐れを起こしとるじゃないか!と叱責する。 そこに、和彦がファックスで辞表を提出して来たとの報告が入る。 それを読んだスーさんは、バカたれが!と叫ぶと、ファックスを握り潰してしまう。 佐々木課長はスーさんからの電話を受け、社長秘書と一緒に社内ロビーで商談中だったハマちゃんの所へ来ると、和彦と連絡を取りたいんだが居場所を知っているか?と聞くと、知っているというので、椅子に腰掛けていたハマちゃんをイスごと社長室まで連れて来る。 社長室で待ち受けていた秋山専務がどこにいるのか?と聞くと、太田屋の妹の町子ちゃんのおばあちゃんの所とハマちゃんが答えたので、一緒に聞いていたスーさんは、大田丸にそんな妹がいたのか?と聞き返し、佐々木課長も駆け落ちか?と案ずる。 具体的な場所を聞くと、カズと約束したので…とハマちゃんは口をつぐんでしまったので、すぐ連れ戻して来なさいと秋山専務は命じるが、既に有給休暇は全部使ってしまったとハマちゃんは答える。 秋山専務が社命だ!と言うと、出張費が出る?と喜んだハマちゃんは、和歌山に出張します!と張り切り出す。 和歌山と聞いたスーさんは、例のこれか?と釣りの真似をし、筏釣りのことを暗示すると、和歌山だったら飛行機でその日のうちに行って来れるよと呟くが、4、5日出張を認め、カズを呼び戻して欲しい。抜け駆けは行けませんとハマちゃんに釘を刺すのだった。 車掌室を出たハマちゃんは、支度があるので帰りますと言い残し、さっさと帰ってしまう。 その頃、町子と和彦は和歌山の宿に泊まっていた。 和彦は、どんなことがあっても僕は町子さんと結婚すると約束するが、そこにハマちゃんがやって来たので、僕たちはこれから帰って結婚の準備を始めますと和彦が言い出す。 しかし、それを聞いたハマちゃんはがっかりし、カズと町子ちゃんが帰ったら僕はどうなるの?もうちょっとここにいてくれないか?と言いながら、上着を脱ぐと、下に釣り用の服を着込んでいたので、ようやく和彦もハマちゃんの事情を察する。 そんな町の上空にヘリコプターが旋回していた。 宿で待っていると言う和彦と町子に見送られ、筏に向かう船に乗り込み出発したハマちゃんだったが、気がつくと、いつの間に乗り込んでいたのか、スーさんもことに気づく。 自分1人で楽しもうと言うんだねとスーさんは嫌みを言う。 筏の上で釣りを始めたスーさんは、あの2人はこの先、幸せになるかなぁと心配するが、ハマちゃんは、カズは間違いなく幸せになると断言し、あのマンボウカズが、あんなどでかいことをするなんて想像もしていなかったと感心するのだった。 それでも心配顔のスーサンに、立場上反対してみたら?どっちみち結婚するんだから。カズは元々、経営者なんてタイプじゃなかったんだからあきらめが肝心とハマちゃんは言い聞かす。 その夜、和彦と町子の部屋にやって来たハマちゃんは、正座をしまじめに挨拶すると、社長が来ておられますとスーさんを紹介する。 部屋に入ってきたスーさんは釣りの格好のままだった。ハマちゃんは慌てて、着替えたら?と耳打ちするが、スーさんはこれしか持っていないという。 和彦の前にやって来たスーさんは、いきなり和彦の頬を叩く。 和彦は鼻血を出し、何故か、後ろでそれを観ていたハマちゃんまで鼻血を出していた。 それでも和彦は、おじさんにも親戚中に反対されても結婚しますと決意を述べる。 縁側の方へ一旦引っ込んだスーさんが、結婚して食べて行けるのだろうか?とハマちゃんに耳打ちしたので、それをハマちゃんが和彦に伝えると、食べて行くくらいは2人で何とかなると答えたので、それを縁側のスーさんに伝える。 和彦は、僕今幸せですと言い、横に座った町子も、私も和彦さんと同じ気持ちですと答えたので、縁側に座っていたスーさんは、末永くよろしくお願いしますと頭を下げるのだった。 それに対し、町子の方も、こちらこそよろしくお願いいたしますと頭を下げ、ハマちゃん、私今幸せよと微笑んだので、万事巧くいったと感じたハマちゃんは料理を運ばせ、その夜はいつものように裸踊りで盛り上がるのだった。 後日、鈴木建設の掲示板に、和彦の社員を免ずると言いう辞令が張り出される。 ハマちゃんは、自宅で結婚式のスピーチの下書きに苦労していたが、みち子は、天気のことなんかは触れず、カズさんがうちに来たときのことなんかを話た方が良いのじゃないかとアドバイスし、自ら思い出話など披露し出したので、ハマちゃんも夫婦漫才のように調子を合わせる。 和彦と町子の結婚式当日 スーさんも八郎も涙ぐんでいた。 ハマちゃんはと言えば、式場の雰囲気に飲まれたのか、覚えていたスピーチをきれいさっぱり忘れてしまったとパニくっていた。 それを観た佐々木課長は、そもそも平社員のお前が来賓代表だなんてやるからだと叱りつけるが、その時、ハマちゃんにボーイが耳打ちにしに来る。 みち子がいよいよ生まれそうだという知らせだったので、会場を飛び出して行くハマちゃんは後はよろしく!と佐々木課長にスピーチを託したので、今度は課長の方が青ざめてしまう。 結婚式場では、恵(戸川純)ら第3課の女子社員たちが歌を披露していたが、それをテーブルで聞いていたスーさんは、全く理解できず眉をひそめる。 黒川産婦人科に駆けつけたハマちゃんは、出産間近のみち子と一緒に切迫呼吸をやり始めるが、途中で貧血を起こして倒れてしまったので、看護婦たちが廊下のソファーに足を乗せ、廊下に寝かせる。 そこにやって来たのが、式を抜け出して来たスーさんだったが、それを見た看護婦が、おじいちゃんですね?と呼びかけると反射的にハイと答えてしまったので、みち子の分娩室へ連れて行かれてしまう。 おじいちゃんと間違えられたスーさんも、町子と一緒に切迫呼吸をやらされたので、同じく貧血で倒れ、、又看護婦たちに廊下に運ばれ、ハマちゃんの横に寝かされるのだった。 その直後、赤ん坊の鳴き声が響く。 姦愚夫たちは、可愛い男の子なのに、2人とも分からずじまいと、廊下にそろって寝かされたハマちゃんとスーさんを横目に苦笑し合うのだった。 生まれて来た赤ん坊には、「鯉太郎」と言う名前がつけられる。 ある日、釣りに行くスーさんが、ハマちゃんの家にやって来るが、ハマちゃんは何故か不機嫌だった。 出産時、赤の他人のスーさんが、おじいちゃんなどと返事をし、勝手にみち子さんの分娩に立ち会ったあげく、お大切な部分まで覗いたと怒っていたのだった。 スーさんは条件反射で答えてしまったんだと弁解し、何もかも、みち子さんを愛している証拠ですよと言いながら、みち子の手を握りしめたので、みち子は怖くなり手を引き抜く。 スーさんは、鯉太郎を抱いてやり嬉しそうだった。 その後、スーさんはハマちゃんと一緒に大田丸に乗り込むが、操縦していた八郎の機嫌も悪く、どうしたんだろうと聞くので、大事な妹を取られたからだよ。みんな怒っているのよ。みんな、スーさん絡みなんだよ!とハマちゃんが説明する。 その時、船が乱暴に急発進したので、慌てたスーさんは思わずハマちゃんの身体にしがみつき、手を離しなさい!とハマちゃんから迷惑がられても、怖いんだもん…と情けなそうな声を出すのだった。 釣りの現場では、ハマちゃんが吊り上げたイカまでが、墨をスーさんの顔にかけるのだった。 |
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