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世界侵略: ロサンゼルス決戦

良くある「宇宙戦争もの」だが、その描写を、あたかも戦場のニュース映像を観ているようなリアルなタッチで描いている所がミソである。

逆に言えば、その見せ方に慣れてしまうと、後は意外と単純な展開と言うしかなく、従来の「宇宙戦争もの」同様、この作品のオチも、ご都合主義丸出しと言うか、実にあっけない。

全体の印象としては、SFと言うよりは、海兵隊のPR映画と言うか、アメリカ万歳のプロパガンダ映画に近い。

従来の「宇宙戦争もの」も、多分にそうした要素が見え隠れしていたのだが、この映画は露骨なくらい軍隊礼賛を描いている。

実在の国を相手の戦争ものでは、映画ビジネス上、世界中に売りにくいので、正体不明の宇宙人相手と言うことにし、アメリカだけではなく、世界中が戦っていると言う設定にしているだけのことだろう。

「インディペンデンス・デイ」などでもお馴染みの手法である。

だから、敵の正体はどうでも良く、その地球への侵略目的も学者の推測がニュースで流れているだけである。

要は、海兵隊たちがガッツを見せて、正体不明の敵を殲滅するまでを描く痛快作と言うだけ。

一見、湯水のように予算を投じた超大作のように見えるが、良く観ると、実に低予算で作られているのが分かるハリウッドの中ではB級予算の作品ではないかと思われる。

どうしてそう思うかと言うと、ちゃんと敵の正体が写るシーンがほとんどない為である。

確かに、エイリアンや敵のUFOのようなものが写っているシーンはあるが、どれも手持ちカメラによる不鮮明な映像か、動きの速い映像、後はテレビのニュース映像だけである。

例えば「トランスフォーマー」に登場するロボットたちのように、くっきり鮮明に画面に登場する3DCGはほとんどないと言って良い。

これはつまり、解像度の低いCG映像でもごまかせると言うこと。

一見、凄い都市破壊映像のように見えるのは、大半が二次元画像合成ソフトによるものであろう。

群衆が登場するのは、ニュース映像で逃げている浜辺の人間たちと、警察署に向かう途中に登場する数人のエキストラたちくらい。

後はほとんど、主要キャストだけである。

多少、市街地の瓦礫セットなどに金を使っているのかもしれないが、他には、これと言った凄いセットは登場しない。

劇中、多少皮肉まじりでヒーローの代名詞のように「ジョン・ウエイン」の名前が登場するが、そのジョン・ウエインが主演した「硫黄島の砂」(1949)と言う作戦でも、兵隊たちから評判が悪い上官に扮したジョン・ウエインが、戦場で部下たちの信頼を得る話だった。

戦争もので、不信感がある上官と部下たちの反目と信頼回復と言うテーマは古くから描かれているパターンだと言うことだ。

ひょっとしたら、この映画の発想にも、そうした過去の戦争映画がインスピレーションを与えているのかもしれない。

特に新鮮な驚きはないが、B級戦争ものの娯楽映画と割り切って観れば、それなりに楽しめる出来にはなっている作品である。

 

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

2011年、アメリカ映画、クリストファー・バートリニー脚本、 ジョナサン・リーベスマン監督作品。

流星群が東京湾に落下した。

世界中で同様の事象が発生し、正体不明の敵の出現で、あちこちが戦時下になる。

2011年2月11日

世界の12カ所で、未知の敵による軍事的侵略が発生する。

ボストンや西海岸でも、同様の危機に見舞われた。(…と断片的なニュースが入り)

タイトル

交戦24時間前、水曜日、サーファーでにぎわう海岸で、マイケル・ナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)はランニングをしていたが、若い兵隊たちに次々と追い抜かれてしまう。

ナンツは、もう現役としては年を取り過ぎていた。

ナンツは、カーラジオが伝える謎の流星群の話を聞きながらペンドルトン海兵隊キャンプに帰り着くと、司令部のジョンと会い、もう軍人として20年勤めたので退役したいと申し出る。

ジョンは、指揮官になる道が残されていると説得するが、ナンツがその気はないことを知ると、退役届けに自分のチェックを入れ、引退しろと勧める。

ニュースでは、地球にこんなに接近してからの流星群発見は異常であると解説していた。

ケビン・ハリス伍長(ニーヨ)は、恋人の為に花屋で花を買っていた。

カーンズ上等兵は、ボルドー精神科医師の診断を受けていた。

ジェイソン・ロケット伍長(コリー・ハードリクト)は兄の墓参りをしていた。

夜、若い海兵隊仲間は、女性も交えて軽いパーティを開いていた。

17歳になったばかりのレ二ハムは、慣れない酒で悪酔いし、反吐を吐いてしまう。

流星群は、8都市の沖合に落下。その内の一つはカリフォルニアの近海だったとニュースが伝える。

翌朝、ウィリアム・マルティネス少尉(ラモン・ロドリゲス)は、妊娠中の妻のお腹にキスをして出かける。

エリートの彼にとって、子供が出来た今は人生最高の時だった。

ペンドルトン訓練キャンプで、若い兵隊たちとランニングをしていたナンツは、突然近づいてきたトラックに乗るように命じられる。

全体に動員命令が下ったと言う。

トラックで迎えに来た曹長は、ナンツにも戻ってくれと依頼する。

その話を聞いていた若い兵隊たちの中に、ナンツは昔部下を死なせたと言う噂が広がる。

基地に戻ったナンツは、マルティネス少尉から自分が指揮を執るので、補佐してくれと頼まれる。

海兵隊員たちは、出発の準備をしながら、刻々と流れているテレビニュースから情報を得ていた。

イムレイ伍長は、これは訓練じゃないだろうなと仲間たちに確認していた。

兵隊たちはそこでも、部署に入ったナンツ二曹は、かつて部下だったロケットの兄を殺したという話を広めていた。

海に落下した隕石は、着地する前に減速しており、しかも、落ちた場所は皆、大都市の沖合15km以内だったとのニュースが流れていた。

隕石を分析した結果、中心に大きな部分があることが分かる。

海岸付近にいた人々には避難命令が発せられる。

隕石の落下地点に接近していた軍艦が、突如攻撃され、沈没した映像に続き、浜辺にいた住民たちに海側から次々と攻撃が加わる映像が流れる。

明らかに、未知の敵による計画的侵略だった。

ペンドルトン飛行場からヘリに乗ったナンツたち一行は、前線基地となったサンタモニカ空港に到着する。

作戦指令本部では、現在、リンカーン通りが防衛戦となっていると説明される。

敵の背後にも、まだ逃げ遅れている住民がいると言うのだ。

敵は空軍を持たないようだったので、地上戦を制すれば、後は空爆で優位になると言う読みだった。

国連では、この緊急集会が招集される。

ナンツが参加したマルティネス少尉の部隊は、警察署目がけ進行するが、周囲は煙で充満し、視界はきわめて悪かった。

やがて、何者かを発見、全員緊張するが、それはグレンと名札が付いた飼い犬だったので、全員安心するが、次の瞬間、敵の攻撃を受ける。

なかなか敵の場所を見つけられなかったが、25m先の建物の屋根の上からと判明、マルティネス少尉は一旦避難を命ずる。

側にあった家の中に全員逃げ込むが、レニハムだけが一行からはぐれ、見知らぬ家のランドリーの中から少佐に通信してくる。

その建物の場所を聞く少佐だったが、レニハムはストレスン耐えきれず、プール付きの庭の方に出てくるが、そこで敵と遭遇、パニック状態になったレニハムは機関銃をぶっ放し、敵はプールに落下する。

そkに、ようやく、マルティネス少尉たちが駆けつけてきたので、レニハムは、敵は撃っても死なないと報告する。

その時、突然、プールの中から敵が飛び出してきたので、全員で掃射し、最後には手榴弾をプールに放り込んでとどめを刺す。

警察署までは2kmの距離だった。

何とか警察署に到着し、周囲を警戒していたマルティネス少尉たちは、一瞬敵が来たかと緊張するが、味方と分かり安心する。

近づいてきて合流したのは、40歩兵師団の男とエレナ・サントス技能軍曹(ミシェル・ロドリゲス)と言う女性技師だった。

サントスが言うには、電波を頼りに敵の指令本部を探査中、敵に待ち伏せされ、自分一人が何とか戻ってくる途中で、40歩兵師団と会ったらしい。

その後、警察署内を探査、子供2名を含め、生き残った5人の民間人を発見する。

リンコンと言うラテン系らしき男が、まだ小学生くらいの息子のヘクターをナンツに紹介する。

やがて、連絡を受け、救援ヘリが到着するが、先に傷兵を乗せろと言う事になり、民間人は残されることになる。

ナンツは、子供だけでも乗せろと頼むが、もう制限オーバーだったので、ヘリはそのまま飛び立とうとする。

次の瞬間、浮上しかけていたヘリが撃墜される。

敵のUFOが突然出現して攻撃してきたのだった。

敵が空軍を持たないと言う読みは間違いだった事に気づく。

サントスも、民間人を守るため、敵と交戦する。

若い兵隊たちは、この状況にパニック状態になりかけていた。

ナンツと部屋で二人きりになったマルティネス少尉も、目の前で4人もの部下を一挙に失い、茫然自失の状態になっていた。

それを見てとったナンツは、指揮官の宿命です。みんな、あなたの命令を待っていますと落ち着かせる。

空路を敵に制圧された今、ヘリがもう一度来る見込みはなくなっていた。

しかし、徒歩で基地まで民間人を連れて行くのは遠過ぎた。

間もなく、味方の空爆が始まる時間が近づいていた。

マルティネス少尉は、部下二名を指名すると、屋上から退路を見つけるよう命じる。

ニュースでは、敵の狙いは、地球上の表面を覆っている水ではないかとの仮説が立てられていた。

屋上で、敵の様子と逃げ道を探していた二人は、路上に停まっているバスを発見し報告する。

少尉は、スタブロとハリス伍長に、バスの状態を調べに行かせる。

その時、ハリスが、署内で敵の死骸を発見する。

それを知ったナンツは、その死骸を解剖して敵の急所を調べようとする。

その時、民間人の女が声をかけて手伝うと言う。

彼女は獣医だった。

しかし、敵も屋上から地上に降下、警察署に接近してきたと屋上の二人から連絡が入る。

やがて、北口から敵が侵入するが、解剖していた敵の身体の中は、地球人とは全く構造が違っており、なかなか急所を発見できないでいた。

バスに到着していたスタブロたちも、なかなかエンジンがかからず苦労していた。

グレネード弾を撃ち込み、何とか敵の侵入を防いだ中、ようやくナンツは、敵の急所が人間の心臓部より右にあることを発見する。

一行は、何とかバスまで移動するが、基地まで10kmもあり、途中で標的にされることは間違いなさそうだった。

しかし、他に選択肢はなさそうだったので、とにかく出発することにする。

しばらく進んだ所で、敵の戦闘機らしきUFOが東に向かって飛んで行くのが見えたので、通信兵はその様子を基地に知らせていた。

その時、巨大な戦闘機の一部が、ピザの一片のように外れ、バスに接近してきたので、電波を探査しているんだと気づいたナンツは、バスと停車させると、通史伊兵衛を始め、バスの中の無線類を一切止めさせる。

そして、自分だけ無線機を持ってバスを降りると、無人のガススタンドへ向かう。

小型UFOは、電波の発信源を探るように低空飛行しながら接近していた。

ナンツは、無線機をガソリンスタンドのメーターの下部にくくり付けると、少し離れたとこで無線のスイッチを入れる。

その電波を嗅ぎ付けた小型UFOがガソリンスタンドに近づいた時、ナンツは、手榴弾をガソリンスタンド目がけ投げつけ、小型UFOもろとも吹き飛ばしてしまう。

バスの中で事の様子を観ていた一同は、大爆発でナンツも死んだのではないかと心配していた。

しかし、車の残骸の影から立ち上がったナンツは、墜落した小型UFOに接近し、やがてバスに戻ってくる。

小型UFOは無人機でしたと報告するナンツに、出迎えたマルティネス少尉は、ジョン・ウエイんだなと皮肉を言い。君を失うとみんなが困ると付け加え、バスを発車させる。

バスの乗っていた海兵隊員たちは「退却ノー!」と叫ぶ。

後部座席で荒い息を果ていたナンツに近づいた女性獣医は、ありがとうと感謝の言葉をかけ、今、海兵隊員たちが叫んだ言葉の意味を尋ねる。

ナンツは、第一次世界大戦の時、士官が使った言葉で、まだ戦うぞと言う意味だと教える。

バスは敵の攻撃を警戒しながらのろのろ前進していたが、もはや、一般道は無理だと判断、高速に乗ろうと入口に近づくが、高速は全て破壊され、跡形もなくなっていた。

そこへ、バスに気づいたらしき敵の攻撃が始まる。

全員バスの外に出て、バスを盾にするしかなかった。

ナンツは、ロケットとカーンズを呼び、一緒に援護をする。

その間、高速の入口から下へ一般人を降ろそうと言うのだった。

敵宇宙人は、1ダース以上の数だった。

サントスも応戦する。

その時、敵は、砲撃を加えてくる。

敵の一人が何か歩く大砲のような武器を、荷車のように押して来るのが見えた。

海兵隊員たちは、バスのタイヤの下に火薬を仕掛けていた。

その間、子供たちを先に、道路の下へ降ろす作業を行っていたが、なかなか巧く進行していなかった。

敵の動く武器が接近した時、息子を守ろうとした父親のリンコンが、武器を拾い、敵を撃つが、自分も反撃され撃たれて倒れる。

バスに爆薬を仕掛け終わったマルティネス少尉も負傷しており、近づいてきたナンツに、妻への手紙を託し、バスごと爆破すると決意を伝える。

その後、今後はナンツが指揮を執ると部下たちに伝え、自分だけバスに残るが、部下たちは、その少尉の言葉に複雑な表情になる。

皆、何とか下に降りた時、マルティネス少尉は爆破スイッチを押し、接近して来た敵もろともバスは大爆発する。

ナンツたち一行は、無人のスーパーマーケットに入り、食料を調達すると同時に、本部に連絡する為の有線装置を探させる。

その間、撃たれて重傷の父親を手当てするが、助かる可能性は薄そうだった。

自らそのことを悟ったリンコンは、息子を頼むとナンツに頼む。

ニュースでは、世界20カ所が攻撃を受けている所だと言う。

どうやら敵は、水を栄養源とするだけではなく、燃料としても使っているらしいとも報道していた。

敵の指令機らしきものも、パソコン映像で発見していたが、間もなく味方の空襲が始まる時間だったので、ナンツは全員を一カ所に集めて待機する。

しかし、時間になっても空爆は始まらなかった。

空爆をする攻撃隊があるサンタモニカ空港前線基地は全滅していた。

その場にやって来たナンツたちは、その無惨な惨状を確認する。

これでは、空爆がないのは当然だった。

すでに、海兵隊は、ナンツを含めて7人しか残っていなかった。

前線基地の中に入ったナンツたちは、作戦地図を発見するが、そのほとんどには×印が付けられていた。

全部味方の陣地がやられたと言うことだった。

その時、リンコン氏が危ないとの報告が届いたので様子を見に行くと、息子のヘクターと手を握り合っていたリンコンは、もう息を引き取っていた。

ヘクターは泣いていたが、ナンツが姿を見せると、ひしと抱き付いてくる。

ナンツは、君のパパは勇敢だった。これからは君も我々と一丸になって戦うんだ。みんなを励ますんだと力づける。

その後、本部と通信が出来たナンツは、現在、サンタモニカ基地に民間人と共にいるので救援を頼むと連絡するが、ポイントチャーリーに3:00までに来られれば救援可能と言う返事を得る。

ナンツは、基地内で武器を調達して出発しようと全員を促すが、そんなナンツをどこか覚めた眼で観ている部下たちがいた。

あんたは兄貴を殺したと睨みつけてきたロケット伍長もその一人だった。

ナンツは、ロケットの前に来ると、自分は確かに昔部下を殺した。

それなのに俺は生きている。非難されて当たり前だ。

彼らは全員優秀だったし、自分は片時とも、死んで行った部下のことを忘れたことはないと、亡くなったかつての部下たちのフルネームと認識番号を全て暗唱し出す。

さらに、今目の前にいるロケット伍長のフルネームと認識番号まで言い出した時、ロケット伍長は、自分から最後の認識番号を教える。

ナンツが、君の兄は素晴らしかった。君も似ているよと付け加えると、ロケット伍長は涙ぐみ、他の部下たちも、もうナンツを軽蔑している目つきではなくなっていた。

一行は基地内から、戦車と装甲車に分乗し、ポイントチャーリー目がけて出発する。

やがて、道路前方に敵の姿を見つけたので、機銃掃射しながら突き進んで行く。

やがて、ポイントチャーリーに無事到着し、上空からヘリコプターが降下してくる。

ヘリの操縦士は、ロスアンゼルスは捨てるときっぱりナンツに伝え、早く乗るように促す。

何とか全員乗り込み、ヘリは飛び立つが、少し飛んだ所で機体に異常が発生し、全員緊張する。

何かがヘリの動力に作用したようだった。

それを聞いたナンツは、サントスに、確か君は、敵の司令部を探しに行く所だったよね?と聞く。

サントスは、まさか今の電波が、その指令部だった?と察知する。

ナンツは、今の場所へ戻ってくれと操縦しに頼むが、拒否されると、マルティネス少尉から預かった妻への手紙を獣医に託すと、ヘリの操縦士にしばらくの間ホバリングしてくれと頼むと、ロープを地上まで垂らし、それを伝って、自分一人が降下して行く。

しかし、降り立ったナンツの側に、ロケットら部下たちも全員降りてくる。

ナンツは、黙って部下を従えると、電波を発信しているらしき地域に近づく。

サントスに、君なら本部をどこに隠す?とナンツが聞くと、しばし考えていたサントスは、地下ね…と答える。

地下に降りた一行は、やがて敵の姿を見つけるが、向こうにも気づかれ、銃撃戦になる。

そこには司令部はないようだった。

見込みは外れたかに思えた。

しかし、後退しているうちに、司令部らしき機械を発見する。

一行は、地上に抜け出ると、そのアンテナ部分を確認する。

ナンツは、無線で本部に知らせよう。最終決戦だ!退却ノー!と気合いを入れる。

無線を発信するには、高い場所の方が有利で、それにふさわしい場所を見つけたナンツは、自らそこに向かおうとするが、部下の一人が自分が行くと志願する。

崩れた塔の上に登った部下は無線で本部にこちらの位置を知らせると、直ちに攻撃するよう依頼する。

本部は、3分後にミサイルを発射すると応答してくる。

ミサイルを司令部のアンテナ部分に命中させる為、地上からはレーザー照射することにするが、そこに、敵の攻撃機が接近してくる。

グレネードランチャーを発射して応戦し、時間を稼ぐが、敵の攻撃も迫ってくる。

何とか、ナンツがレーザー放射器を拾い上げ、アンテナに当てた時、ミサイルが命中する。

アンテナは倒壊し始める。

しかし、その巨大な司令部メカを、小型UFO数機が空中に吊り上げ始める。

ミサイルの2発目、三発目は、その無人小型UFOが自ら被弾し、司令部を守る。

敵の地上班は退却を始めたので、ナンツは前進を命じる。

やがて、最後の無人小型UFOも撃墜し、敵の司令部は落下倒壊する。

勝利を収めたナンツとその部下たちは、ヘリで、モハーベ砂漠臨時本部に帰還する。

ナンツたち一行を出迎えた上官は、手柄を褒め、世界中の志気が上がった。反撃開始だと伝えると、食事が準備しているから休めと命じる。

しかし、ナンツは、武器が置いてあるテントに入ると、自らの銃の銃弾を手にする。

それを観ていたロケットやサントスも、同じように、武器を調達し始める。

それに気づいた上官は、何をしている?食事は?と聞くが、もうすませましたと答えたナンツと彼の部下たちは、再びヘリに乗り込み、前線に戻って行くのだった。