2011年、「レッツゴー仮面ライダー」製作委員会、石ノ森章太郎原作、米村正二脚本、金田治監督作品。
※この作品は新作ですが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので、ご注意ください。コメントはページ下です。
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2011年4月1日
仮面ライダーオーズは三人の怪人たちと戦っていたが、そこにアンク(三浦涼介)がやって来て「何、もたもたしている?』と問いかけて来たので、オーズは、こいつら変なんだと答える。
信吾は「そいつはヤミーじゃない」と教えるが、その三人の怪人たちは、たまたま近くにチャリで通りかかった眼鏡の子供の身体に、次々に憑依してしまう。
驚いて、その子に近づいたオーズとアンクは、空から出現したデンライナーから飛び降りて来た仮面ライダー電王に目を丸くする。
タイトル
眼鏡の子供の顔にカードを近づけると「1971年11月11日」と表示が出る。
ティディは、火野映司 (渡部秀)とアンクに、人間に戻った野上幸太郎(桜田通)を電王と言うライダーだと紹介し、今過去へ逃げたイマジンは自分たちが始末すると説明する。
アンクたちは、飛び去ろうとするデンライナーに自分たちも乗り込む事にするが、モモタロスとアンクが口喧嘩している所へやって来たオーナー(石丸謙二郎)が、映司と信吾に、過去への介入は絶対に許さない。デンライナーからは絶対降りないよう釘を刺す。
デンライナーは大井埠頭に到着し、電王はこの時代に逃げたイマジン三匹を追って外に飛び出し、喫茶車両では、映司と信吾をモモタロスたちがしっかり監視していたつもりだった。
ところが、気がついてみると、いつの間にか、金髪のアンクが黒髪の見知らぬ青年に変わっている事に気づき、油断したモモタロスたちは、映司にもデンライナーから逃げられてしまう。
デンライナーから1971年の大井埠頭に降り立ったオーズは、飛んでいたアンクを捕まえるが、そのとき、イマジンの一人にぶつかってしまう。
そのイマジンは、駆けつけて来た電王にまっぷたつに切断されてしまい、デンライナーから捕虫網を持って追って来たモモタロスたちによってアンクも確保されるが、そのとき、アンクは映司の下敷きになり、握っていたメダルが弾き飛ばされたのに誰も気づかなかった。
そのメダルを拾ったのが、一人のショッカー戦闘員で、彼は近づいて来たブラック将軍(福本清三)に、そのメダルを手渡す。
2011年4月1日に戻って来たデンライナーから降り立った映司とアンクだったが、アンクは、デンライナーが飛び去った後、戻って来た世界がやけに静かな事に気づき、どうも気になるな…とつぶやく。
そんな二人に一人の少年ミツル()が近づいて来る。
その少年は、さっき、イマジンらに憑依された眼鏡の少年と気づいた二人だったが、又そこに、別の少年ナオキ()が近づいて来て、映司の背中にアイスクリームが付いていると身体に触って来る。
すぐに、信吾がその少年の手を掴み追い払うと、イタリアのアイスクリーム泥棒の手だと映司に注意する。
映司が盗まれたのは、明日履くパンツだったが、それをあざけるアンクは、自分がメダルホルダーを盗まれた事に気づき、慌てて、映司と共に逃げ去った二人の少年を追いかけ始める。
少年たちは、荒れ果てた浮浪者たちの住処のような一角に逃げ込んだので、映司とアンクは、こんな場所が今まであっただろうかと不思議がる。
コインケースを盗んだ少年は、そこに住んでいた少年たちに、次々にコインホルダーをパスし、さらに他の子供たちは、追って来た映司とアンクの追跡の邪魔をする。
そのとき、パロカーがやって来たので、映司とアンクは、降りて来た刑事に、泥棒たちを捕まえてくれと訴えるが、近づいて来た刑事は「ショッカーに向かって偉そうにするな!」と意外な事を言ったかと思うと、見慣れぬ怪人ザンジオーの姿に変心してしまう。
付いて来た警官たちも、制服を脱ぎ捨て、ショッカー戦闘員に変わっていた。
訳が分からず、捕まえようとした戦闘員たちの手を振り切りその場を逃げ出した映司は、馴染みのスナック「アミーゴ」にやって来るが、なぜか「アミーゴ」は廃墟と化していた。
比奈ちゃんや知世子さんは…?と唖然としながら荒れ果てた店の中に入ってみた映司は、そこに、追いかけていた二人の子供ミツルとナオキがいる事に気づく。
さらに、暗闇の中から他の子供たちも現れ、金目のものか食い物を置いて行けと映司に迫って来る。
君たち、学校は行かないのか?と映司が問いかけると、学校は、ショッカーに選ばれたものだけしか行けないと子供たちは不思議なことを言う。
そこに遅れてやって来たアンクは、1971年にショッカーは日本を支配し、今や、世界中を支配しようとしていると説明しながら、ナオキにメダルを返せと迫るが、とっくに売ってしまったとナオキは答える。
さらに、ナオキを締め付けようとしたアンクに、ミツルが、感電させようと、電極を交差させながら迫って来る。
そんなミツルに向かい、ナオキは「争っても何も解決しないよ」と止めに入る。
そのとき、国連からショッカーの通達があるとアナウンスが聞こえて来る。
その頃、ショッカー本部では、全ての悪の組織、デルザー軍団、GOD機関、ゲドン、暗黒結社ゴルゴム、クライシス帝国がショッカーの傘下に入り、人類を抹殺する事案が決議されていた。
話し合いの結果、ショッカーは統合された。
その放送をテレビで観ていたミツルたちの所に、ショッカー警察が来ると、外からシゲル()が知らせに来るが、その直後、不穏分子の一斉検挙だと言いながら、先ほどの刑事が「アミーゴ」に乗り込んで来る。
映司や子供たちは一斉に店から逃げ出すが、逃げ遅れたシゲルが、変身したザンジオーに捕まったことに気づく。
捕まったシゲルは、ミツル、助けて!と哀願して来るが、ミツルは黙ってその場から立ち去ろうとしたので、一緒にいた映司は、助けないのか?と聞く。
ミツルは、捕まった奴が悪いんだ。いつかあいつたちより悪く、強くなって、復讐してやると悔し紛れに言い放つミツルに、映司は、ここは俺が守るから逃げろと、ミツルとナオキを逃がそうとし、オーズに変身する。
それを観たミツルたちは、「仮面ライダーって、ショッカーの改造人間の中で一番強い奴じゃないのか?と驚く。
そこに、サイクロンに乗った1号と2号ライダーが駆けつけて来る。
それを観たオーズは、仲間のライダーかと思って油断するが、1号と2号ライダーは、オーズに襲いかかって来る。
子供たちが言う通り、この世界での1号、2号ライダーは、ショッカーの怪人だったのだ。
子供たちは、そんな1号、2号と戦うオーズの事を、自分たちの味方だと気づく。
ミツルは、あのメダルは大切なものなんだ、助けようとナオキに声をかけ、実はずっと隠し持っていたメダルホルダーを、オーズに向かって投げる。
そのメダルを使い再変身をしたオーズは、3人の子供たちをその場から逃がそうと外に出かかるが、そこへ、巨大なトランプが襲いかかり、ジェネラル・シャドウが立ちふさがると、「この世に、ライダーがいたとはな…」と愉快がる。
オーズの変身が解けた映司は、子供たちに、最後まで諦めるな。と言い聞かすが、そこにデンライナーが出現し、子供たちと映司を拾い上げてくれる。
ウラタロスは映司たちに、過去に落として来たメダルがショッカーに拾われ、そのメダルがショッカーメダルに改造され、そこからショッカーグリードが誕生した。仮面ライダー1号と2号は倒され、ショッカーに洗脳されてしまい、その後のライダーは誕生しなかった世界なのだと教える。
幸太郎は特異点が与えられているので過去に介入できるとも。
子供たちが集まる第二アジトでデンライナーから降ろしてもらった映司は、シゲルがお姉ちゃん!と抱きついた女性を観て驚いてしまう。
それは比奈ちゃんだったからだ。
しかし、映司が呼びかけても、比奈ちゃんの方は映司にことが分からないらしく、この世界では彼女とは出会っていないのだと気づく。
そのとき、ショッカー飛行船が頭上をゆっくり横切るのを目撃した映司は、先ほどから、ミツルとナオキの姿が見えない事に気づく。
ミツルとナオキは、デンライナーから降ず、まだ乗っていた。
そんな中、リュウタロスがデンライナーに乗り込んでいたアンクを発見、車両から逃げようとしたアンクに、やって来たオーナーが鎖付きの手錠をはめてしまい、そのお目付役としてモモタロスを指名する。
オーナーは、アンクがメダルを紛失した「40年前のさらに1分前にレッツラゴー!」と指示を出す。
1971年の大井埠頭に出現したデンライナーから降り立った幸太郎は、その直後に上空に出現したもう一台のデンライナーを目撃、そこから降り立ったアンクが、メダルを落とす瞬間に立ち会い、それを拾い上げて、無事、デンライナーの車内に戻る。
これで一件落着と思いきや、手錠を抜け飛び出したアンクが、そのメダルを奪い、窓から外へ逃げ出してしまう。
ミツルとナオキも、デンライナーから外に飛び出し、幸太郎たちも、この世界に落ちた数個のメダルを奪還しようと、地上に降りる。
最初のメダルは、アメリカンクラッカーをしながら学校から帰って来ていた子供や駄菓子屋の前にいた子供たちの側に落ち、それらは全部、ウラタロスやキンタロスらによって処分される。
最後のメダルを拾おうとした時、自転車で近づいて来た一人の少女がそれを拾い上げ、返してくれと近づく幸太郎たちを見ると、こちらノッコ、ショッカー発見とどこかに連絡して、その場から走って逃げる。
それを必死に追いかける幸太郎、キンタロス、ウラタロスたちだったが、ノッコと言う少女の自転車の前に飛び出して止めたのは、ミツルとナオキの二人だった。
しかし、そこに自転車で集まって来たのが、少年仮面ライダー対に面々。
邪魔されてノッコの手から離れたメダルは転がって、結局又、ショッカーの戦闘員に拾われてしまう。
それを奪い返そうと飛んで来たアンクをはたき落としたのは、ブラック将軍だった。
幸太郎は電王に変身、戦うブラック将軍の手から離れたメダルは、ミツルとナオキが拾い、ショッカーと戦う電王の姿を見て自分たちの味方だと知った少年ライダー隊とノッコの協力を得て、近くの廃ビルの中に隠れる事になる。
ブラック将軍は、ヒルカメレオンに変身、姿を周囲の風景にとけ込ませて、電王と戦い始める。
廃ビルの中に隠れたノッコは、ショッカー扱いした事をミツルとナオキに謝り、二人もノノッコに謝罪する。
その直後、壁を崩して出現したのが、ショッカーのシオマネキングとで、その鋭い爪で、ナオキは手の甲を傷つけられてしまう。
ノッコは、もう諦めましょうと言い出すが、映司の言葉を思い出したミツルは、最後まで諦めちゃダメだと諭す。
そこにやって来たのが、1号と2号ライダー。
その二人の姿を見たミツルは諦めかけるが、ノッコは、仮面ライダーは正義の味方よと言うではないか。
その言葉通り、1号、2号ライダーは、シオマネキングら怪人をダブルライダーキックで倒す。
ミツルらがメダルを持って電王の元に帰って来ると、それを消えていたブラック将軍が又奪って行ってしまう。
しかし、そこにやって来た1号、2号ライダーが、今盗まれたのは発信器付きの偽物で、本物はここにあると言いながら、メダルを返してくれる。
電王は、そのメダルをその場で破壊してしまう。
1号ライダーは、これからショッカー基地を殲滅しに行くと言い出す。
通信機によって判明したショッカー基地は、大きな湖の下に存在した。
ミツルとナオキは、自分たちも一緒に中に入りたかったが、湖の側で待つしかなかった。
固定のショッカー基地に乗り込んだ1号、2号、電王らは、基地内がもぬけの殻である事に気づく。
そこに、ブラック将軍が出現し、本物のメダルはここにあり、お前たちを一網打尽にするために、自分が落としたメダルが偽物だったのだと教える。
その背後に、赤いとんがりマスクを被ったショッカーの首領が登場し、ショッカーのメダルを取り出すと、ブラック将軍のセルメダルとそのショッカーメダルを合体させ、ショッカーグリードを誕生させる。
そして、基地内には、イカデビル他、再生怪人たちがライダーたちを包囲するように出現する。
ショッカーグリードが遅いかかってきてモモタロスやオーズが応戦する。
ショッカーの首領のマスクをはぎ取った1号、2号は、一つ目の不気味なその素顔を観る事になる。
その頃、湖から上がって来たカメバズーカが、停車していたデンライナーに砲撃を加え始める。
このままでは車体がやられてしまうので出発するしかないとオーナーは苦渋の決断をする。
地上に戻って来た幸太郎たちは、動き出したデンラーナーを見て、何とかミツルたちと一緒に乗り込もうとするが、それを追って来たショッカーグリードが妨害する。
1号と2号が、ショッカーグリードを食い止めてくれている間に、子供たちや幸太郎、モモタロスたちはデンライナーに乗り込む事ができるが、1号と2号の戦いを見つめていたナオキが、急に飛び降り、それに呼応するようにティディも飛び降りる。
次の瞬間、デンライナーは時空の果てに消え去る。
2011年4月2日
オーズは、子供たちを助けショッカーと戦っていた。
電王はミツルと一緒に地上に降り、空中でデンライナーが大爆発を起こす様子を見上げる。
モモタロスは、いつの間にか、片腕だけの姿になっていた。
オーズは彼らに過去の修復は成功したのか?と問いかけるが、首を振るしかなかった電王たちに、ショッカーの一団が、最後の切り札を失ったと言うのだなとあざけりながら接近して来る。
そして、オーズと電王を連れて行こうとするが、そのとき、片腕になったモモタロスが、オーズのベルトを奪い取り、子供たちと比奈を助け逃げる。
何とか逃げおおせた彼らの前に現れたアンクは、ティディって奴なら見つけたと言う。
アンクに連れられ外に出てみると、地面に、剣になった状態のティディが泥まみれになって突き刺さっていた。
しかし、その刺さっていた地面の下に何かある事に気づき掘ってみると、そこにはタイムカプセルが埋められていた。
子供たちが、その金属缶を開けてみると、中には少年仮面ライダー隊の制服とメダルと一緒にナオキが書いた手紙が入っていた。
そこには、40年前、結局、1号、2号ライダーは倒され、自分は少年仮面ライダー隊とティディの協力を得て、何とか今のアジトの場所を見つけ、この制服とメダルを埋めた。未来へ残したい事はただ一つ…と綴られていた。
それを読んだミツルは涙を流していた。
そこへ怪人たちがやって来たので、片腕になったモモタロスがいきなりアンクの身体に飛び込み憑依、オーズの変身ベルトをミツルに託すと戦い始めるが、やはりショッカーに捕まってしまう。
映司、幸太郎、アンクたちは、ショッカーたちの手により群衆の前で十字架に張りつけられ、今まさに処刑されようとしていた。
ジェネラルシャドウが群衆に向かい、これで仮面ライダーは消滅すると宣言する。
それを聞いている群衆の中に、少年仮面ライダー隊の制服を来たミツルたちがまぎれ込んでいた。
しかし、それに気づいたショッカーは、子供たちを捕まえる。
そこに、ショッカー改造人間1号と2号ライダーがゆっくり現れる。
それを観たミツルは、ナオキからのメッセージでは、仮面ライダーは正義の味方!俺もそう信じているよと二人のライダーに呼びかける。
それを聞いていたショッカーたちは笑い出し、1号ライダーは、ショッカーに正義などあるものかと笑いだす。
しかし、その1号と2号の笑いは、自分へではなく、ショッカーに向けられていたことを悟ったミツルは、二人が自分の味方だと直感し、隠し持って来たオーズの変身ベルトを群衆に投げる。
それをきっかけに、群衆たちは暴動を始め、その隙に乗じて、オーズたちの元に近づいた比奈ちゃんは、子供たちを抱きかかえ、十字架の手かせ足かせを外させる。
変身ベルトを手にした一人の男が、解き放たれた映司に向かいベルトを投げる。
受け取った映司は直ちにオーズに変身。
幸太郎も電王に変身、モモタロスはその剣に変身するが、多勢に無勢、たった四人のライダーでどうする?とショッカーたちはあざけるが、そのとき「ライダーは4人だけではない!」と言う声が響いたかと思うと、仮面ライダーV3が出現する。
さらに、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スーパー1、スカイライダー、ZX、ブラック…
ライダーの歴史は変えられても、ライダーへの思いは変えられなかった。ライダーは何度でもよみがえるのだ!とオーナーが解説し、さらに、シン、ZO、J、クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、キバ、ディケイド、W…、さらなるライダーが出現する。
ブラック将軍が、ライダーたちに襲いかかる。
そのとき、デンライナーも出現し、そこから死んだはずのティディが降りて来る。
モモタロスも元の姿に戻り電王に変身すると、他のタロスたちも駆けつけて来たので、全員を合体させ、クライマックスフォームになる。
オーズは、透明化したヒルカメレオンと戦っていた。
全ライダーが出現するが、デンライナーの中で、オーナーは、正義の味方はライダーだけではありませんと笑っていた。
その言葉通り、別の場所には、キカイダー、ゼロワン、イナズマン、ズバットが出現し、ジェネラルシャドウをやっつける。
ズバットは「ズバット解決!」と叫ぶ。
オーズと、1号、2号ライダーは、ショッカーグリードと戦い、ショッカー首領も戦いに加わっていた。
ダブルライダーキックで、グリードは崖にぶつかり、落下して爆発する。
その身体から飛び出したショッカーメダルを掴むアンク。
ショッカー首領は、顔に絡み付いた複数の蛇が伸び出し、ライダーたちに襲いかかる。
モモタロスのイマジンメダルとショッカーメダルを使い、タマシーコンボに変身したオーズは、カメハメハ光線(?)をショッカー首領に浴びせ消滅させる。
そのとき、山を崩しながらキングダークが立ち上がったので、全ライダーは緊張するが、キングダークは背後の様子に気を取られている様子。
見ると、キングダークの背後にある山並みが崩壊して行き、そこからキングダークを上回る超巨大な姿が浮かび上がったではないか!
ショッカーの本当の正体、岩石大首領が出現したのだ。
岩石大首領は、全てを破壊するまではとまらない存在であり、キングダークを含む他の首領や怪人たちは、崩壊する地底に全員飲み込まれて行く。
一方、ライダーチームの方にも、伊達明の仮面ライダーバース率いる新たなライダーたちが集結していた。
全ライダーはバイクに搭乗、岩石大首領めがけ、一斉に飛び立って行く。
我々40年の思いを受けてみよ!と言う1号ライダーの声に呼応するかのように、バイク部隊は「40」の形にフォーメーションを変えると、岩石大首領に身体に体当たりする。
岩石大首領はかくして消滅した。
再び、ライダーがそろって戦うまで、君たちに頼むぞと1号、我々はずっと見守っていると2号の声が、オーズたちに残される。
そこに少年ライダー隊となったミツルたちが自転車でやって来るが、ナオキだけがいない事に気づく。
ナオキだけが、40年前の世界から戻っていなかったのだ。
探そうとするミツルたちに、「その必要はないんだよ」と声が聞こえる。
それは、処刑直前だったオーズに、変身ベルトを投げた男(佐々木功)だった。
その姿を見つけたミツルは、「父さん!」と叫んで駆け寄り、父親の方もしっかりとミツルの身体を抱きしめる。
その父親の右手の甲に残された傷跡を見た幸太郎は、ナオキ!と叫ぶ。
父親は、「ナオキだよ」と肯定する。
あの後、自分はノッコと結ばれ、ミツルと言う息子を授かった。
その後、ショッカーの科学者として捕まっていたが、1号と2号の洗脳を解いたのだと説明すると、自分はこのままで良いと言う。
アンクは、今回の事件で手に入れたメダルは二枚だけかとがっかりしたようだったが、その二枚のメダルも消えてしまう。
大人になったナオキは、君たちの手でバトンを繋いで行くのだと、少年仮面ライダー隊とミツルたちに頼む。
映司も、出発する幸太郎に、又繋がると良いな、俺たちの時間、俺たちの新しい明日で…と告げ、別れを惜しむ。
モモタロスもアンクと握手しようと手を差し伸べるが、無視されたので、又怒るのだった。
▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼
仮面ライダー生誕40周年記念であり東映創立60周年記念映画でもある。
冒頭の会社ロゴの所で、三角マークを中心に、二つの記念映画マークが横に並ぶ趣向になっている。
ここ数年、量産体制に入った劇場版仮面ライダーシリーズであるが、正直な所、どれも、オリジナルDVDに毛が生えたような予算の掛け方で、映画としての迫力を堪能するには今ひとつといった印象が強かったが、今回の作品は記念作品と言う事もあり、往年のオールスター映画を彷彿とさせるような満腹感を味わえる佳作に仕上がっている。
作品を成功させている要因の一つは、きっちり子供向け映画に仕上げている事。
従来、オタク客を意識するためか、大人向けとも子供向けとも言いにくい、やや中途半端な展開の作品が多かったような印象があるが、今回は、最初から子供を登場させ、さらに少年仮面ライダー隊を加える事によって、はっきり子供中心に話が展開するようになっているため、昭和仮面ライダーにあった「低年齢層向け仮面ライダー」の初心に戻った感がある。
なおかつ、テンポ良く話は進み、次々に登場するキャラクターも膨大なため、飽きる事はなく、最後までだれずに一気に観終えてしまえる。
全ライダーが登場して以降は、やや駆け足感があり、それぞれのキャラクターファンにとっては、物足りなさが残るかも知れないが、全体としては良くまとまっていると思う。
今回も、特に高額のギャラが必要そうなキャストは参加しておらず、大半は、新人と子供と着ぐるみキャラクターたちなので、観ている印象以上に、予算はかかっていないような気もする。
それでも、クライマックスのキングダークと岩石大首領の登場シーンなどは、大画面ならではの迫力があり、劇場で楽しむ映画としてふさわしい見せ場となっている。
久々に満足感を味わえた、子供向け特撮ヒーロー映画だったような気がする。
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