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月光仮面 魔人(サタン)の爪

1958年、東映東京、川内康範原作+脚本、織田清司脚本、若林栄二郎監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

深夜、アフナリア・シャバナン殿下の屋敷に、怪しい人影が近づき、ブザーを押す。

女中のきみ(山本緑)が出てみると、怪しい来客の姿に悲鳴を上げる。

書斎にいたシャバナン殿下(片山滉)は、いつの間にか目の前に立っている不気味な仮面の怪人に驚く。

「サタンの爪」と名乗ったその怪人は、自分は、600年前、バラダイ王国転覆の罪で洞窟に閉じ込められた一族の末裔だと言い、時価5000億と言われるバラダイ王国の秘宝の在処を記した地図を出せと迫る。

シャバナン殿下は、そんなものはないと抵抗するが、サタンの爪は、その場で殿下を射殺してしまう。

「シャバナン殿下が暗殺された」と云う記事が新聞に踊る。

山本記者が、シャバナン殿下の屋敷に取材のため入ろうとすると、先に来ていた袋五郎八(柳谷寛)とカボ子(若水ヤエ子)から、今、警視庁の松田警部(須藤健)と祝十郎探偵(大村文武)が二階で調査中だから上がってはダメだと止められる。

松田警部と祝探偵は、シャバナン殿下が殺された書斎で、女中のきみから、殿下が一番大切にしていたものは何かと聞き込みを行っていた。

君は知らないと言っていたが、祝がベッドの下にあったと言うアルバムを見せ、これではないですかと問うと、きみは驚く。

そのアルバムには、二枚、はがした痕があったので、そこには何が貼ってあったのかと聞くと、一枚は人の写真、もう一枚は写真ではなかったと言う。

その内容を詳しく聞こうとしていた時、突然ドアが開いたので、きみは怯えるが、部屋に入って来たのは、薬と水の入ったコップを乗せたと例を運んで来た看護婦だった。

きみはその薬を受け取ると、飲みながら、人の写真は、母一人、子一人の写真で、もう一枚は地図のようなものだったと答えていたきみだったが、突然苦しみ出し机に突っ伏す。

祝探偵は、今の看護婦に毒を飲まされたと気づき、瀕死のきみから、写真は誰が撃つっていたかと聞き出そうとする。

きみは、横浜の浅丘…とまで言った所で事切れる。

看護婦には逃げられたとの報告を受けた松田警部は悔しがるが、指紋を採ろうと机に置いてあったと例を持ち上げるが、その時、祝探偵が、トレイの裏側に貼られていた紙に「祝探偵 この事件から手を引け サタンの爪」と書かれている脅迫文を発見する。

警視庁「第三公安課」に戻って来た祝探偵は、敵は浅川の家の何かを狙っていると推理する松田警部に、浅丘の母と娘と言うのは、殿下の愛人と娘では?と答える。

その頃、横浜に来ていた五郎八とカボ子は、電話帳に載っている「浅川」を、一軒一軒訪問して、目的の母娘の家を探そうとしていた。

二人が訪れた「浅川家」は、双子の男の子に、妊娠中の奥さんがいる子だくさん家族だった。

しかし、電話帳に載っている「浅川家」の数は多く、五郎八はもうすっかりくたびれ果てていた。

そんな二人が向かおうとしていた次の「浅川家」こそ、目指す母娘の家だったのだが、すでに侵入していた「サタンの爪」一味に、浅川昌子(月丘千秋)と、一人娘の不二子 (松島トモ子)が縛られ、バラダイ王国の地図を照らし出す「アラーの眼」を出せと迫っていた。

その時、玄関ブザーが鳴る。

五郎八がカボ子が押していたのだが、誰も返事をしないと、表に車があるのに変だな?と五郎八が不思議がる。

その時、外国風の衣装を来た謎の男が、二人に拳銃を突きつけて来る。

サタンの爪は、幼い不二子の方を締め上げようとするが、その時、つい不二子が花瓶の方を見たので、ピンと来たサタンの爪は、花瓶の中身を捨てるが、何も入ってない。

しかし、花瓶敷の部分に目的の宝石「アラーの眼」が付いたペンダントが隠してあったのを見つける。

サタンの爪が喜んだその瞬間、銃声が響き、ペンダントの宝石の部分が外れる。

夜空に輝く月を背に、窓から入って来たのは、月よりの使者月光仮面だった。

その隙に逃げ出した母娘と五郎八、カボ子はタクシーに乗り逃走していた。

しかし、すぐに、一台の乗用車が背後から迫って来る。

ベレーのお由 (小宮光江) とマリンのおたき(原泉)が乗った車だった。

さらに、前方からも一台の車がタクシーの前に飛び出し、停まったタクシーから、母娘をサブーナ( 岩城力)が連れ出す。

サブーナの車で、不二子と母親を連行していた時、背後から接近して来る月光仮面に気づく。

不二子はうれしくなって、思わず「おじさん!」と叫ぶ。

サブーナの車を追い越した月光仮面はUターンして、前方から接近して来る。

月光仮面のバイクは、サブーナの車の上を飛び越えるが、その瞬間、車の調子が悪くなって停まる。

サブーナやジョン(大東良)が、至急応援を無線で頼んだ後、車から降りて故障を調べようとすると、何と、車の上に月光仮面が立っているではないか!

車から飛び降りた月光仮面は、昌子と不二子を車から降ろす。

その時、前方から、サタンの爪らが乗ったオープンカーが接近して来て、催涙弾を投げて来る。

月光仮面は、眼をつぶらないと、目が見えなくなると母娘に注意する。

「アジア民族文化研究所」と看板が出ている屋敷内に戻って来たサタンの爪は、先に戻っていたお由に、今夜は大いに飲もうと上機嫌だった。

「アラーの眼」を手に入れたからだった。

それを奪ったサブーナは自慢げだったが、サタンの爪はどやし付ける。

手にした「アラーの眼」は偽物だったと気づいたのだ。

この償いは覚悟で来ているだろうな?とサブーナを脅し付けたサタンの爪は、2日以内に取り戻してこと命ずる。

それを聞いていたお由は、その役はあたいが引き受けると申し出る。

その時、月光仮面のバイクが近づいて来る音が聞こえて来たので、サブーナはあわてて窓から外の様子を見るが、月光仮面が立ち去るのを観ると、月光仮面にこの家が分かるはずがないと嘲る。

その頃、祝探偵の自宅では、昌子、不二子母娘を保護していた。

五郎八がケーキを持って子供部屋に来ると、繁(原国雄)と木の実(藤井珠美)が、東南アジア風の奇妙な衣装を着ていたので驚く。

二人は、不二子に、国の踊りと歌を教えてもらっていたのだと言う。

さっそく、五郎八も、不二子の国の歌と踊りを見せてもらう事にする。

その歌声を書斎で聴いていた祝は、あの歌は殿下の国の歌ですか?と昌子に聞いていた。

昌子は、故郷の仮面の歌が忘れられないと言う歌だと教える。

さらに昌子は、一枚の地図に、この「アラーの眼」を照らし、呪文を唱えるように言い伝えがあるのだが、その呪文を知っているのは、亡くなったシャバナン殿下と考古学者の結城博士だけであると祝に告げる。

そこへ、五郎八と子供たちがやって来て、一緒に遊園地に連れて行く事にしたと言う。

五郎八だけでは頼りないと、その場にいたカボ子も一緒に遊園地に行く事になるが、ジェットコースターに乗った後、ちょっと五郎八がばてていると、不二子が男二人に連れ去られ車に乗せられる所を目撃する。

その頃、祝探偵は、アジア民族文化研究所の隣りにある「結城文三郎」博士の家を訪れていた。

出迎えた結城博士(植村謙二郎)に、シャバナン殿下の顧問をなさっていたそうだが?と祝が聞くと、結城博士は肯定する。

バラダイ王国の秘密を聞くと、一部知っていると云う。

祝探偵が、アラーの呪文を教えてもらいたいと頼むと、結城博士は「アラーの眼」を見なければ唱えてはいけない事になっていると言い、突如「祝くん、後ろを見たまえ!」と叫ぶ。

背後の壁にかかっていた複数の額縁が外れ、その後ろの穴から銃口が向けられているではないか!

祝探偵は、貴様が偽物と言う事は最初から判っていたと笑うが、正体を現したサタンの爪は、扉を開け、隣りの部屋のイスに縛られていた本物の結城博士(松本克平)を見せつけると、逃げようとした祝探偵の床を落とし、墜落させる。

サタンの爪は、結城博士を立たせると、いつの間にか出来ていた壁の穴を見せる。

隣りのアジア民族文化研究所がサタンの爪のアジトであり、秘密裏にこの屋敷まで地下通路を作っていたのだと言う。

サタンの爪は、サブーナーに、時限爆弾を設置するよう命じて、地下通路の中の秘密の部屋に結城博士を連れ込むと、さらに誘拐して来た不二子も同じ部屋に連れて来て、「アラーの眼」はレンジーノが持って来るので、アラーの呪文を教えろと、不二子をむち打ちながら迫る。

その頃、警視庁に不二子が誘拐されたと報告に来ていた五郎八は、「アラーの眼」は不二子の母親の昌子が持っているのだと言うので、念のため、祝邸にいるはず昌子に電話をしてみると、電話が通じない。

その時既に、「アラーの眼」は奪われており、昌子は縛られていたので、電話に出られなかったのだ。

昌子の側には、「アラーの眼は頂いた サタンの爪」と書かれた紙が置いてあった。

その直後、松田警部は、月光仮面からの電話を受ける。

レンジーノ(萩原満)から「アラーの眼」を受け取ったサタンの爪は、宝石の中に彫られているバラダイ王国の家紋を確認していた。

爆薬の準備が終わったと報告が来た所に、月光仮面がやって来る。

しかし、不二子と結城博士の部屋に飛び込んだ月光仮面は、扉が閉まり、閉じ込められてしまう。

鉄格子のはまった天井の窓から、月光仮面を見下ろすサタンの爪は、「月光仮面、出られるもになら出てみろ。間もなく、木っ端みじんだ!この音が聞こえるか?」と嘲笑して立ち去る。

閉じ込められた部屋に、時限爆弾の時間を刻む時計の音が響く。

そこに、警察隊がやって来る。

サタンの爪は、落とし穴に落としたはずの祝探偵がいなくなったと子分から聞かされていた。

その頃、月光仮面は、2丁拳銃で、天井の窓の鉄格子を破壊し、天井に飛び移ると、結城博士から紐を受け取り、博士と不二子を引き上げて助け出す。

アジア民族文化研究所の屋敷に、警察隊が突入する。

五郎八と松田警部は、不二子を探していたが、その時、屋敷内が次々と爆発を起こす。

それでも、勇気を振るった五郎八は探し続け、逃げ出して来た結城博士と不二子を見つけると、爆発が続く屋敷からかろうじて飛び出す。

次の瞬間、屋敷は大爆発を起こし崩壊してしまう。

お由らと共に、車で逃げていたサタンの爪は、運転しているサブーナーから、宝の呪文を試してみましょうと言われ、後部座席で地図を広げると、その上に「アラーの眼」をかざし、結城博士から聞いた呪文を唱え始めるが、気がつくと、運転をしているサブーナーが銃を向けているではないか!

実は、運転をしていたのは、サブーナーに化けた祝探偵だったのだ。

これには、助手席に座っていたジョンも驚いてしまう。

やがて、祝探偵が飛び降りたのか、サタンの爪を乗せた自動車は、崖から墜落して炎上する。

サタンの爪一味が滅んだと思った祝探偵は、山本記者、結城博士、不二子と共に、バラダイ王国があった国へ飛行機で向かう事する。

そんな祝探偵の動きを、空港の柱の陰から見張っていたのは、マリンのおたきだった。

飛行機でその国に飛び、ナイガ丘陵地帯を進むジープで、かつてのバラダイ王国の名残をとどめるタムラカン辺りに到着した祝探偵は、タムラカン湖の向こう側に見えた町で宿泊しようと提案する。

宮殿のような宿のホールで、踊り子たちの舞いを見ていた不二子たちだったが、どこからともなく不気味な笛の音が聞こえて来て、踊り子たちや現地の人たちは怯え始める。

聞けば「死を呼ぶ笛の音」だと言う。

その時、窓を突き破って、不気味な姿をした獣人が出現する。

獣人は、不二子の方へ迫るが、そこに月光仮面が出現し、銃で威嚇する。

獣人は、いつの間にかロビーの片隅で不二子たちを見張っていたお由に近づく。

お由は、持っていた銃で獣人を撃つが、獣人は、そのままお由に抱きつき息絶える。

月光仮面は、お由に、誰の命令で笛を吹かせたと迫るが、お由は口を割ろうとはせず、そこに、サタンの爪一味が撃って来て、お由は逃げおうせる。

翌日、馬に乗ったサタンの爪とお由は、先行していたジョンとレンジーノが焚いた狼煙目がけて急いでいた。

祝探偵は、夕べの獣人は、サタンの爪が操っていたのだと不二子たちに説明しながら旅を続けていた。

やがて、かつてアブダラ・サタン一味が全滅したと言われるバドウマ山に到着した結城博士は、大噴火でこの辺一帯の住民は全滅して今は誰もいないと言う。

そんな祝たちの様子を、サタンの爪の一味も秘かに観察していた。

サタンの爪は、不二子を捕まえろ。しゃれこうべの塔からは、不二子にアラーの石を持たせなければ、前に進めないはずだからと部下たちに命じる。

祝探偵たち一行は、谷を、ロープウェイのような綱に下がった駕篭に乗って渡り、ようやく、巨大な「しゃれこうべの塔」に到着する。

この先へは、バラダイの血を受け継いだものが地図と「アラーの眼」を持っていないと進めないと結城博士が説明していると、どこからともなく濃い霧が立ちこめて来る。

言い伝えでは、悪魔が近づく時以外には霧はでないはずなのだが…と結城博士は不思議がるが、実は、サタンの爪の一味が背後から近づいていたのだった。

姿を現したサタンの爪は、自分もバラダイの血を継いでいると言いながら近づいて来る。

その時、月光仮面の歌が流れて来て、霧が消えて行く。

一行が気がつくと、「しゃれこうべの塔」の中腹に月光仮面が出現し、この世の悪を滅ぼすためには、世界のどこにでも現れる月よりの使者だと言い高笑いをしていた。

それを見たサタンの爪一味は一旦退却する。

月光仮面は結城博士たちに「お大事に」と言い残すと、飛び上がって消え失せる。

そこへ祝探偵がやって来て、バドウマ洞窟の入り口を見つけたと言う。

一方、足を負傷したサタンの爪は、お由に手当をしてもらっていた。

その場所へ向かってみると、洞窟の入り口はいくつも開いていた。

どの穴に入るかを知るため、地図を取り出し、その上に不二子が「アラーの眼」をかざした後、結城博士が「アラーの呪文」を唱えると、「アラーの眼」は、地図に書かれた洞窟の左から2番目を照らし出し、その途端、「アラーの眼」を持った不二子の様子がおかしくなる。

催眠術にでもかかったかのように、ふらふらと、左から2番目の洞窟に入って行ったのだ。

その様子を、又、サタンの爪一味が近くの草陰から目撃していた。

祝探偵、山本記者、結城博士が後に続くが、洞窟内のコウモリに怯えた山本記者が、銃を取り出すと、結城博士は、ここで銃を撃ってはいけない。亀裂で大法界が怒ると制止する。

やがて、サタンの爪一味も同じ洞窟の中に入って来るが、いつの間にか、祝探偵の姿が見えなくなったのに山本記者が気づく。

結城博士と山本記者は、先を進んでいた不二子が、いつの間にか何かの前で跪いているのに気づいて近づくと、そこに大きな宝の箱があった。

開けてみると、中は宝石がぎっしり詰まっている。

喜んだ一行だったが、そこに出現したサタンの爪が、その宝は俺が頂くと銃を向けて来る。

それを見た結城博士が、ここで発砲したら、崩落が始まるので止めろと注意するが、サタンの爪は、何を血迷った事をと嘲笑する。

その時、月光仮面が出現し、子分が構えていた機関銃を奪い、博士の言う事を聞くんだと諭すが、その月光仮面を撃とうとして発砲したサタンの爪の銃弾は、お由の胸を貫く。

次の瞬間、洞窟内に地震が起き、倒れていたお由の身体は、ばっくりと開いた地割れの中に落ちて行く。

サタンの爪は、この財宝は全部俺のものだと宝の箱に飛びつくが、他の一行は、崩落が始まった洞窟から外に逃げ出す。

宝の箱にしがみついていたサタンの爪は、崩落して来た土砂の中に埋もれてしまう。

外に逃げ出した不二子の元にバイクで登場した月光仮面は、残念です、これでバラダイの秘宝は永久に失われてしまいましたと語りかけるが、不二子は、宝など欲しくありません。それよりも、お父様の生まれたお国に来れただけでもうれしいですと答える。

月光仮面は、又、日本で大事件が起きそうですと言い残すと、みんなに見送られながら立ち去って行く。

やがて、不二子は、岩山の上に立っている祝探偵を発見する。

近づいて来た祝探偵は、月光仮面に助けてもらったと言う。

不二子が、ステキだわ、月光仮面。本当に月から来たのでしょうか?と尋ねるので、祝探偵は、そうかも知れないねと笑顔で答えるのだった。

バイクに乗った月光仮面は、三日月が輝く夜空に飛んで行った。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

東映劇場版「月光仮面」シリーズ第三弾。

川内康範氏の「東南アジアロマン」が全面に押し出され、異国趣味溢れるスケールの大きなストーリーになっている。

とは言え、今観ると、いかにも子供だましのご都合主義の連続と言った他愛無い展開なのだが、前半は、サタンの爪のアジトの大爆発、後半は、洞窟の大崩壊シーンと、東映特撮の見せ場も用意されているし、高木新平(テレビ版「月光仮面」ではマンモスコングを造型、演じた人)が獣人として登場するサービスもある。

当時の子供たちは、さぞ胸を躍らせて、画面に釘付けになったに違いない。

当時人気子役だった松島トモ子が登場している事からも明らかなように、この映画の主役的存在は松島トモ子である。

当時、10歳くらいだったのではないかと思うが、タイ風の衣装と歌などを少し披露するシーンもある。

バイクの上に月光仮面が腹這いになって敵の弾を除けたり、両手離しで2丁拳銃を連射するなど、舘ひろしばりのバイクアクションもある。

サタンの爪は、ドクロ仮面などの延長線にある「仮面怪人」だが、明らかに面が大きいので、大人の目で観ると、怖いと言うよりやや滑稽に感じないでもない。

結城博士に化けていた時、すでに素顔をさらしているので、それ以降、仮面をかぶる意味はないと思うのだが…

クライマックスの人跡未踏のバドウマ洞窟に、バイクに乗って登場する月光仮面だが、そのバイクは一体どうやって日本から運んで来たのだろう?などと、大人は野暮な突っ込みがしたくなるような楽しい作品である。

 


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