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ガメラ対大魔獣ジャイガ−

大阪万博を舞台に、シリーズの後半とは言え、アイデアを贅沢に盛り込んだ秀作である。
ウエスタ−島に立っていた石像を、万博展示の為、日本に運ぼうとしている所へ、ガメラが出現する。
実はその石像は、ジャイガーを封じ込めていた物だったのだ…。
石像から流れる不思議な音によって、船員たちが謎の病気にかかったり、ガメラを飛行形態に変化させないように、ジャイガーが、とげをガメラの手足に打ち込んだり、ガメラに寄生したジャイガーの卵によって、ガメラの身体が透明になってしまったり…と、とにかく、初期の頃を思わせるアイデアのオンパレードで、子供向けの内容ながら、十分に見ごたえのある作品に仕上がっている。
主役の子供たちが、ガメラを救うために、その体内に入り込んで、ジャイガーの子供に出くわすシーンなど、一体の着ぐるみをうまく有効利用し、きちんとしたサスペンスを生み出している所など、見事と言うべきであろう。
懐かしき大阪万博のミニチュアも楽しい、なかなかの逸品である。