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大学のお姐ちゃん

1959年、杉江敏男監督、東宝作品。

「若大将シリーズ」の前身のようなシリーズ作品の第一作。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

日南大学に通う三人の女学生、踊りのバイトをしているオシゲ事、秋山しげ子(重山規子)、裕福な家の令嬢オミズ事、水原光子(中島そのみ)、小さい時に親を亡くし、今や高校生の妹済ちゃんと二人暮しのトンチ事、園江敏子(団令子)は、共に舞踊研究会の仲良しメンバー。

しかし、その舞踊研究会も3人以外にメンバーが集まらず、廃部寸前。
同級生、前原(江原達怡)の所属する音楽部と合流するようにいわれながら、返事を渋っている状態。

そんな中、経済観念が優先しているトンチは、オミズから毛皮を借り受け、それを他人にまた貸しして利益を得ていた。

ある日、若いドラマーのラッキー(夏木陽介)と良い仲のオシゲがバイトで踊っているキャバレーに、御曹子の彼氏と一緒に出かけたオミズ、帰り際、毛皮をまた貸ししていた女性客(塩沢とき)とばったり。

事情を知らないオミズは、自分の毛皮を他人が持っているので喧嘩となり、女性客の同伴であったヤクザ(平田昭彦)や、偶然外を通りかかったボクシング部の大久保(久保明)も混じり、大騒ぎとなる。

全員、警察で老警官(有島一郎)の説教を受ける事に。

トンチは、ダフ屋まがいのバイトをしている前原から、値上がり予定の土地を買って一儲けしないかと持ちかけられる。トンチは乗り気になるが、後で不動産屋(左卜全)に騙されていた事に気付くが後の祭り。

ある日、単位が取れそうもないフランス語の教授を訪ねて、鎌倉の自宅に押し掛ける三人娘。

しかし、教授は体調を崩して寝ており、代わりに応対に出てきたのは、冴えない格好の大男(宝田明)。
体よく追っ払われる三人だったが、新学期が始まり、フランス語の授業にやってきたのは、背広姿も凛々しいその大男であった。
実はその男、前野教授が引退し、新しい教授として赴任してきた弟子の高田という。
舞踊研究会の顧問も勤めるというので、一旦は解散を考えていた三人娘は大張りきり

後日、抜け駆けで別々に高田邸を訪れた三人娘、部屋で全員ばったり遭遇。
さらに、三人がめいめい用意したプレゼント用のネクタイも、全員全く同じ商品であった。
さらに、遅れて帰ってきた高田には、何と池田美智子(司葉子)という奥さんがいたのだった。
彼女が亭主に買ってきたネクタイも、偶然にも同じものであった。

気分をかえて、舞踊研究会主催のダンパを開くも、客足はさっぱり。
しかし、同じ時間帯に体育館で行なわれていたボクシング試合で、大久保が勝利!
彼を気に入っていたオミズと共に、応援メンバー達が全員、ダンパ会場になだれ込み、場内は熱気の渦に。
オミズが得意の歌を披露すれば、ラッキーのドラムに合わせオシゲも踊る、トンチも前原と一安心するのであった。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

他愛無いストーリーと言えばその通りだが、生きの良い女性トリオの新奇さに人気があったらしく、その後シリーズ化されている。

今観ても、楽しい青春コメディである。