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ベらんめえ芸者佐渡に行く

1961年ニュ−東映作品。
渡辺邦男監督。

柳橋の粋な江戸っ子芸者、小春(美空ひばり)を主人公にしたシリーズ作品の一本。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

まず、クレジットタイトルに驚かされる。
お馴染みの三角マークに「ニュー東映」の文字、しかしその背景はあの波飛沫ではない。
特撮による、噴煙をあげる火山がド〜ンと写るのが、まず珍しい。

小春が、アマチュアボクシングの試合を観戦している。
そのすぐ後ろの席で、若い男(高倉健)も声援をあげている。
互いに、違う選手を応援して意地を張り合う。

後日、テレビの懸賞で佐渡旅行が当たった小春は、行きの電車の中で、他の4人の当選者と顔を合わせる。
その中に、先日、ボクシング事務所で出会った青年に遭遇。
彼は竜太と名乗り、トラックの運転手をしているという。

他のメンバーも刑事、両家の御曹子などと名乗っているが、全員、何やら訳ありげな様子。
そんな一行の中に、一人スリが紛れ込んでいるという。
全員互いに疑心暗鬼の状態になる。

まずは、新潟の東映ホテルで一泊。
小春はステージで歌う。
その後、ギャラをもらいにいったホテルのマネージャーに言い寄られるが、あわやという所を竜太に助けられる。

佐渡につくと、建設会社の社長の息子を出迎える巴組のお迎えが待っていた。
しかし彼等は、その息子の顔を知らぬ様子。
良家の御曹子を名乗る件の男が、その人物だと名乗り出る。

旅館では、その社長息子と、他のメンバーの待遇に明らかな差別があり、小春は面白くない。

実は、その巴組、建設会社の下請けとして佐渡でロープウェイの工事を請け負っていたのだが、地元で色々悪さを働いていたため、親会社の御曹子を丸め込み、早くここから帰そうと企んでいたのであった。

しかし、実は、トラックの運転手を名乗っていた竜太が、その御曹子であり、彼は秘かに、巴組の調査をしていたのだった…。

小春の芸者仲間で、伯爵令嬢を名乗り、ちゃっかり旅行に同行してきたげシメ子や、おんなスリ、チャリンコのお富(桜京美)、竜太の許嫁、桐原令子(中原ひとみ)らが加わり、旅行先の佐渡で一騒ぎ…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

たわい無い娯楽作品ではあるが、空っ風のマサを名乗る、若いスリを木村功が演じていたり、スリと疑われた竜太役の高倉健が、小春に向かって「そのうち、あんたのハートをすっちゃうかもよ」なんて、クサいセリフをいうのがおかしい。