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007/黄金銃を持つ男

前作「死ぬのは奴らだ」同様、ガイ・ハミルトン監督、ムーアボンドコンビの2作目で、作品の印象も両者は近い所がある。
今回の舞台は、東南アジア。
ドラキュラ役者として有名な、クリストファー・リー(確か、原作者の親戚筋か何かの縁で…だったように思う)が、適役を演ずる。
ブルース・リーの大ヒット作「燃えよドラゴン」に影響されている部分が多く、「007は二度死ぬ」と同じように、珍妙な東洋趣味が苦笑を誘う部分もある。
前作あたりから、予算が制限されていたのか、初期の頃のような大掛かりなスペクタクルは影をひそめ、代わって、カースタントなどのお手軽な見せ場が増えている。
小柄で、どこかユーモラスな用心棒(?)や、前作から引き続き登場する野卑な警官、さらに空飛ぶ自動車など、子供じみたアイテムが登場するのも御愛嬌。
後半、お馴染みのSF風攻撃兵器とか基地破壊もあるが、全体としては、どこか地味でマイナーな印象が残る。
シリーズが一番、停滞していた時期の作品と言えよう。