2009年、アメリカ映画、アレックス・カーツマン脚本、J・J・エイブラムス監督作品。
※これは新作ですが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので、ご注意ください。コメントはページ下です。
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USS・ケルヴィンのキャプテン・ロバックは、巨大物体の接近を示す重量センサーの異常を感知したと言う報告を受け、緊張する。
クリンゴンの襲来を怪しんだが、そうではないらしい。
巨大な棘の集積体を連想させる謎の宇宙船に、ロックされてしまったUSS・ケルヴィン。
いきなり、その巨大宇宙船から魚雷を発射されたUSS・ケルヴィンは、シールドでかろうじて防御するが、そこに敵宇宙船かららしき通信が入り、キャプテンと直接会いたいとの通達がある。
キャプテン・ロバックは、単身敵中に乗り込む決意をし、副キャプテンのジョージ・カークに、15分経って自分が戻らなければ、直ちに撤退しろと託して、ポッドで出発する。
キャプテン・ロバックの心拍数は、USS・ケルヴィン内でもモニターされており、その緊張振りは手に取るように分かった。
敵宇宙船内で待っていたキャプテン・ネロ(エリック・バナ)は、スポックはどこだ?と聞いて来たので、キャプテン・ロバックは知らないと答えるが、今はいつだと言うので、宇宙暦2233.04だと答えた瞬間、相手の槍で突き刺されてしまう。
時間が来たのを知ったカークは、乗組員たちに脱出を命ずる。
同船に乗船していたカークの妻は臨月の状態で、間もなく生まれそうだったが、自分はキャプテンとして残ると連絡して来たカークを案じながら、医者たちに連れられシャトルに乗り込むしかなかった。
USS・ケルヴィンを離れたシャトルの中で、妻は赤ん坊を出産する。
USS・ケルヴィンに一人残っていたジョージ・カークは、通信で男の子が生まれたと聞くと喜び、ジム・カークと言う名前にしようと妻と決めた後、「愛してる」との言葉を最後に、敵巨大宇宙船に衝突され、USS・ケルヴィンは大爆発を起こす。
カークが脱出を命じた乗組員たちは、多数のシャトルで無事帰還する事になる。
タイトル
時は流れ、アイオワ州。
真っ赤なヴィンテージカーを運転しているのは、まだ少年だった。
通信装置から、すぐ戻って来いと叱りつける義父の声が響いて来たが、それを消した少年は、大音響の音楽を鳴らしながら、偶然、友人のジョニーがヒッチハイクしているのを見つけると声をかけ、驚いている相手が呆然と見つめている中、スピードを上げる。
その背後には、エアバイクに乗ったポリスが追跡をしていた。
ポリスの警告を無視し、渓谷に進路を変えた少年は、崖の直前で急ブレーキをかけると、自分は車から飛び降りる。
間一髪、崖に手をかけ、墜落を免れるが、そこに立ちはだかったポリスが名前を聞く。
少年は、悪びれた様子も見せず、「ジョージ・タイベリアス・カーク」と答える。
その頃、バルカン星では、スポック(ザカリー・クイント)が教育課程を受けていた。
しかし、彼の母親が地球人であると言う事から、三人の級友から35回目の屈辱を受ける。
感情と言う地球人独特のものを持っている事を試されていると分かっていても、やはり「お前の父親は裏切り者だ。地球人の母親と結婚した」と、両親のことを言われると、スポックは耐えきれず、喧嘩を始めてしまう。
しかし、そんな感情的な部分を残すスポックは、父親からいつもたしなめられていた。
「お前の運命はお前だけが決める事が出来るんだ」…と。
地球人である母親も、そんなスポックを勇気づける。
その後、最優秀な学業成績が認められ、議員たちの前で自らの進路を決定したスポックは、艦隊に志願した事を残念がられるが、バルカン人として母親が地球人であると言う事は不利になるぞと警告されるが、感謝します。長寿と繁栄を…と返事を返すだけだった。
成人したカークは、基地の近くのバーで夜通し飲みふける生活をしており、その日もカウンターで出会ったアフリカ系の美女に名前を聞いていた。
美女はウフーラ(ゾーイ・サルダナ)と答えるだけで、名字を教えてくれない。
そんなカークは、4人の士官たちに取り囲まれ、喧嘩をふっかけられるが、物怖じもせず立ち向かい始める。
そこへ、上官のキャプテン・パイクがやって来て、士官たちを外に出ろと命ずる。
傷だらけのカークの前に座った、キャプテン・パイクは、「ケルヴェンの論文を書いた」カークの事を知っているらしく、そう言う無鉄砲な所が、今の兵隊には失われていると語りかけながらも、こんなくだらない生活で満足感のない毎日を送るくらいなら、入隊しろと勧める。
父親の半分の能力でもあればものになると言うのだ。
お前の父親は、母親とお前を含め、800人の命を救った男なんだぞと、パイクは告げて立ち去る。
翌日、バイクで、シャトル発射場にやって来たカークは、パイクに向かい、「俺は3年で士官になれる」とうそぶいて、勝手にシャトルに乗り込む。
席に着いたカークの隣に座って来たのは、医者だと言うのに、宇宙へ出るのは怖いとビビっているレナード・マッコイ(カール・アーバン)と言う青年だった。
三年後、宇宙空間を進む巨大採掘宇宙船。
目的地に到着したと告げられたキャプテン・ネロは、我々の故郷を破壊した男を25年間探し求めていた。殺した男を奴らに見せつけるのだと命じる。
地球では、カークが、3回目の試験を受けると、友人になったマッコイに息巻いていたが、コバヤシマルの試験を受かるのは無理だと説得されていた。
そんなカークは、緑色の女ゲイラとベッドを共にしていた。
そこへ、突然、女のルームメイトが帰って来たので、ベッドの下に隠れていてくれと言われる。
ベッドに潜ったカークは、部屋に帰って来たそのルームメイトと言うのが、以前、バーで出会ったウフーラであると気づく。
着替えをしていたウフーラの方も、ベッドの下に隠れている男に気づいたので、カークは裸のまま姿を現し、挨拶をすると、そのまま帰って行く。
「コバヤシマル」の試験に臨んだカークは、絶対解けないと言う難問をあっさり解いてしまう。
敵クリンゴンのシールドが、なぜか急に消滅してしまったのである。
何故、カークに解けたのか、担当官の一人スポック中佐にも分からなかった。
後日、カークが、試験問題のプログラムを書き換えたと言うので諮問委員会に呼び出されていた。
しかし、カークは、それを言うなら試験自体が不正であり、絶対クリアできなようになっていたと喝破する。
それを聞いていたスポックは、君の父親のカーク大佐は、交戦中、自らの死を受入れた。それはキャプテンのしての義務だと説得する。
そこに、バルカンからの救助信号が入ったとの知らせが入る。
ただちに、全員に出撃命令が出る。
しかし、停学中であるカークには乗船命令が出ない。
いらつくカークを見かねたマッコイは、毒虫の菌をカークに注射し、偽病人に仕立て上げると、自分のシャトル「エンタープライズ」に、担当医者の権限で乗せる事に成功する。
一方、希望していたエンタープライズのシャトルに乗れないと分かったウーフラも、担当官であるスポックに猛抗議をし、エンタープライズに変更させていた。
彼らは、さがて宇宙ドックに係留中のUSS・エンタープライズに到着し、感激する。
スポックはそのUSS・エンタープライズの司令室に到着すると、キャプテン・パイクの副官として立つ。
ドックを離れたUSS・エンタープライズ、キャプテン・パイクは最大出力ワープを命じる。
機関士のヒカル・スールー -(ジョン・チョー)は、レバーを倒すが、なぜかワープが出来ない。
前任者のマッケナはどうしたとパイクから聞かれたスールーは、病気で自分が後退したと名乗ると、きを取り直して、ワープのレバーを押す。
チェコフ少尉は、バルカン近辺では地震が起こっていると報告する。
到着まで3分。
医務室にいたカークは、マッコイの射ったワクチンの副作用で、手の平が晴れ上がっていた。
バルカンの近辺で嵐が起こっているらしいと、通信士ウーフラから聞いたカークは、ただちに船を止めろと言い出す。
バルカンの上空に停止していた巨大採掘宇宙船では、部下が「連邦艦隊が来ます」とネロに報告していた。
カークは、ロミュランがバルカンを襲っている。これは罠だと司令室で説明していた。
宇宙空間での嵐は、私が生まれた時間にも起こっていたとカークは、自ら論文にも書いたUSS・ケルヴィンでの出来事を引用して説得していた。
ワープの向こうには、ロミュランが待ち受けているのだと。
確認のため、先行していたUSS・ルーマンに連絡を命じたパイクは、応答がないと知らされる。
それを聞いたカークは、交戦中だからだと断言するのだった。
ワープを緊急解除したUSS・エンタープライズは、USS・ルーマンの残骸の中に出現する。
新たな連合艦隊の出現を知ったキャプテン・ネロは攻撃を命じる。
そのキャプテン・ネロが乗る巨大採掘宇宙船が、バルカンに向けて高密度パルスを出しているとUSS・エンタープライズでは気づく。
ネロからの通信を受けたキャプテン・パイクは、何故、ロミュラン人がバルカンを攻撃するのかと聞くが、ネロは、自分はロミュランの代表ではないと否定する。
そして、スポックに対し、君と同じ出しだスポック、君に見せたいものがある、シャトルでこっちへ来いとメロは命ずる。
接近戦に慣れたものがいると感じたキャプテン・パイクが、志願者を募ると、カークとスールー、そして オルソンが挙手する。
キャプテン・ネロは、部下に赤色物質の用意を始めさせていた。
スポックに後を任せ、万一の時は撤退しろと命じたキャプテン・パイクは、その三人を連れシャトルに乗り込むと、USS・エンタープライズを出発する。
転送装置は不能状態だった。
司令室に戻ったスポックは、亡くなったドクタープーリの公認としてドクターマッコイと出会う。
シャトルに乗り込んだカークがスールーに、どんな訓練を受けたのかと聞くと、フェンシングだと言う。
バルカン上空の、巨大宇宙採掘船からバルカンに伸びたドリルに到着したシャトルから、オルソン、カーク、スールーの三人降下隊が、パラシュートをつけ、落下する。
ただ一人、爆薬を盛っていたオルソンは、高密度パルスを発射しているドリル先端の平坦部分に着地できず死亡してしまう。
何とか、平坦部分に降り立ったカークとスールーは、中から現れたロミュラン人二人と戦い始める。
スールーは、火炎が吹き出す排気口に敵を蹴り、焼死させる。
こちらも敵を倒したカークは、すでに爆薬がないので、レーザー銃で装置を破壊し始める。
高密度パルスが消滅したのと同時に、そこから妨害電波が出ていたUSS・エンタープライズ号内の転送装置も稼働し始める。
ネロは、バルカンに高密度パルスで開けた穴に、赤色物質を打ち込む。
その知らせをカークから受けたチェコフは、星が飲み込まれると計測する。
それを聞いたスポックは、ミニブラック・ホールが打ち込まれた事を察知する。
チャコフは、バルカン消滅まで数分しかないと教えるが、スポックは、バルカンへ避難信号を発するよう命ずると、私が助けると転送室に向かう。
キャプテン・ネロは、ドリルの回収を命じる。
突然、立っていたドリルが上昇したので、転送装置のロックが効かなくなる。
さらに、その振動で、スールーが落下してしまう。
それを救うため、後を付いて飛び降りるカークは、スールーを掴んだ瞬間パラシュートを開くが、二人の重さに耐えかねたパラシュートは切れてしまう。
この事態を知ったチェコフは、ボクなら出来ると叫ぶと、転送室へ急ぐ。
転送室に到着したチェコフは、ロック装置を手動に切り替えさせると、自ら、急降下中のカークとスールー
の位置をロックする。
そこへスポックが現れ、自らバルカンへ転送される。
洞窟の中に入り込んだスポックは、そこで両親や議員たち数名を発見すると、この惑星は滅亡するので直ちに脱出するよう警告する。
洞窟は既に崩壊を始め、何人かが崩れて来た巨石の下敷きになるが、何とか、両親を含めた数人を外に出し、転送されるのを待っていたスポックだったが、突如、母親が立っていた場所が崩れ落ち、母親だけがロックできないまま転送される。
スポックは、墜落して行く母親に手を伸ばした状態のまま、呆然してUSS・エンタープライズの転送室に現れる。
宇宙暦2258.4.2、バルカン星消滅。
シャトルでバルカンを監視していたキャプテン・パイクから連絡が入り、ネロは60億のバルカン人を殺した。生存者は10000人だけだと知らせて来る。
母親を目の前で失い、消沈したスポックを慰めようと、エレベーター内で二人きりになったウフーラが「私は何をしたら良い?言って!」と耳元で問いかける。
だが、冷静さを装うスポックは、「君らクルーには、今後もしっかり仕事して欲しい」と伝えるだけだった。
ネロに捕まったキャプテン・パイロは、防衛網の乱数表を教えろと責められていた。
なぜ、連邦を襲うと聞くパイロに、ネロは、スポックが我々の星を見殺しにしたからだと言う。
パイロが、ロミュランは滅びてないと反論するが、聞く耳を持たないネロは、連邦から独立したロミュランを作るのだ。連邦の星、すべてを破壊すると宣言すると、自白剤の作用を持つケンタウロス・ナメクジをパイロの口に押し込むのだった。
USS・エンタープライズに戻ったカークは、次は地球が狙われていると察知していた。
その話を聞いていたマッコイは、奴らが未来人だと言うのかと驚く。
カークは、パイクを救おうと言い出す。
しかし、その話を聞いたスポックは、パイクから言われたように、このまま艦隊と合流すると言う。
ネロは未来を予測できるので、その裏をかくんだ。時間を変えれば運命も変わるとカークは説得するが、スポックは、そんなカークの保護を命じたので、急にカークは暴れ始める。
しかし、すぐに、スポックから首筋を掴まれ気絶してしまうのだった。
カークは、カプセルに入れられ、凍った惑星デルタ・ヴェガに投棄される。
カプセルから出たカークは、一面の雪の中で立ちすくむが、そこに遠くから巨大な獣が襲って来る。
しかし、その獣は、雪の中から現れたもっと巨大な赤いモンスターに食べられてしまう。
赤いモンスターは、カークを追ってき、カークはすり鉢状になった穴にモンスターと一緒に落ちてしまう。
カークは必死に、洞窟の中に駆け込むが、モンスターはその中にまで追って来る。
その時、急に奥から現れた防寒着姿の老人が火のついたたいまつでモンスターを撃退してくれた。
振り向いた老人は、「ジェームズ・T・カーク!何故ここに…?私は今でもこれまでも友人だ。私はスポックだ」とカークの事を呼びかける。
それは、老いたスポック(レナード・ニモイ)だった。
「自分は反逆罪で追放されたんだ」とカークから聞くと、「キャプテンはあなただ」とソポックが言うではないか。
カークからこれまでのいきさつを聞いたスポックは、ネロだと正体に気づく。
かつて、ある星が爆発した。私はそこから来たんだ…とスポックが語り始める。
脱出船で移動中、スーパーノヴァが近くにあったロミュランを破壊してしまった。
自分は、そこに赤色物質を打ち込んで、それ以上の爆発を吸収させてしまったのだが、その作業からの期間中、ネロたちに拉致されてしまった。
しかし、二隻の宇宙船は共にブラック・ホールに飲まれ、ネロの巨大宇宙採掘船の邦画先に過去に到着してしまい、後から過去へ出て来た自分を、故郷の破壊者だとののしったのだと言う。
しかし、ネロはスポックを殺さなかった。
私は、数十億の命を奪ってしまったのだとスポックは語る。
それを聞いたカークは、あんたらが過去を変えてしまったんだ。あんたの世界では父は生きているのかと聞く。
スポックはああと答え、近くにある前線基地にカークを連れて行く。
ローレンシア星系にやって来ていたUSS・エンタープライズの司令室では、カークを追放してしまったスポックをマッコイが「君は正気か?」と責めていた。
その頃、前線基地にたどり着いた老スポックとカークは、小さなエイリアンに案内され、研究室のような所にいた男と出会っていた。
その男は、突然訪れた訪問者に驚くが、老スポックは彼の事を旧知のようで、君は「モンゴメリー・スコットだな」と名指しする。
トランスワープ理論の提唱者であるスコットに、移動している船に転送をさせる事は可能なのではないかと聞く。
いきなりそんなことを言われたスコットは面食らい、理論的には可能なはずだが…と装置の元に行くが、その装置は未完成らしい。
しかし、老スポックがその装置をいじると、たちまち機能が復活する。
それに乗ったスコットとカークが、老スポックに君も来るか?と尋ねるが、「それは私の運命じゃない」と老スポックは答え、「ネロを止めるには、君が指揮を取れ」とカークに言う。
そんな事は無理だと言うカークに、今の指揮官の精神に破綻を来せば良いとアドバイスした老スポックは「長寿と繁栄を」と別れを告げる。
カークは、USS・エンタープライズの中に転送成功するが、一緒に来たはずのスコットの姿がない。
気がつくと、すぐ横の給水バルブ内から音がするではないか。
スコットは、タービンスクリューバルブ内を流れる水の中に転送されてしまったのだ。
水に流されるスコットの行く手には、回転するスクリュー装置が待ち受けていた。
カークは急いで、バルブの操作スイッチを探すと、スクリュー手前の穴を開放し、スコットを放出する事に成功する。
その装置の異常は、司令室のチェコフによって感づかれる。
スポックの指令による、バルブ室にやって来たガードマンたちは、かつて、酒場でカークと喧嘩をした連中だった。
どうやって、この船に戻って来た?と尋問するスポックに、君は母親が死んでも平気なのか?と、わざと挑発するカーク。
母への愛情もない…と繰り返したカークを、思わず殴ろうとしたスポックは、近くにいた父親にたしなめられ我に帰る。
反省したスポックは、その場で自らキャプテンの職を辞す。
一方、スコットは、すっかりUSS・エンタープライズが気に入っていた。
司令室にいたマッコイは、空席になったキャプテンシートを眺めながら、もうキャプテンがいないとつぶやくが、それを聞いていたカークが「いるさ」と言いながら自らその席に座ると、艦内放送を通じ、「スポックが辞任したので、私がキャプテンになった」と乗組員たちに周知させる。
その声を寂しげに聞きながら、転送室に向かったスポックは、父親からこんこんと話を聞かされていた。
お前の母親は、決して復讐をするなと言うだろう…と。
キャプテンになったカークは、自分がネロの船に忍び込むと作戦を立てる。
それを聞いたチェコフが可能性を考え始める。
やがて、土星の衛星の一つ、タイタンの背後に入れば、磁力で、敵にこちらの存在を気づかれないはずと結論を出す。
見事な計算を素早く出したチェコフに感心し、年をカークが聞くと、17歳だと言う。
そこに、スポックが戻って来て、ロミュランとバルカンは同種なので、言語なども分かるから自分が行くと言い出す。
それを聞いたカークは、自分も行くと主張し、互いにやっと分かり合えたようだなと言う。
一方、地球に接近した巨大宇宙採掘船のキャプテン・ネロは、ドリルを地球に向けて出すよう命じていた。
USS・エンタープライズは、土星の輪の近くに出現すると、カークとスポックは転送室に向かう。
そのスポックに会いに来たウフーラは、カークの目の前でスポックと熱いキスを交わす。
スポックがウフーラの事をニヨータを呼びかけたので、カークはビックリする。
二人は、敵宇宙船の人気がないと思われる貨物室へ転送される。
しかし、その貨物室にも見張りがおり、二人の侵入をすぐにネロは知る事になる。
スポックとカークは、敵の部下たちと光線銃を打ち合いながら、シャトルの位置を探る。
地球のワシントン上空に近づいたドリルから、高密度パルスが発射される。
スールーは、敵宇宙船の中で、二人が孤立した事を察知していた。
シャトルを見つけ、中に入ったスポックに、船内コンピューターが「ようこそスポック大佐」と呼びかける。
このシャトルはいつ作られたんだと聞くと、コンピューターは2387年と答える。
操縦席に座ったスポックは、「飛ばした気がする」とちょっとうれしそうにつぶやくと、シャトルを飛行させる。
一方、カークは、ネロと対面していた。
カークは、ネロの部下なら殴りつけられる。
ネロは、カークと言うのはお前か。地球の歴史で習った事があると言う。
スポックは操縦するシャトルからレーザーを発射し、巨大宇宙採掘船の心臓部を破壊し始める。
ネロは、カークは英雄らしいが、それは別の歴史だとさらにカークに迫っていた。
地球の大気圏に向かったスポックは、シャトルのレーザーで、超高圧パルスを発射しているドリル自体を破壊する。
バラバラに破壊されたドリルは、ゴールデンブリッジの間近に落下する。
自体を知ったネロは、スポックを殺しておくんだったと悔やむ。
接近して来るスポックのシャトル目がけ、巨大宇宙採掘船は総攻撃して来る。
スポックのシャトルはワープする。
巨大宇宙採掘船もワープする。
その時、カークは中空の回廊に飛び降りるが、危うく落ちかけ、指先だけでかろうじて回廊の端を掴まえ踏ん張る。
ネロの部下が、そんなカークの首筋を持ち上げるが、その時、相手の腰に下げていた銃を奪ったカークは、その場で相手を射殺するのだった。
ワープから戻ったスポックのシャトルの前に、敵巨大宇宙採掘船も出現する。
巨大宇宙採掘船から、多数のミサイルが発射される。
シャトルのコンピューターは、このまま巨大宇宙採掘船と衝突すれば、赤色物質が爆発しますと警告する。
キャプテン・パイクが縛り付けられていた部屋に駆けつけたカークは、「何しに来た?」とパイクから聞かれ、「任務の遂行です」と答えると、パイクを抱き起こすと同時に、USS・エンタープライズに転送を命ずる。
USS・エンタープライズの転送室には、パイクを抱えたカークと、スポックが同時に転送されて来る。
スポックがいなくなったシャトルは、そのまま巨大宇宙採掘船と衝突、積んであった赤色物質が連鎖反応を起こし、大爆発を起こす。
そこに発生したブラックホールに吸い込まれる巨大宇宙採掘船。
カークは、司令室からネロに対し、救出するぞと通信を送るが、ネロは、ロミュランが10000回滅びる方がましだと拒否する。
その回答を聞いたカークは、総攻撃を命ずる。
ブラックホールに半分吸い込まれ、身動きができなくなった巨大宇宙採掘船は、USS・エンタープライズからの攻撃を受け、大爆発を起こす。
巨大化するブラックホールを確認したカークは、至急地球にワープするよう命ずるが、肥大するブラックホールから逃れられるスピードは出ないと言う。
何とかしろ、スコット!と檄を飛ばしたカークの言葉に応えるように、動力装置の一部を破壊する事を思いついたスコット。
その結果、間一髪、USS・エンタープライズはブラックホールに飲み込まれずに脱出する。
地球に戻ったスポックは、基地内で父親らしき姿を見つけたので声をかけるが、振り向いたバルカン人は、「私は父ではない」と答える。
老スポックだった。
その老スポックに、何故、カークをキャプテンに指名したのかとスポックが聞くと、賭けだな。信頼だったと答える老スポック。
老スポックは、自分で自分に長寿と繁栄をと言うのはおかしいので、幸運をと言いながら、手を広げる。
それに答えるかのように、若きスポックも手を広げるのだった。
この度の目覚ましい働きが認められ、カークは、キャプテン・パイクに代わり、USS・エンタープライズの新キャプテンに任命される。
その辞令を受けたカークを車いすから見ていたキャプテン・パイクは、これで君の父親も喜ぶだろうと祝福する。
USS・エンタープライズの司令室に戻ったカークの元に、「乗船許可を」と戻って来たのはスポックだった。
サブキャプテンの席が空いていると答えるカークもうれしそうだった。
宇宙…
それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する 新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。
これは、人類最初の試みとして、5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。(と、老スポックの読むオリジナルナレーションが重なり)
オリジナルテレビ版のテーマソングが流れる中、エンドロール。
▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼
1979年「スター・トレック ザ モーション ピクチャー」以降10本製作された映画シリーズを、新たに再構築し直し、60年代に放映されていたオリジナルのテレビシリーズ「宇宙大作戦」の前段階部分を描くとプレクエル(前章)的内容になっている。
キャプテン・カークの出生から、サブキャプテン、スポックの生い立ち、そして、お馴染みのレギュラー陣がUSS・エンタープライズに乗り込む過程などを盛り込み、それぞれの見せ場もたっぷりに、オリジナルファンにはぐっと来るような仕掛けが満載の展開となっている。
冒頭からエンディングまで、派手なスペクタクルやアクションの連続で、客を飽きさせまいとするサービス精神は万全。
ただし、話の骨格となっている「ネロの復讐」は、何やら、劇場版第二弾「スタートレックII カーンの逆襲」を連想させる。
劇中に登場する「コバヤシマル」の試験なども、「カーンの逆襲」に登場していたもの。
ストーリー的には、この「スタートレックII カーンの逆襲」を派手に膨らませた印象が強く、特に新鮮と言う感じでもない。
カークがスポックに追放される氷の惑星「デルタ・ヴェガ」などのシーンも、何やら「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980)のホス星のイメージにそっくり。
すでに、アクションやスペクタクルアイデアの基本はほぼ出尽くしており、そうした要素をたくさん盛り込もうとすると、どうしても過去の映画の何かに似たイメージが混じってしまうと言う事だろう。
基礎的な知識がない初心者でも、その派手なスペクタクル場面の連続はそれなりに楽しめると思うが、やはり、オリジナルからのファンや過去の映画版で主要メンバーの事を知っている人であればあるほど、感激する話だと思う。
それにしても、オリジナル版でスポックを演じていたレナード・ニモイのあまりの老けようには、かなりショックを覚えるのも確か。
最後の二人スポックの対面シーンが、新旧交代の象徴なのかもしれない。
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