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ヤングおー!おー!
日本のジョウシキでーす

1973年、吉本興行、壇上茂+松本功脚本、山崎大助監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

日清食品提供「ヤングおー!おー!」の公開収録が始まる。

斉藤アナウンサー(斉藤努)が、客席の一人一人に「ハッピー?」と声をかけてゆく。

客席には、岡田八郎(岡八郎)や福井仁助(笑福亭仁鶴)、西山きよし(西川きよし)らが観ている。

ステージでは、ゲストの欧陽菲菲(オーヤン・フィフィ)が唄っている。

やがて司会の笑福亭仁鶴が登場し、世界を無銭旅行して来た若者たちにインタビューをしてみる。

月亭八方はアメリカインディアンの格好をし、アメリカの素晴らしさを話す。

桂きん枝はエジプト、林家小染は中国、桂文珍はメキシコ旅行に行って来たと話す。

最後に、岡田八郎が立っており「タイ」に行って来たが、女たちからやりタイと迫られ困ったなどと下品な事を言っていると、アパートの一室でテレビ出演を妄想していた岡田八郎は現実に目覚める。

気が付くと、ドアが先ほどから叩かれており、外には借金取りが大勢詰め掛けている。

何事かと駆け付けて来た管理人が持っていた食べかけの飯を、借金取りの先頭に立っていたガス屋の坂口利夫(坂田利夫)が奪って食べる。

管理人は、事態が分かり、岡田の部屋のドアを開ける事を許可する。

それを聞いた八郎は、窓から脱出し、隣で寝ていた夫婦の布団を剥がして、その部屋のドアから逃げ出す。

盗まれそうになった布団を取りかえして、再び女房と寝はじめたその部屋の主人だったが、次々と借金取りが部屋を通過して行き、ドサクサ紛れにとうとう女房まで連れ去られてしまう。

モグリのトラック運転手である八郎は、トラックで逃げるが、チャリで追い掛けて来た坂口利夫に追い付かれ、助手席に乗り移られる。

八郎が、こんなせちがらい日本には住めないので外国へ行きたいと愚痴をこぼすと、坂口も同調し、俺も一緒に外国に行くと言い出す。

今の商売はどうするつもりだと八郎が聞くと、こんなものは今辞めたと言いながら、集金鞄を窓から外に放り投げてしまう。

その鞄が飛び込んだのが交番で、ちょうど勤務中だった警官二人(中田カウス・ボタン)は、それに爆弾が入っているいるのではないかと怯え、外に放り出すが何も起きない。

その頃、いつも、幼稚園の後輩の八郎がやって来てうるさいので、板塀の入口に「鉄工所 福井商会」の看板を打ち付け封鎖していたのは福井仁助だった。

女房の隆子(岡本隆子)も、いつも迷惑をしていたので、入って来れないようにしっかり打ち付けてくれと注文をつけていたが、その板塀を破壊しながら、八郎運転のトラックが突っ込んで来る。

八郎は、仁助に坂口を紹介すると、二人で外国へ行ってみたいと夢を語る。

それを聞いた仁助は、モグリとは言えトラック運転手と言う仕事をしているのに、夢みたいな事を言うなと叱るが、八郎は恥ずかしそうに、実は自分は無免許である事まで白状する。

呆れた仁助は、海外旅行などを成功させるためには、まず仲間を作る事が大切だと長い時間をかけて、こんこんと同じ事を繰り返し、納得させる。

トラックで、友達の自動車修理工西山の工場へ出かけた八郎は、車の下に潜り込んでいた西山きよしの足を轢いてしまうが、助手席の坂口からそれを指摘されるまで気付かなかったし、轢かれたきよしの方も、八郎から謝られるまで気付かなかった。

八郎はきよしに、一緒に世界旅行して一旗揚ないかと誘うが、西山は興味なさそう。

そのきよしに、自動車を見てくれと依頼人が来たので八郎も一緒に行ってみると、それは外車の修理に来た女性だった。

ところが八郎は、そんなブッ細工な女性に外車など似合わない。お前はトロッコを引いとけば良いんじゃなどと暴言を吐いたので、社長から謝罪しろと怒鳴り付けられる。

仕方なく、きよしと二人で女性を腰掛けさせると、その前で土下座をするが、女性がハイヒールのつま先で、きよしの頭をつっ突くような態度に出たので、むかついた二人は、女性が腰掛けていた椅子をひっくり返し、油の中に落としてしまう。

さらに、怒りに来た社長も同じように油の中に落としたので、二人はたちまち会社を首になってしまう。

その頃、競艇場では、ヤクザの親分(平参平)とその子分たち(チャンバラトリオ)が、予想屋の勧めた券が全て外れたので激怒していた。

その予想屋の横川やすし(横山やすし)が友人だと、八郎と坂口を連れて来たのがきよしだった。

そこへ、件のヤクザたちが因縁をつけに来たので、やすしはとっさに、次のレースで絶対当る数字として「3」を勧める。

ところが、その「3」号艇は、途中でエンストを起こしてしまい、ヤクザたちの怒りは頂点に達する。

外の駐車場に連れて行かれたやすしを救おうと、八郎が名乗りをあげる。

俺はキックをやっており、巷では「キックの鬼」と呼ばれている。またの名を、目なしごハッチ。最近は、ジャングル黒べえの紹介で、仮面ライダーV3と呼ばれているのだと自己紹介した後、隙があるならどこからでもかかって来い見栄を切り、へっぴり腰の珍妙なポーズを披露する。

さらに、自分の尻を掻き、その手を自分で臭って「くっさ〜…」

結局、何の役にも立たない。

ヤクザたちに襲われたきよしは、相手の股間を握って応戦。

やすし、坂口と共に、きよしも八郎が運転するトラックの運転席に飛び乗ってその場を逃げ出すが、荷台にはしっかりヤクザたち全員が乗り込んでいた。

カーブを繰り返し、荷台のヤクザを振り落とそうとするが、全く巧く行かず、結局、大前五郎(前田五郎)が働いていた倉庫に突っ込んでしまう。

運転席の八郎たちも、荷台のヤクザたちも倉庫内になだれ込んで来て、西山は、左目をヤクザの一人にくり抜かれてしまう。

五郎は、乗り込んで来たヤクザを閉じ込めるために、天井から吊り下げられていた檻を彼らの上に落とす事に成功する。

その後、八郎らは仁助の自宅に向うが、仁助は一人でカレーを食べながら、じっと我慢の味だった…などと、のんきに呟いていた。

坂口の友達だった大前五郎も加え、やす、きよコンビを仁助に集めて来た仲間として紹介した八郎だったが、それを聞いた仁助は、だったら、自分の遠縁の親戚で語学を学んでいる河村三四郎(桂三枝)も仲間に加えてやってくれと紹介する。

そんな連中に、一体どこに行きたいのか?と仁助が聞くと、八郎はアメリカの女を抱きたい。きよしはフランスの女、やすしはスウェーデンの女…と女目的の話ばかりしかしない。

それを叱った仁助は、そもそも金はあるのかと聞くと、八郎をはじめ誰も持っていない。

唯一手をあげた五郎も、定期預金が5000円しかないと言う。

しかし、八郎はあいつに相談してみようと、女がいるような事を言い出したので、きよしもやすしも負けずに自分も常に好きな女の写真くらい持っていると自慢し出す。

誰もが期待していなかったアホの坂口までも写真を持っていると言うので、それならこの場で、みんなの彼女の写真を見せ合いっこしようと言う事になり、一斉に懐から写真を取り出すと、みんなが持っていた写真に写った女性は同じ人物だった。

その女性とは、バーのホステス花子(田島晴美)だったので、さっそく、仁助も連れて全員でそのバーに出かけてみる。

彼等を迎えた花子は、どうしてみんなに写真を配ったのかと仁助に聞かれ、営業用にすでに百枚配ったと平気な顔。

がっかりした八郎は、それでも一応、金の無心をしてみるが、案の定、全く相手にもされない。

呆れた仁助は、バーテン(チャーリー浜)に、全員にビール一本だけ注文し、自分はコップをもらい、他のメンバー達には、小さなワイングラスに、ほんの一口分だけ注ぐように命じる。

すると、そこに放送作家の香川登志夫先生が来店したので、きっと作家なら頭が良いので、金もうけの術くらい知っているだろうと、仁助始めメンバー達は、香川先生にビールを一杯おごって知恵を貸してくれと頼む。

すると、香川先生は、金を持った女を利用することだとアドバイスしてくれる。

さっそく、女性と知り合うため、デパートの女性下着売り場に潜り込んだ八郎は、一番身近にいた女性店員(山田スミ子)に「あなたの身体、いくら?」といきなり声をかけたため、激怒した店員から顔にパンツをかぶせられたたき出される。

他のメンバー達は、女性に近付くため、ホストクラブで勤めることにする。

呼び込みのボーイ(人生幸朗)が、おばさん達が来店したのに、いきなり入り口付近で「最近の日本はなっちょらん!責任者出てこ〜い!」などとぼやきはじめたので、当の支配人(松福亭松之助)がやって来て睨み付ける。

おばさんたちの前に登場したホストは、アホの坂口と五郎だったが、その顔を観たおばさんも、坂口達の方も幻滅する。

ステージでは、ブリーフ一枚姿の男達が、ボディビルダーのまねをしていたが、そこに痩せた三四郎も裸で登場したので、おばさん達はがっかりする。

そこに支配人が登場し、これから「男対男の戦い」をお見せすると紹介し、おかっぱ頭のボクサー(間寛平)二人が殴り合いを始める。

すると、それを観たおばさん達は異常に興奮し出すのだった。

また別の日、五億の土地を売った土地成子と言う女性がいることを聞き付けた三四郎は、その娘が通っている学校の運動会の様子を外から双眼鏡で伺い、出て来た3人連れの女学生に「2年b組の土地成子さんか?」と話し掛けるが、その女学生たちは全員柔道の心得があったので、たちまち三四郎は投げ飛ばされてしまう。

やすしときよしは、カップルがいちゃついている夜の公園にやって来て、その女を奪い取ろうとしていた。

ちょうど、手ごろなカップルが見つかったので、男の方は、近くのシーソーに突き飛ばし、反動でブランコの上の支柱に飛ばすと、やすしは女に抱きつく。

ブランコの上に飛ばされたのは、いつかのヤクザの親分だった。

その親分が「女を取り返せ!」叫んだので、子分達が集まって来て、女と抱き合っていたやすしを脅しつける。

ところが、一旦はやすしの方が良いと、一緒にその場を立ち去りかけた女だったが、ベンチでシンナーを吸っていた若者を見ると、そちらの方が良いと言い出し、あっさりやすしはふられてしまう。

全く女に近付くことすらできず、八郎はじめ、やすし、きよし、西口、五郎らは、翌日の公園で落ち込んでいたが、見ると、隅のベンチで外国人らしき美女(西川へレン)が一人で読書しているではないか!

全員目配せしあい、きよしが適任だろうと選ばれるが、そのきよし、その美人に近付いて英語で話し掛けてみるが、「何をごちゃごちゃ言うとるねん!」と日本語で切り返され、ショックを受けたきよし、「僕にだけは優しくしてくれると思うてたのに…」とがっくり落ち込む。

再び「ヤングおー!おー!」の公開スタジオ。

斉藤アナウンサーが、次のゲストである朱里エイコを呼び出す。

そのミニスカートから覗く生足に、観客として観に来ていたきよしらは釘付けとなる。

収録が終わり、客席から出る八郎たちは、花子を連れ立って観に来ていた仁助と遭遇。

彼等が全員、女を見つけることができなかったことを知った仁助は、クイズ番組に出ようと言い出す。

優勝者には賞金50万円が出る「日本ちん没クイズ」に出演したメンバー達、出題者(船場太郎)が出すクイズに次々と間違い、床が抜けて、下に作られたプールに全員落ちてしまう。

その様子を、家のテレビで観ていた仁助も呆れていたが、同じ番組を観ていたヤクザ達は、出場者の中にあの予想屋が混じっていることを発見、ただちに捕まえることにする。

最後に残ったアホの坂口も、「男性が女性を見て伸ばす所と言えば何か?」と言う質問に、「チン…」と答えかけ、すぐさまプールに落とされてしまう。

全員、ずぶぬれになったメンバー達は、一斉に出題者に文句を言いに行き、どつきはじめるが、出題者は最後の答えは「鼻の下」であり、危うく放送事故になる所だったと憤慨する。

収録終了の声がかかったとたん、切れた出題者はメンバー達に飛びかかり、全員の股間を殴りつける。

股間が腫上がったメンバー達は病院に行くが、そこの医者(木崎国嘉)は、若い看護婦(真里アンヌ)相手にホーデンの医学的説明をし始め、八郎のホーデンは片方が大きく腫れ、片方が小さいので「金大中だ」などと洒落を言うだけではなく、ちょっと触って御覧などと言い出したので、待っていたほかの全員は、自分を先に触ってくれなどと看護婦に詰め寄る始末。

花子の店に来ていた仁助に八郎から、また失敗したと報告が入ったので、いよいよおれの出番やな。これまでは、お前達だけでどこまでできるか試していただけだと、仁助は嘯く。

その後、仁助の鉄工所に集まったメンバー達は、仁助が言う通り、何やら部品つくりを手伝わされる。

やがて、出来上がった部品をトラックの荷台に積み、メンバー立ち全員も乗ると、六甲山の中の一軒家に到着する。

仁助が言うには、この屋敷を改良してトルコ風呂付きの大レジャーセンターにするのだと言う。

トルコ娘はどうするのか?と全員が聞くと、花子にやってもらうと仁助は言い出し、それを聞いた花子の方もあっさり承知する。

トルコ風呂の装置が完成した後、トルコ娘のやり方を聞く花子はその場であっさり服を脱ぎ裸になる。

仁助がテクニックの説明を始めると、温室のあった場所にボイラーの用意ができたと、八郎が知らせに入ってくる。

その八郎は、目の前に立っていた花子のヌードを見ると興奮し、必要もないのに、やたらと花子の前に回って裸を見たがる。

やすしときよしは、ボイラー室でお湯の準備を終え、トルコ風呂にお湯を供給し始める。

一方、三四郎は、近くの道路に「迂回」の看板を出し、観光客をトルコ風呂屋敷の方へ誘導する。

そこへピクニックで来た女性グループが通りかかり、その看板を見てそのままトルコ風呂屋敷へ向かう。

老人を乗せた観光バスも、トルコ風呂屋敷に到着し、温室の方に作った温泉に入る女性達の裸を、屋敷の方から、一人千円で覗き見させる。

三四郎は、バスの運転手(原哲男)を1万5000円で花子が相手をするトルコ風呂に勧誘する。

そんな屋敷にやって来たのが、何も知らずに車で通りかかったヤクザグループ。

屋敷の前で歓迎していたメンバーの顔を見て、中に乗り込むと、仁助や八郎らが稼いだ売り上げを脅して全部持ち去ってしまう。

結局、その金を元に、海外へ船出をしたのはヤクザグループ達の方だった。

それを港で見送り悔しがるメンバー達は、金をまんまと持ち去られた仁助を責めるだけでは飽き足らず、とうとう近くに停泊していた船に乗り込み、止める船長を生みに放り込むと、勝手に出向してゆく。

それを見送る仁助は、花子といちゃつくが、一緒に付いて来ていた隆子ひめにどやされてしまう。

その後、台風が大阪に上陸し、仁助の鉄工所も壊れかかったので、隆子ひめは、もうこんな生活から逃げたいと言い出す始末。

その頃、八郎達メンバーは、船が転覆し、漂流していた。

やがて、霧の向こうに船らしき影が見つかったので必死に泳いで近付くが、その船影は、同じく船が転覆し、ボートで漂流していたヤクザグループだった。

ヤクザ達の方も、霧の向こうで泳いでいる八郎達の姿を見つけ、島が近いと喜ぶと、全員、海に飛び込む。

ところが、霧が晴れてみると、そこは中ノ島だったことが分かる。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

桂三枝の司会で人気だったテレビのバラエティ番組の映画化。

東映が、この手のドタバタ喜劇を作っていたと言うのも珍しいと思う。

一応、司会者だった桂三枝も出ているが、出演場面は少なく、この映画版での番組司会は、やはり当時人気があった笑福亭仁鶴が勤めている。

三枝師匠が当時忙しかったためかも知れない。

物語の主人公は、新喜劇の岡八こと岡八郎、これにコメディ.NO1のアホの坂田と、やす・きよのきー坊(西川きよし)がメイン。

相方のやっさん(横山やすし)と前田五郎も途中からメインメンバーに加わるが、両名ともつっこみだったため、この頃は今一つ影が薄く、やっさんなどは演技をしていると言うより遊んで出ているだけと言う印象が強い。

実際、後半、花子やメンバーらと、トラックの運転席に乗って鉄工所から六甲へ出かけるシーンなど、ぎゅうぎゅう詰めの状態なのを良いことに、外から手を伸ばし、花子の胸をわざと触ったりしている。

おそらく現場でのアドリブだと思う。

面白さで言えば、やはり当時絶好調だった岡八郎のえげつないギャグが満載で、今観ても、その下らなさには吹き出してしまう。

まだ、この当時、髪があるのに「ハゲ」呼ばわれされ、しょっちゅう頭を本気ではたかれているアホの坂田が、素で笑いを堪えていたりする様もおかしい。

「ザ・パンダ」時代の桂文珍、月亭八方、桂きん枝、林家小染や、当時人気があった中田カウス・ボタンや人生幸朗、西川へレン、さんまの師匠である笑福亭松之助などはゲスト出演と言った印象だが、横顔しか写らないチャーリー浜とか、おかっぱ頭でむちゃくちゃなボクシングをやらされ、ほとんど顔が分からない間寛平などは、まだいかにもペイペイと言った感じで、ちょい役と言うよりエキストラ扱いに近い。

岡八がギャグとして当時使っていた「キックの鬼」「みなしごハッチ」「ジャングルクロべえ」「仮面ライダーV3」などのアニメネタや、番組のゲスト歌手として歌っている欧陽菲菲や朱里エイコ、ギャグとして登場する「金大中」「私の彼は左利き」、そして、後半「日本ちん没クイズ」なる番組が登場している所などが時代を感じさせる。

トルコ風呂ネタなどは、いかにも当時の東映らしいお色気パターンだが、女風呂を写すシーンで、当時、ぼかしの代わりに使われていたマスク用の黒い丸が画面中を無意味に動き回っていたりする所のナンセンスさは面白い。

コメディ映画としては、やや散漫な印象を受ける作品だが、部分部分を取り出すと、当時の吉本の若手のばかばかしさとバイタリティが感じられ、それなりのパワーを受けることは確か。

当時の新喜劇の常連だった山田スミ子とか船場太郎の姿も懐かしい。