2008年、アメリカ映画、デヴィッド・コープ脚本、スティーブン・スピルバーグ監督作品。
※この作品は新作ですが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので、御注意下さい。コメントはページ下です。
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1957年
パナマウントの映画ロゴが砂漠の小さな砂山に変化、そこから一匹のプレーリードッグが姿を見せる。
その横の道路を、一台のスポーツカーが走り抜ける。
乗っているのは、若者数名。
彼等は、前を走っていた軍用車の列に並ぶと、一番先頭を走っていた車に並び、その運転手にスピード競争しようと誘い掛ける。
軍用車の運転手は、隣に乗っていた上官が目で制止しようとするのを無視して、アクセルをふかす。
若者の車と軍用車はしばらく競争をした後、軍用車の列は角を曲がって、エリア51基地に到着する。
側には「兵器実験まで24時間、立ち入り禁止」の立て札が立っている。
入り口についた軍用車料を不審に思い、止めようととした守衛は、軍用車から降りた軍人からいきなり射殺されてしまう。
そのまま無断で内部に入り込んだ軍用車の一台の後部トランクから、一人の男が引き出される。
トランクに閉じ込められていたのは、インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)だった。
相棒のジョージ・マクヘイル通称マック(レイ・ウィンストン)も一緒に連れて来られたらしく、軍人達から銃を突き付けられている。
軍用車に乗っていた軍人達が話す言葉から、かれらがロシア人だと言う事を知ったインディだったが、この建物に見覚えはないか?と一人のロシア人軍人アントニン・ドフチェンコ(イゴール・ジジキン)から倉庫を指して尋ねられる。
インディが反抗すると、そのロシア人は殴り掛かろうとするが、それを止めたのは、軍人の格好をして同行して来た、予知能力を持つと言う不思議なロシア女性イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)だった。
イリーナは、インディを倉庫の中に連れて行くと、そこに積まれていた大量の木箱を示しながら、この中に。10年前、お前が調べたミイラ化した遺体があるはずだと言う。
インディは、強力な磁気を帯びた問題の箱を見つけるには火薬がいると言い出す。
ロシア人の弾丸から取り出した少量の火薬を受け取ったインディは、それを空中に放り投げる。
すると不思議な事に、火薬に含まれている鉄分が、強力な磁力に反応し、空中に浮かぶと、ある方向へ流れて行くではないか。
同じ要領を何度か繰り替えして行くうちに、とうとう問題の箱を見つけだす。
箱を開けると、中に入っていたのは、ロズウェルで見つかったと言われる不思議な遺体だった。
一瞬の隙を見て、敵兵の銃を奪ったインディだったが、気がつくと、相棒のマックが銃を自分に向けながらロシア人たちの方に向かって行く。
マックは金で敵に寝返ったのだ。
インディは諦めたかのように奪った銃を床に捨てるが、その銃が暴発して敵兵の足に当る。
その騒ぎに乗じて、インディは箱の上に逃げ、得意の鞭にぶら下がり、遺体の箱を乗せ立ち去ろうとするイリーナの軍用車に飛びうつろうとするが、タイミングが合わず、後ろから続いた別の軍用車の運転席に着地してしまう。
インディはロシア人たちと戦うはめになり、アントニンと殴り合いながら、とある実験棟へ入り込む。
戦っているはずみで、そこにあったロケットエンジンのスイッチが入ってしまい、二人は動きだしたレール上のエンジンに乗ったまま、猛スピードで外にはじき出されてしまう。
ようやく止まったエンジンだったが、乗っていたインディとアントニンは気絶していた。
先に目覚めたインディは、ふらつきながらも近くの土手に身を隠す。
アントニンを追って、ロシア人たちがやって来たからだ。
夜が明けたので、インディは、砂漠の中のラジオから音楽が流れている小さな町に辿り着くと、追って来たロシア人たちの車から身を隠しながら一件の家に入り、電話を借りようとするが、そこの椅子に座っていたのはマネキンだった。
奇妙に感じたインディは、外に出て周囲の様子を見回してみると、他の家の周囲に立っているのも、皆、マネキン人形だった。
遠くのスピーカーから、カウントゼロまで後一分と言う声が響いて来たので、これは危険と感じたインディは、さっきの家に飛び込むと、隠れる場所を探し、台所にあった冷蔵庫の中身を取り出すと、その中に身を潜める。
スピーカーのアナウンスを聞いたロシア人たちも、必死に車で逃げはじめる。
次の瞬間、閃光が走り、辺りは火の海になり、強烈な爆風によって鉛で被われていた冷蔵庫は弾き飛ばされると、逃げるロシア人たちの車を飛び越え、砂漠の砂の上に墜落する。
中から転げ出たインディは、丘の上に上がり、間近に膨れ上がった原爆のキノコ雲を見る事になる。
あの無人の町は、原爆の実験場だったのだ。
裸になったインディは、とある部屋で二人の男から身体をモップで擦られていた。
もう一人の男が、ガイガーカウンターをインディの方に向けている。
身体を洗浄されたインディは、冷蔵庫に入って原爆から逃れたなどと信じられない様子のFBIの男たちから、執拗に事情を聞かれるが、そこに、インディを良く知るボブこと、ロバート・ロス将軍がやって来て、インディは勲章をたくさんもらった有名人だと説明し、身元を保証する。
ボブの説明に寄ると、イリーナはスターリンの申し子で、超能力を持ち、世界中から軍事利用できる遺物を捜しまわっているる女だと教えられる。
しかし、それを聞いた後も、FBIの男たちは、インディを疑っているようだった。
何しろ、アメリカ人の誰もが、共産主義者を探り出そうとしていた「赤狩り」の時代だったからだ。
大学に戻り、いつものように授業をしていたインディの元にやって来た副学長ディーン・チャールズ・スタンフォースは、FBIがインディの事を共産主義者「赤」ではないかとその後も疑いを持っており、理事たちが圧力をかけて来ると打ち明ける。
インディは自分が一時休職になったと知らされ憤るが、その責めを追って自分が辞職したとディーンが打ち明けるとがく然とする。
折しも、父親ヘンリーや長年の旧友だったマーカス・ブロディも相次いで亡くなった後で、インディにとって辛い日々だった事もあり、彼は大学を辞めると、ライプティヒの大学で働けるかも知れないと町を旅立つ決心をする。
列車に乗り込むインディを、怪しい二人組も追って乗り込む。
駅に一台のバイクにまたがってやって来た青年は、走り出した列車の窓にインディの姿を見つけると、併走しながら、自分の父親代わりであるホックスリー博士が殺されるかも知れないと語りかける。
それを聞いたインディは、すぐに列車を降りる決心をする。
ホックスリー博士は、インディの大学の友人で、良く知っていたからだ。
町のレストランで青年から詳しく説明を聞く事にしたインディだったが、彼の後を追った二人組の男たちも店に入ってくる。
マットと言うその青年(マット・ウィリアムズ)が言うには、ペルーから手紙が来て、クリスタルスカルと言うものを見つけたと知らせて来たと言うではないか。
インディは、その場所は、アマゾンの空中都市エル・ドラドだと教える。
マットは、マリー・ウィリアムズと言う自分のおふくろが、あんたに頼めと言っていたとも話す。
そんな二人の席に、謎の二人組が近付いて来た事を察知したインディは、一緒に店を出ようとしたマットに目で知らせる。
マットは、近くの見知れぬ客の青年をいきなり殴りつけ、店は荒れ狂った若者たちにより喧嘩がはじまり大混乱となってしまう。
その隙に店を抜け出したインディは、マットのバイクの後ろに飛び乗ると、追って来た男たちの車から逃げ出す。
マットとインディは、KGBと思われる連中の車と町中で追跡劇を展開し、とうとうインディの大学内に入り込む。
KGBの車は、共産主義反対のプラカードをかかげ、校内でデモを繰り広げていた学生達の中に入り込み、とうとうブロディ学長の像に衝突、像の首がもげてしまう。
インディを乗せたマットのバイクは、図書館の中に走り込んでようやく止まる。
その後、マットと共に自宅に戻ったインディは、オックスリーから送られて来たと言う手帳に書かれていた文言の一部を解読し、ナスカの地上絵を思い付くと、オックスリーはそこにいるに違いないと確信する。
二人は、ただちにペルーのナスカ空港へと飛ぶ。
インディは、地元の住民たちからの証言から、この地にいたオックスリーは、二ヶ月前に精神病院に入れられたと知る。
町を歩く内に、マットは、学校を中退中である事、バイクの修理で食っている事などを打ち明ける。
そんなマットとインディの様子を、後ろから付けている男がいた。
あの裏切り者のマックであった。
その後、オックスリーが入院したと言う病院を探し当てたインディとマットであったが、シスターの説明では、数日前、銃を持った男に連れて行かれたと言うではないか。
念のため、オックスリーが入っていた病室を覗かせてもらうと、そこの壁にはオックスリーが描いたと思われる落書きが無数にあった。
解読できる言語は「揺りかご」「戻す」などと読めたが、意味が分からない。
インディは、ナスカの地上絵からヒントを得、床を掃くと、そこには別の絵が書かれてあった。
インディは、「揺りかご」だと思っていた言葉は、実は「墓」を意味する事に気付く。
その夜、インディとマットは墓に来ていた。
その墓には、二人の他に無気味な陰がうごめいていた。
墓の入り口を探していたインディは、突如、原住民に襲撃される。
インディは、素早く動き回る相手に苦戦しながらも、何とか打ち倒す。
ようやく入り口が見つかり、中に入ろうとしたインディの後ろでは、マットがサソリがいると騒いでいる。
どんなサソリだとインディが聞くので、大きなやつだとマットが答えると、それは良かった。小さなやつの時だけ騒げとインディはあっさり答える。
墓の中に入ったインディは、床に新しい足跡を発見する。
墓の中には、7体の遺体が安置してあった。
そのうちの一体の包帯を切断してみると、その中には、かつてエル・ドラド探検で消息が消えたと言うオリヤーナの遺体が入っていた。
包帯で空気が遮断されていたためか、オリヤーナの遺体は、最近のもののように見えたが、その直後、空気にさらされたためか、あっという間に崩れ去る。
その遺体が強い磁気を帯びている事に気付いたインディは、その包帯の奥からクリスタルスカルを見つける。
インディは、先にこの場に侵入した連中が、その場にあった黄金やクリスタルスカルに手を出さなかった事に疑問を持つ。
しかし、その疑問はすぐに解ける。
外に出たインディとマットを待ち受けていたのは、マックとロシア人たちだったからである。
インディとマットは、ロシア人たちに捕まり、アマゾンの奥地のキャンプに連れて行かれる。
椅子に縛られたインディの前に現れたイリーナは、ソ連にも、ロズウェルと同じような事件が二件起こった事があると言いながら、エリア55から盗み出して来た宇宙人の死体を見せる。
その頭部の皮膚を剥いでみせると、中にはクリスタルの骨格が覗いた。
その場には、長年、クリスタルスカルの研究をしてきたためか、精神を病んだハロルド・オックスリー(ウィリアム・ハート)もいた。
彼等が目指すアケトールへの唯一の案内人としてだった。
イリーナは、クリスタルスカルが持つ超能力を蘇らせると言いながら、クリスタルスカルをインディの前に置く。
クリスタルスカルの発する何かの力のせいか、見つめていたインディは苦しみはじめる。
イリーナは、クリスタルスカルを使いこなせば、相手に気付かれずに洗脳ができると目論んでいたのだ。
一旦、拷問から解放されたインディのテントの近くに連れて来られたマットは、別の場所でいろいろ尋問されていたらしいが、別のテントから出て来た女性を見て「ママ!」と叫ぶ。
それは、インディも良く知るマリオン(カレン・アレン)だった。
インディは、マットの母親と言うのがマリオンだった事を知り、がく然とする。
インディの元に連れて来られたオックスリーは、インディを思い出せないようだったが、何かを書く仕種をしている。
インディの指摘により、すぐに用意された紙の上に、オックスリーは何かを描きはじめる。
それは、目指すアケトールへの道筋を示す言葉のようであった。
オックスリーは今や、マットの顔も分からない様子。
イリーナたちが地図を確認しはじめた時、マットは見張りのロシア人を殴りつけ、オックスリーやマリオン、インディも、そのキャンプから逃走するが、間もなくジャングルの中で、インディとマリオンが流砂に足を取られて身動きができなくなる。
二人の身体はどんどん底なしの流砂の中に沈み込んで行く。
インディは、マットに何とかしろと怒鳴り、ぼーっとしているオックスリーには、誰かを連れて来いと頼む。
二人が立ち去った後、マリオンは、マットの本名はヘンリー・ジョーンズ三世だとインディに教える。
それを聞いたインディは、マットが自分の息子だと知り、再びがく然とする。
そこへ、当のマットが戻って来て、長いものを投げ付け、母親マリオンを救い出す。
マットは同じように、インディにもその長いものを投げて来るが、それはインディが一番嫌いな蛇だった。
インディは別の物を探して来いと怒鳴るが、それしかなかいとマットが言うので、仕方なく蛇に捕まる。
その時、オックスリーが嬉しそうに助けを呼んで来る。
その助けとは、先ほど逃げて来たロシア人たちだった。
大きな回転のこぎりを装着した伐採車を先頭に、ロシア人たちの車は目的地に向かいジャングルを進む。
その一台に、再び捕まったマット、マリオン、インディの三人は乗せられていた。
インディとマリオンは縛られながらも、互いにこれまでの付き合いについて口げんかを始める。
それを黙らせようと、ロシア人がマリオンに口かせを噛ませようとした時、マットとインディはその男と運転手を倒すと、その車を占拠してしまう。
インディは、マリオンに車を運転させると、後ろに積んであったバズーカを発射し、先頭の伐採車を破壊する。
先を走っていたイリーナたちは異変に気付くや、インディの車目掛けて発砲して来る。
マットは見つけた剣を使い、併走する車両の上のイリーナとフェンシングを始め、イリーナの車に乗せられていたオックスリーが持ったクリスタルスカルの入った袋を奪い取るが、すぐに又、相手に奪い返される。
やがて、つたに引っ掛かり車から振り落とされたマットは、近くに群生していた猿のまねをして、つたにぶら下がると、ターザンの要領で、イリーナやインディたちの車を追い掛ける。
マットは、崖っぷちを走るマリオンたちが乗った車に、自分の車を衝突させ、落とそうとしていたイリーナに飛びついて防ぐ。
その直後、イリーナの乗った車は、窪地に停まっていたマリオンたちの車を飛び越し、着地して停まる。
地上に落りたイリーナには、軍隊アリが襲って来る。
大量の軍隊アリが、アントニンと殴り合うインディたちにも迫るが、オックスリーがクリスタルスカルを差し出すと、不思議な事に、アリたちはクリスタルスカルを避け移動しはじめる。
そのアリの流れの中に、殴り倒されたアントニンは、アリに身体を運ばれ、そのまま巣の中に連れ込まれる。
インディとオックスリー、マット、そして、自分は二重スパイだったと打ち明けたマックはマリオンの車に乗るが、マリオンは車のまま、川に飛び込む。
その車は水陸両用車だったのだ。
ロープを使って崖を降りようとしていたイリーナたちは、川を下って行くマリオンたちの車を悔しそうに見つめるしかなかった。
マリオンの車に乗ったオックスリーは、「それは三回落ちる」と呟く。
その言葉を証明するように、川の前には三つの大きな滝が待っていた。
そのすべてを下った彼等は、何とか川岸に辿り着く。
「涙で曇った目で見よ」と言う、次なる言葉を証明するように、彼等の眼前には、どくろの形をした岩の目の部分からほとばしる滝が聳え立っていた。
いよいよ目的地に到着したのだ。
オックスリーは、「クリスタルスカルを戻しに行く。それがスカルの望みだ」と呟く。
どくろ岩の中に入った彼等は、壁面に描かれた4〜5000万年前の壁画を発見する。
そこに描かれていた見なれぬ何者かの横顔に、オックスリーは、持っていたクリスタルスカルの影を投じてみる。
両者の形はそっくりだった。
インディは、誰かがこの地にやって来て、人間に脳業などを教えたんだと気付く。
壁画には、輪になった13人の異人の姿が描かれていた。
アステカピラミッドの階段を降りたインディたちに、大勢の原住民たちが襲い掛かって来るが、オックスリーがクリスタルスカルをかかげてみせると、全員ひれふす。
やがて、一つの遺跡の頂上に登ったオックスリーは、どこかに中に入る鍵があるはずだと言いながら、遺跡の石の一つを抜いてみる。
すると、そこから砂がこぼれ出したので、インディも一緒に石を次々に抜いてみる。
すると、その穴から大量に砂がこぼれだし、自動的に遺跡が変型したかと思うと、井戸のような地下に通じる穴が出現する。
インディたちは、その側面に飛び出していた螺旋階段のようなものを伝って下に降りはじめるが、その階段部分も変型して、今にも足の踏み場がなくなりそうになり、急いでいた彼等は、下にたまった水面に落ちる。
その頃、イリーナは、滝口のところで電波発振器を拾い上げていた。
インディたちは、世界中の貴重品を集めた宝物庫らしき所に辿り着き、地球にやって来た彼等は考古学者だった事に気付く。
オックスリーは、巨大な扉の前にクリスタルスカルを捧げるが、何故か扉は開かない。
インディが、クリスタルスカルを受け取り、さらに扉に近付けると、ようやく扉は開く。
そこには、13体の異人らしきクリスタルの骨格が座った椅子が丸く置かれた部屋があった。
その内の一つの骨格には頭部がなかった。
しかし、インディたちは、一緒に連れて来たマックが銃を構えている事に気付く。
その後から、イリーナたちもやって来て銃を突き付けて来る。
マックが二重スパイだったと言う話は嘘だったのだ。
イリーナは、インディからくりスカルスカルを奪い取ると、それを頭部がなかった一体のクリスタル骨格に近付ける。
すると、そのスカルは身体と一体化し、イリーナの方を注目する。
イリーナは、復活したクリスカルスカルから何かを得ようと、ジッと見つめ返すが、やがて、その部屋が崩壊を始める。
マックやインディたちは危険を察知し、その部屋から逃げ出す。
天上部に突如、異次元への空間が口を開き、ロシア人たちはそこへ吸い込まれて行く。
イリーナは、スリスタルスカルから目を離せなくなり、やがてその目から炎が出ると、身体が消滅してしまう。
インディは、宝物庫にある黄金を持って帰ろうとしていたマックを呼ぶが、マックは止める事ができず、やがて、異次元世界への吸引力に引き込まれてしまう。
インディは、鞭に捕まらせて救おうとするが、マックは吸い込まれてしまう。
インディたちは、続いて、迫って来る大量の水から逃れようと逃げるが、井戸状の空間に追い詰められると、そのまま水に押し上げられる形で地上に生還する。
近くの岩場に辿り着いたインディたちは、先ほどまで自分達がいた遺跡全体が回転しながら崩壊して行き、そこから巨大な円盤状の物体が空に飛び立つと、その後に大量の水が流れ込んで、何もかもを飲み込んでしまう様を呆然と見つめるしかなかった。
いつの間にか正気に戻っていたオックスリーは、クリスタルスカルがもたらす宝とは、知識の事だったんだと皆に聞かせる。
大学に復学したインディは、副学長になっていた。
やがて、オックスリーたちも列席する中、インディとマリオンの結婚式が執り行われ、マットは、折から吹き込んだ風に飛ばされて来たインディの帽子を拾い上げると、自分がかぶろうとするが、それをさっとつかみ取ったインディは、マリオンと共に外に出て行くのだった。
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「インディ・ジョーンズ」シリーズ第4弾。
さすがに、3作目から時間が経ち過ぎているために、主役のインディのアクションは控えめになり、その分、息子役のマットが活躍する形になっている。
見せ場の大半は、旧三部作でお馴染みのアクションを焼き直してようなものが多く、全体的に新鮮味には乏しい。
それでも、第一作目の「レイダース/失われたアーク」のエンドロールではマット絵で表現していた格納庫に積まれた大量の木箱のシーンを全てセットで再現するなど、 多額の予算をかけたサービス振りを見せてくれる。
冒頭の「アメリカン・グラフィティ」での、ハリソン・フォード登場エピソードの再現を始め、「黒い絨毯」「ピラミッド」「未知との遭遇」など、全編、映画パロディも満載。
出来としては、早くもマンネリ気味だった3作目の「最後の聖戦」と同じようなレベルだろうか。
すっかりウエストがなくなってしまった中年マリオンの姿に、時間の流れの無情さを感じたりする。
