1918年、日活向島、北山清太郎画作品。
少年太郎が、海で船に乗っていると、ひっくり返って太郎は海の中。
海の中には大量の魚が泳いでおり、沈んだ太郎は、海中を通りかかった亀の背に乗って竜宮城へ到着する。
やがて、ジジイの姿になった太郎は、海から浜辺に放り出される。
2分間の、何ともあっけない「浦島太郎」の無声アニメ。
太郎が、子供達が虐めていた亀を助ける部分もなければ、玉手箱をもらうと言う肝心のシーンもない。
少年が海難事故に遭って、気が付いたら、年寄りとして戻って来た…話にも見える。
絵柄はどちらかと言うと、リアルなタッチに近いと思う。
「なまくら刀」が上映された翌年の大正7年、やはり浅草で上映されたと言う。
