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漫画 瘤取り

1929年、横浜シネマ商会、村田安司画、青地忠三監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

ある所に、太郎平と次郎平と言う二人の老人が隣に住んでいた。

二人とも、頬に大きなコブが同じように付いていた。

ある日、太郎平が、山に芝刈りに出かけると、急に夕立ちに襲われる。

慌てた太郎平は、近くで見つけた大きな木の空洞の中に身を隠し、雨をやり過ごす事にする。

何時の間にか太郎平は眠ってしまい、蝙蝠が木の穴の中に飛び込んで来たので目を覚ますと、雨は上がり、月が空に登っていた。

夜になっていたのだった。

太郎平は、近くから聞こえて来る囃子の音に気付き近づいてみると、何と、大天狗を中央に、烏天狗たちが太鼓を打鳴らし、宴会を開いているではないか。

草むらに隠れて見ていた太郎平だったが、囃子のリズムに思わず身体が動きだし、たまらなくなって、そのまま踊りながら天狗の群れに近づいてしまう。

それに気付いた大天狗は、面白いやつじゃと感心し、盃を渡して、酒を振舞う。

そして、太郎平に、明日の晩も来いと誘うではないか。

承知した太郎平だったが、大天狗は、間違いなく来るように、何か爺のものを取っておけと烏天狗に命じる。

命ぜられた烏天狗は、自分達には高い鼻が大切なので、爺にとっては、このコブが大切に違いないと言い出し、太郎平の頬のコブを引っ張りはじめるが取れない。

そこで、3疋の烏天狗が応援に手を貸し、4人がかりでコブを引っ張ると、コブはきれいに取れてしまう。

家に戻った太郎平は、翌日、次郎平に、コブが取れた顔と、夕べの天狗との話を聞かせる。

すると、生来良く深な次郎平、今夜、自分を身替わりに山に行かせてくれと頼む。

自分にも、得意な棒踊りがあるのだと言う。

そしてその夜、太郎平に化けて、頬被りをした次郎平は、山に登り天狗の宴会を見つけると、得意の棒踊りをしながら近づいていく。

そして、天狗たちが気付かないのを良い事に、太郎平のコブと一緒に飾ってあった天狗の宝を横取りし、逃げ出そうとするが、大天狗に見つかってしまい、烏天狗たちに捕まると、宝を奪われ、預かったものを返してやると言いながら、烏天狗たちから太郎平のコブまで反対側の頬にくっつけられ、空に放り投げられる。

両頬に大きなコブが付いてしまった次郎平は、大きな木に引っ掛かってがっかりするのだった。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼


お馴染み「コブ取り爺さん」の昔話をアニメ化した作品。

かなりリアルなタッチの線画で表現されている。

そのために、マンガと言うより、独特のアートアニメのような感じになっている。