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トランスフォーマー

2007年、アメリカ、アレックス・カーツマン+ロベルト・オーチー+ジョン・ロジャース原案、アレックス・カーツマン+ ロベルト・オーチー脚本、マイケル・ベイ監督作品。

※この作品は新作ですが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので、御注意下さい。コメントはページ下です。

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宇宙に「キューブ」は存在する。

あるものは善に、あるものは悪に影響を与える存在。

そのキューブも、今や宇宙の彼方に消えた…

しかし、今、新たな手がかりがあった。

その惑星の名は『地球』と言ったが、もはや手遅れだった…

中東カタール

米軍基地では、10Km先を近づいて来る正体不明のヘリをレーダーに感知する。

分析の結果、そのヘリは、3ヶ月前に襲撃された機体である事が判明する。

基地に降り立ったそのヘリの周囲を、包囲して警戒する軍人たちだったが、その目の前で、ヘリはプロペラを畳み、異形の姿に形を変化させて行く。

人形に変型したその物体は、基地を攻撃しはじめ、やがて、基地内のスーパーコンピューターのデータを吸収しはじめる。

アメリカの高校の歴史の授業中

サム(シャイア・ラブーフ)は、研究発表として、昔、北極探検に成功した高祖父の話を演壇でしていた。

その高祖父は、北極で氷の男を発見した後、頭がおかしくなったらしいと説明しながら、その遺品である、割れたメガネなどを、聞いていたクラスメイトたちに売り付けようとし始めたので、横で聞いていた教師は注意する。

授業終了後、恐る恐る、研究発表の評価を教師に尋ねたサムだったが、B-と言われがっくりする。

サムは教師に窓の外を示し、緑の車に乗って待っているのは自分の父親であり、2000ドルの自己資金とA3つの評価をもらえないと車を買ってもらえないのだと訴える。

結局、その訴えが効いたと見えて、A3をもらったサムが、車の父に知らせると、上機嫌になった父親は、サムを乗せて、ポルシェの販売店に連れて行く。

有頂天になったサムだが、それは冗談だと素通りされ、中古店にやって来たのでむくれてしまう。

ボリー・ボリビアと言う陽気な店主は、父親から息子のはじめての車だと聞かされると、喜んで並んでいた中古車の元にサムを連れて行くが、そこに見慣れぬ、トライプが入った黄色いぽんこつ車を見つけ、怪訝そうになる。

それでも、取りあえずその車の中をサムに見せ、値段交渉に入ったボビーだったが、5000と吹き掛けたのに対し、父親が予算は4000と答えたので、諦め、別の車を売ろうとし始める、

黄色い車に乗っていたサムは降りてドアを閉めるが、その途端、反対側のドアが開き、隣の車にぶつかったかと思うと、その場に並んでいた中古車たちの窓ガラスが一斉に砕け散ってしまう。

その異常事態にビビったボビーは、4000でサムにその黄色い車を売る事を承知する。

その頃、ワシントンD.C.には、情報分析のエキスパートが全国から集められていた。

そこにやって来た国防長官ジョン・ケラー(ジョン・ボイド)は、カタールの米軍基地が攻撃された事を明かし、その際、録音された、未知の敵が発生したらしき信号を示し、これをどこの国の言葉か直ちに分析して欲しいと依頼する。

すでに、海軍は、アラビア海と黄海に出動していると言う。

サムは、両親が庭に芝を敷いている中、買ってもらった車でさっそく女の子をハントに出かける。

そんな中、世界中の米軍が、警戒体勢を敷き、緊張状態が続いていた。

友人のマイルズを乗せ、湖畔で遊んでいる仲間たちの元に乗り付けたサムは、その中に、かねてから魅力を感じていた同級生のミカエラ(ミーガン・フォックス)を発見するが、彼女は、体育系バカのトレントと一緒のようだった。

車を降り、ミカエラに話し掛けるチャンスをうかがっていたサムだったが、トレントにからかわれ、すごすご引き返す事に。

車に乗り込んだ途端、急にカーラジオが鳴り出す。

一方、ミカエラの方も、車を自分に運転させてくれないかと申込んだものの、トレントから相手にされなかったので、歩いて帰る事にする。

その様子を観ていたサムは、友人を車から降ろすと、彼女に近づき、自分の車に乗らないかと誘う。

すんなり車に乗って来たミカエラだったが、サムの事を同級生とも知らなかったようだし、反応は鈍い。

おまけに、途中で、車がエンストを起こしてしまい、意外にも、ミカエラがメカに強い事を知る事になる。

父親の影響だと言い、ボンネットを開けて、中を点検するミカエラだったが、巧く動かせず、結局、諦めて歩いて帰ろうとする。

がっかりしたサムだったが、その直後、どうした訳か、又車のエンジンがかかり、ミカエラを乗せると、無事家まで送り届ける事に成功する。

大統領を乗せたエアフォースワンの客席内、大統領が座った椅子の下に潜んでいたラジカセが小型ロボットに変型すると動き出す。

スチュワーデスが、大統領から注文があったデザートを取りに行くエレベーターに乗ったラジカセは、小型ロボットに再び変型すると、機内のコンピューターにアクセスし、極秘データを吸収しはじめる。

この事態に気付いたワシントンの本部では、緊急事態発生を発令し、全回戦を切断すると同時に、エアフォースワンにも通報する。

メインコンピュータ室にやって来たボディガードは、小型ロボットの攻撃を受けやられる。

一番近い空港に緊急着陸したエアフォースワンから、逃げ出した小型ロボットは、停めてあった無人のパトカーに入り込むと、そこ端末から途中で切られた「アイスマン発見」のデータをさらに検索しはじめ、サムがネットオークションに出品していた「高祖父のメガネ」を発見する。

その夜、ベッドに入っていたサムは、庭に停めてあった自分の車が発進する音を聞き付け、盗難にあったと思い、父親に警察に連絡を取るように叫ぶと、自分はチャリに乗って走り去った車を追って行く。

線路を通り抜け、とある空き地まで追跡して来たサムは、鉄条網の上に立っている巨大なロボットの姿を垣間見る。

思わず、ケイタイの写真機で、その姿を記録するサムだったが、やがてパトカーがやって来たので、安心した途端、サム自身が泥棒と間違われ逮捕される事になる。

ワシントンの国防庁内では、天才プログラマーのマギー(レイチェル・テイラー)が、やって来た国防長官の元に近づくと、今回の侵入音は、学習して賢くなっていると言う持論を打ち明けるが、長官は全く信じようとせず、彼女を部屋から追い出してしまう。

警察で事情聴取を受けていたサムは、自分の車が変型してロボットになった事を打ち明けるが、ポケットから、犬に与えていた薬を所持していたのを発見されてこともあり、麻薬常習者と疑われる始末。

その頃、カタールでは、謎の物体に寄る基地襲撃から何とか脱出していたレノックス大尉(ジョッシュ・デュハエル)、エプス軍曹(テレス・ギブソン)ら数名の生き残り部隊は、基地内にたまたま来ていた現地の子供を親元に返すため砂漠を進行中、サソリ型ロボットに襲撃されてしまう。

何とか、街まで到達した一行は、迫って来るロボットに応戦しながらも、エプス軍曹は、子供の父親からケイタイを借りて国防庁へコンタクトを計ろうと試みる。

中継局のもたつきなどを何とか解消し、ようやく繋がった国防庁にカタールの生存者と明かし、応援要請をする。

何とか、ミサイル攻撃で、サソリ型ロボットを仕留めた後、部隊の一員フィグ(アマウリィ・ノラスコ)が負傷した事もあり、早急にエプスらはアメリカに帰国する。

マギーは、分析中の音源データをコピーすると防衛庁からこっそり持ち出し、知り合いのコンピューターオタク、グレン・ウイッツマン(アンソニー・アンダーソン)の家に持ち込む。

しかし、マギーの行為はすぐにFBIに報告され、グレンが音源を解析している最中に踏み込まれてしまう。

サムは、その夜も、車が動き出したので、母親のママチャリで追跡するが、ミカエラが友人たちと茶を飲んでいる目の前に来たところで、でんぐり返ってしまうと言う醜態を見せる。

恥ずかしさもあって、すぐさまそこを立ち去ったサムだったが、その慌て振りが気になったミカエラは、自分の栗までサムの後を追う。

一方、サムは、やって来たパトカーに追跡されはじめる。

訳が分からないサムは、逃げまとうが、彼を轢き殺そうとするかのように迫って来たパトカーは、いきなり変型すると「プレイボーイ217」と言うハンドルネームはお前の事かと確認して来る。

それは、ネットオークションに、高祖父のメガネを出した際にサムが使った名前だった。

そこに、何も知らないミカエラがやって来る。

さらに、サムの車も一人でやって来る。

パトカーから逃げ出して来たサムは、ミカエラを見つけると、自分の車に乗るように叫び、自らも乗って走り出す。

工場地帯の一角まで走って来たサムの車は、ドアが自然にロックされると、変型を始める。

追って来たパトカーも、全身変型をはじめロボットになる。

サムは、小型ロボに教われ、ズボンを脱がされてしまう。

そこに、近くで見つけたドリルを持ったミカエラが駆け付けて来て、小型ロボットの首を切断してしまう。

サムは、パトカーが変型したロボットを粉砕した自分の車のロボットを観て、きっと日本製の最新ロボットに違いないとミカエラに教えるのだった。

ロボットは再び、オンボロ車に変型し、サムと共にミカエラも乗り込む。「50年後に後悔したくないから」と言う理由で…

その頃、ミカエラに首を切断されて動かなくなったかに見えた小型ロボットは、ミカエラが近くに置いておいたバッグの中を検査すると、彼女のケイタイに擬態化してしまう。

その場に戻って来たミカエラは、その偽ケイタイが入った自分のバッグを拾い、又、車に乗り込む。

トンネル内を走っている時、ミカエラがサムに、何故こんなオンボロ車に乗っているのかと聞いた途端、車は急ブレーキをかけ停まってしまう。

どうやら気分を害したようで、二人が外に出ると、一人でトンネル内を戻って行き、やがて戻って来た時には、ピカピカの新車に変っていた。

そんな地球に、4つの隕石が落下して来る。

あるものは森の中に、あるものは野球場に、又ある隕石は、小さな女の子が住む家のプールに落ちる。

それらは、各々、車の形に変型すると、サムとミカエラの元に集結して来る。

サムの目の前で、各々の車はロボットに姿を変え、自己紹介を始める。

リーダーは、オプティマス・プライム(声-ピーター・カレン)。

オートボット・ジャズ、アイアンハイド、ラチェット、そしてバンブルビーと言うのが、サムが乗っていた車が変型したロボットの名だった。

プライムは、サムとミカエラが立っている地面に立体映像を造り、自分達は、命の源であるオールスパーク(キューブ)を見つけるために地球にやって来た事を説明しはじめる。

太古、地球にそのオールスパークがある事に気付いたメガトロンがやって来たが、北極で動けなくなっていた所にやって来たのが、サムの高祖父なのだと言う。

高祖父は、クレバスに足を滑らせ、地底の空間に埋もれていたメガトロンを発見するが、その際、うっかり機動装置を触ってしまったのだと言う。

そして、その瞬間、目覚めたメガトロンは、自分のいる座標位置を、高祖父のメガネに刻み込んだらしい。

プライムは、メガトロンの仲間たちは、色々な車に変型して攻めて来るはずなので、至急、高祖父のメガネが必要だと言う。

その頃、大西洋上空を飛ぶ軍用機の内部では、帰国途中のレノックス大尉らが、倒したサソリロボットの尻尾を分析していたが、驚いた事に、まだ、そのロボットは死んでいないかのように動き回る。

それでも、ミサイル爆撃が効いた事により、APDS弾は、この怪物の攻撃に有効な手段である事を知るのだった。

同じ頃、FBIに連行されたマギーとグレンは、国防庁内の一室に閉じ込められていた。

サムとミカエラは、高祖父のメガネを取りに自宅に戻るが、5体のロボットも、サムの自宅について来る。

両親に知られないように、ミカエラを連れ自室に入り込んだサムだったが、肝心のメガネが見当たらない。

そんなサムの様子が気掛かりなのか、プライムたちが勝手に自宅に入り込んで覗き込んだりしたので、慌てたサムは、両親に気付かれるから隠れてくれと頼む。

二階のサムの部屋から話声が聞こえる事に気付いた両親は、何事かと部屋にやって来るが、隠れきれないと感じたミカエラが自ら姿を現すと、両親は、サムがちゃかりガールフレンドを連れ込んだと解釈し、むしろ喜ぶのだった。

母親のジュディに、高祖父のメガネの在り処を聞くと、バッグに入れてキッチンにあると言う。

それを聞いて安心したサムだったが、ミカエラのバッグに忍び込んでいた小型ロボットも聞いていた。

そこへいきなり、セクター7を名乗る謎の背広姿の男たちが自宅に侵入して来て、サムを出せと言う。

彼らは、家の周囲をガイガーカウンターで調査し、直接接触があったと意味不明な事を言いながら、サムとミカエラを連行しようとする。

彼らの車に乗せられ、連行される途中、ミカエラの父親と言うのは、車の窃盗犯だと言う事をリーダーらしき男シムソンズ(ジョン・ターツロ)が打ち明ける。

その父親の仮釈放を条件に、サムとミカエラから、宇宙人との接触があったのかどうかを聞きはじめる。

おこへ、プライムたちロボットが現れ、エージェントたちの車を停めると、サムとミカエラを解放し、代わりに、エージェントたちを裸にして電柱に手錠で繋がせる。

しかし、その様子は、エージェントが持っていたレシーバーで、本部に筒抜けだった。

セクター7のヘリや車が、一斉に、その現場に急接近して来る。

ロボットたちは、一斉に車に変型してその場を逃げ出そうとするが、プライムの手に乗り逃げかけたサムとミカエラは、橋の下に隠れたところで、プライムの手から滑り落ち、駆け付けて来たセクター7に捕まってしまう。

その際、サムが持っていた、高祖父のメガネは地上に落下していた。

一方、ヘリに包囲されたバンブルビーも又、冷凍ガスで氷らせられ、動けなくなっっ所を捕獲されてしまう。

橋の下に隠れていたプライムは、彼らを助けるチャンスを待つ事にする。

そうしている間にも世界状況は緊迫度を増し、中国とロシアが動きだしていた。

国防長官の元にやって来たトム・バナチェック(ミッシェル・オニール)は、国防庁内のシステム異常が起きるに及び、全情報網を大統領命令でシャットダウンし、セクター7なる特殊部門の存在を明らかにする。

NASAの火星探査の時の写真を出してみせたバナチェックは、そこに映し出されていた謎の物体の影と、カタール基地が襲われた際、残されていた怪物の影を比較してみせて、両者が同じものである可能性が高い事を指摘。

今回の攻撃者がロシアでも北朝鮮でもなく、宇宙からの侵略者である事を説明する。

ネリス空軍基地には、カタールから戻って来たレノックス大尉が召集される。

国防庁内に幽閉されていたマギーとグレンも、国防長官直々に呼出される。

マギーとグレンが乗ったヘリには、サムとミカエラも同乗していた。

その頃、プライムたちオートボットたちは、オールスパークの場所を特定していた。

プライムは、オールスパークを見つけ次第破壊する事、それが不可能な場合、プライムの胸の中に納め、自分諸共機能停止させる作戦を確認しあうのだった。

一方、小型スパイロボットもオールスパークの位置を確認するため、動きだしていた。

国防長官に連れられ、サムやマギーらが連れて来られたのは、フーバーダムだった。

その中に巨大な秘密基地が造られており、そこに「NBE(非生物的地球外生命体)」と呼ばれる、1913年セクター7によって北極で見つかった氷の巨人と巨大なキューブが持ち込まれていた。

冷凍され、捕まったバンブルビーもそこにいた。

つまり、フーバーダムは、氷の巨人とオールスパークと言う宇宙人の遺物を隠すカモフラージュ用に造られたのであり、その宇宙文明の研究から、後に数々の革命的な発明品が生まれたのだと言う。

この事を察知した小型スパイロボットは、世界中に「オールスパーク発見」の知らせを発信する。

それを受けた世界中の車や飛行機に化けたメガトロン軍団が一斉に動き出す。

秘密基地の中では、セクター7のエージェントシムソンズが、オールスパークの威力を示すために、防具ガラスの箱の中に入れたノキア製のケイタイに、キューブから発生する電磁波を浴びせていた。

すると、そのケイタイは、たちまち生き物のように変型し、狂暴化して暴れ出すのだった。

基地内に侵入していた小型スパイロボは、氷の巨人を冷凍保存している装置を解除してしまう。

これによって、凍り付いていた巨大ロボットが溶け出し、メガトロンが復活する。

この異常事態を観たレノックス大尉は、シムソンズに銃を突き付ける。

その隙に、バンブルビーを助け出すサム。

動けるようになったバンブルビーが、巨大なオールスパークのキューブに触ると、たちまちキューブは収縮をはじめ30cm四方程度の箱に変型する。

それを観た大尉は、これを襲撃して来るメガトロンから隠すため、35km先にある街に持ち込もうと提案する。

メガトロンは完全に復活し、その元に、世界中からやって来たメガトロン軍団が忠誠を誓う。

サムとミカエラが、キューブを持ってバンブルビーが変型した車に乗り込んで出発した後、レノックスは、シムソンズに通信装置はないのかと尋ねる。

奥の部屋に古い通信機があると言うので、国防長官、マギー、グレンらと共にその部屋に逃げ込むが、通信機にはマイクがついていなかった。

その部屋に入ろうと、メガトロンのロボットたちが攻めて来たので、長官やシムソンズらはドアを固め、その間にマギーはグレンに、モールス信号で通信できるのではないかと提案する。

そのモールス信号で、国防長官は、全軍に緊急指令を打電させる。

その頃、高速を走っていたサムとミカエラの乗った車を、デストロンが化けた車が襲いかかって来る。

それを、変型したプライムたちが応戦する。

小型スパイロボットが、国防長官らのいる部屋に侵入して来る。

その時、軍から応答があり、F22をそちらに向わせると伝えて来る。

サムがやって来た街では、レノックスがエプス軍曹に、通信には、トランシーバーを使用するように命ずる。

無事、街に到着したサムたちだったが、敵の爆破で、立ち向かおうと変型したバンブルビーは、両足を失ってしまう。

街には、戦車に化けたデストロン軍団が接近して来る。

ミカエラは、近くに停まっていたレッカー車のコードを繋いで動かす。

レノックスは、あのビルに昇って、近づいて来るヘリに発煙筒を焚いて位置を知らせ、そのキューブを渡せと、サムに命ずる。

飛来して来たメガトロンに組み付くのは、オプティマス・プライム!

目標のビル目掛け、走るサムが持ったキューブが影響し、周囲のメカたちが動き出し始める。

一方、ミカエラは、足の取れたバンブルビーをレッカー車に固定して運転して来る。

ミカエラは、サムを掩護するため、車を発射させ、バンブルビーに攻撃するよう命ずる。

言われた通り、車に縛られ移動しながら、バンブルビーは機銃掃射を始める。

サムはビルの屋上に昇り、発煙筒を焚くが、接近して来たヘリは、メガト論が発射したミサイルで破壊されてしまう。

キューブを掴んだまま、マリア象にしがみついたサムに近づいて来るメガトロン。

サムは、足を滑らせ、ビルから落下するが、それを空中で拾ったのは、オプティマス・プライムだった。

地上に降りたプライムは、自分がメガトロンに負けたら、そのキューブを自分の胸に押し込んでくれと頼み、メガトロンとの一騎討ちに向う。

レノックスは、バイクに乗ると、ヘリが変型したメガトロンロボの股の下に滑り込むと、真下から攻撃し、撃破する。

F22編隊が街に接近して来るが、そのF22の中にもメガトロンが変型したロボットが潜んでいたため、後ろから攻撃される事になる。

プライムを倒したメガトロンに襲われかけたサムは、とっさの判断で、持っていたオールスパークキューブを、メガトロンの胸に押し込む。

すると、たちまち、メガトロンは胸の部分が焼け付いて、倒れてしまう。

何とか立ち上がったプライムは、この壮絶な市街戦で、仲間の一人、ジャズを失った事を悔やむ。

その後、サムとミカエラの元にやって来たプライムは、バンブルビーが地球に残りたいと言っているし、自分達もキューブを失ったので、帰る所がなくなってしまったと打ち明ける。

この事件の後、セクター7は解散し、壊れたデストロン軍団のロボットの残骸は、全て、ローレンシア海溝に沈められる事になる。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

日本の玩具メーカー発信の変型ロボットをベースにした映画。

ストーリー自体はありふれた展開だが、冒頭からラストまで、驚愕のCG映像満載のスペクタクルが楽しめる。

あくまでも、ストレス発散用見世物映画と言うべきで、ドラマ自体は、高校生の「ボーイ ミーツ ガール」を基本とした、どうと言う事のないショートコントを繋げたようなレベルだと思う。

「アルマゲドン」や「E.T.」と言った、監督やプロデューサーの旧作を、自ら茶化したような楽屋落ち的セリフも登場する。

見世物としては十分に面白いのだが、トランスフォーマーキャラに馴染んでいる人以外にとっては、味方のトランスフォーマーたちと、敵のデストロン軍団の区別がつき難いのがちょっと難かも知れない。

原色を多用したプライムたち味方よりも、モノトーンでシャープなデザインのデストロン軍団の方が、大人にはカッコ良く見える。