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ゲゲゲの鬼太郎

2007年、「ゲゲゲの鬼太郎」製作委員会、羽原大介脚本、本木克英監督作品。

※この作品は新作ですが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので、御注意下さい。コメントはページ下です。

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子供達三人組が、おっかなびっくり森の中に入って行く。

「あの世ランドテーマパーク反対」と書かれた看板が書いてある側で、工事が着々と進められている。

その時、クレーンから石が落ちて来る。

その石には、お稲荷さんの狐像が彫られてあった。

現場の関係者たちは、祟りではないかと怯える。

森の中で、妖怪ポストを見つけた子供達の中の一人が、中に持って来た手紙を投函すると、帰りかけた彼らは妖怪大口に出会って逃げ帰るのだった。

その投函された手紙を、鬼太郎ハウスまで運んで来たのは化けカラス。

それを受取った鬼太郎(ウエンツ瑛士)と猫娘(田中麗奈)は、手紙に書かれた差出人三浦健太(内田流果)と言う名前を確認する。

その頃、「あの世ランドテーマパーク」工事現場では、会長が工事の続行を命じていた。

その横にいたネズミ男(大泉洋)は、自分が請け負っている地上げの追加交渉をしようと提案する。

その頃、三浦健太は、二人暮しの姉実花(井上真央)に、帰って来なくなった父親に電話してくれと催促していた。

その父親晴彦(利重剛)は、自宅アパートに帰る事も出来ず、表で缶ビールを飲みながら、指輪でも売るしかないかと考えていた。

実花は、亡くなった母親の仏壇に手を合わせていた。

健太が姉が作ってくれたカレーを食べようとしていると、外に下駄の音が響いて来る。

その頃、テーマパークの近所の団地の住人を戸別訪問していたネズミ男は、「怪奇現象研究所」と書かれた名刺を渡すと、この場所は一刻も早く立ち退いた方が良いと説得していた。

出て来た主婦が露骨に迷惑がると、臭い息を吐きかけて気絶させてしまうネズミ男。

その団地のベランダでタバコをする男は、目の前に出現したのっぺふほふ(声-きたろう)に驚く。

さらに、傘化け(声-デーブ・スペクター)も庭先に出現し、娘も化け草履(声-立川志の輔)に襲われる。

べとべとさん(石井一久)まで出て来た時、どこからともなく下駄が飛んで来る。

ユーターンした下駄をはいた鬼太郎が、何をしているんだと、妖怪たちを叱りつけると、人間たちを脅かしてくれって言われてやったバイトなんだと、申し訳なさそうに尻込みする。

誰から頼まれたのかと聞くと、お前のマネージャーだと言う。

すぐに、ネズミ男の事だと悟った鬼太郎だったが、そこに駆け付けて来た健太は、鬼太郎に会えて大喜び。

恐る恐る近づいて来た実花に健太が鬼太郎を紹介し、付き合えば?などと生意気な事を言う。

しかし、実花は、家は門限5時なのでと言いながら、ちょっと鬼太郎を迷惑そうに見るのだった。

工事現場の中にある稲荷の祠の中で休んでいたネズミ男は、供えてあった稲荷を勝手に取って食べていたが、いきなり床が抜け、地下の空洞に落ちてしまう。

見ると、そこには小さな祠があるではないか。

その中には、光る石が置いてあったので、価値がありそうだと睨んだネズミ男は、扉をかじって、石を取り出すのだった。

その時、外に落ちていた狐を彫った石の目の部分が不気味に光ったのに、ネズミ男が気付くはずもなかった。

翌日、さっそく古物商「珍宝堂」に石を持ち込んだネズミ男、対応した店主(六平直政)は、5000円くらいの値打しかないと鑑定し、ネズミ男をがっかりさせるが、仕方なく、その金額を受取ってネズミ男が帰ると、急に店主は慌て出し、店の奥の奥さんに、とんでもない石を買ったと報告に飛んで行く。

その時、店内にいたのが、実花と健太の父親晴彦で、彼は、目の前に置きっぱなしにされていた石を観ている内に、奇妙な気分になってしまうと、その石を持って店を飛び出してしまう。

その頃、地下の狐族の世界では、九尾の狐が妖怪石を盗まれた事に激怒しており、空狐たちに探せと命じていた。

一方、鬼太郎ハウスには、妖怪ポリス(安田顕)が飛んで来て、砂かけ婆(室井滋)や小泣き爺(間寛平)もいる前で、妖魔族の女王が持つ妖怪石を万一人間が持てば、その人間は邪悪な力に取り付かれると忠告する。

妖怪テレビで、その証拠として、平将門や天草四郎がその例だったと映し出される。

その場にいて、一緒に聞いていたネズミ男は、あの石がそうだったのかと気付くと共に、富と力が手に入ると言う所に魅力を感じていた。


その後、すぐに「珍宝堂」に駆け付けたネズミ男だったが、店内では警察が事情聴取している最中だった。

ネズミ男の顔を観た店主が、この男から買ったと叫んだため、刑事は、参考人として連行しようとするが、面倒に巻き込まれたくなかったネズミ男は、臭い息を吹き掛けて、店主や警官たちが気絶した隙に逃げ出すのだった。

そんなある日、学校に向う途中だった健太は、父親晴彦と出会う。

父親は、しばらく会えなくなると言いながら真新しいグルーブを健太に渡すと、大事なものだから二人だけの秘密だ。姉ちゃんにも教えるなと告げ石を渡すと、離れて行ったところで、待機していた刑事たちに連行され、パトカーに乗るのを健太は観てしまう。

驚いて追い掛けた健太だったが、パトカーはそのまま走り去ってしまう。

蕎麦屋(竹中直人)で天婦羅蕎麦を喰っていたネズミ男の所に来たのは鬼太郎。

その後、健太に会った鬼太郎は、お前の姉ちゃんはは酷いんじゃないかと聞く。

すると、そこへ健太の仲間たちがやって来て、お前の父ちゃんが警察に捕まったと教える。

その後、独り、池に入っていた健太の所にやって来た実花は、弟を抱き締めると、鬼太郎に向い、もう私たちの事は放っておいてくれと告げる。

後日、鬼太郎ハウスの前で、鬼太郎に散歩でもしないかと誘い掛ける猫娘だったが、鬼太郎は無関心そうに、股旅でも探して来たら?と冷たい返事。

団地の部屋に戻って来た実花と健太を待っていたのは、管理人(芦屋小雁)と刑事だった。

刑事は、健太に、何か父親から預かっただろう、目撃者がいるんだと聞いて来るが、健太が何も知らないと無視していると、そこにいきなり、15年振りにブラジルから帰って来た母方の叔父と名乗る男(橋本さとし)が訪ねて来て、姉の位牌を拝ませてくれと言う。

ふいの珍客に渋々刑事たちが帰った後、怪しむ実花に、彼女が二才の時の写真だと、その男は持っていた証拠を見せて来る。

その頃、鬼太郎は墓の下のクラブで、カクテルを飲んでいたが、そんな鬼太郎にろくろっ首(YOU)が絡んで来る。

一方、中華料理屋に実花と健太を連れて食事を勧める叔父は、宝石を持っていないかと聞いて来る。

同じ店のテーブルではネズミ男が座って様子を観ていたが、相手が子供じゃ何も知らないだろうとそのまま帰ってしまう。

店を出たネズミ男は、突然、怪しい男たちから襲われるが、石は持っていないと分かり解放される。

鬼太郎ハウスでは、酒風呂に浸かって気持ち良さそうな目玉親父が、最近、様子がおかしい鬼太郎に、まさか色気づいたんじゃあるまいなと声をかけ、、人間は死ぬから、例え恋しても空しいだけじゃと、諭していた。

警察で事情聴取を受けていた晴彦は、20年勤めていた会社を首になり、家にも帰りづらくなったと説明していたが、いかにも体調が悪そうで、取調中、とうとう吐血してしまう。

鬼太郎ハウスに来ていたネズミ男は、三浦健太と言う子供が妖怪石を持っていて、化け狐連中が貼り付いていると、目玉親父と鬼太郎に打ち明けていた。

それを聞いた鬼太郎は、一反もめん(声-柳沢慎吾)を呼出すと、それに乗って飛び立って行く。

その頃、叔父と称する男は、健太に近づき、新品のグローブやバット、スパイクなどを渡しながら、取り入ろうとしていたが、子供の直感で怪しいと気付いていた健太は、本当は叔父さんじゃないくせにと反発すると、男は、お前の父親は、会社をリストラされ、団地からも追い出され、今度は病気になって死ぬのだと脅かして来る。

思わず逃げ出した健太だったが、叔父は、空弧仲間を呼出していた。

その頃、中学で授業中だった実花の教室の外に、一反もめんに乗った鬼太郎が飛んで来て、君は誰かと聞いて来た教師(モト冬樹)に、自分は墓の下中学中退の鬼太郎ですと自己紹介した後、実花を早退させてくれと詫びながら、彼女を一反もめんに乗せると、そのまま飛び去って行く。

健太を探して飛んでいる途中、鬼太郎は実花に、実は叔父と言うのは、化け狐なんだと教える。

その頃、とある工場内に健太を追い込んだ空狐たちは、床に落ちていた健太の帽子を拾い上げる。

その工場の上空にやって来た実花が、あれは父親が働いていた所だと言うので、鬼太郎たちは降りてみる事にする。

ロッカールームの中で、とうとう見つかり、空狐に捕まった健太だったが、その時、ガラス窓を突き破り、鬼太郎の乗った一反もめんが飛び込んで来る。

空狐は、口から波動を出し鬼太郎を落とすと、ネズミ男が石を盗み出さなければこんな事にはならなかったのだと言いながら、九尾の尻尾を出して正体を現す。

床に降りた鬼太郎は、先祖の霊毛で作ったちゃんちゃんこを投げて応戦する。

それまで、人間の姿をしていた化け狐たちの仲間が一斉に正体を現す。

鬼太郎が頭の毛針を発射すると、瞬間、鬼太郎はツルッパゲ状態になる。

ドアから逃げ出そうとした化け狐たちの前に、ぬりかべ(声- 伊集院光)が立ちふさがる。

その後、一反もめんに乗って、鬼太郎ハウスにやって来た健太と実花だったが、実花のケイタイに第二警察病院から、たった今、父親が亡くなったとの知らせを受ける。

健太から、何の連絡だったかと聞かれた実花は、思わず、もうすぐ父さんが帰って来ると嘘を付いてしまう。

そんな気丈な実花に近づいた鬼太郎は、そんなにしっかりしなくても良いんじゃないか?泣きたい時は泣いちゃえば?と優しく励ます。

鬼太郎は、僕も、母親と父親を同時に亡くしたんだけど、父親だけが、息子を守りたい一心で、目玉だけになって生き残ったんだと説明し、鬼太郎の髪の中から目玉親父が出て来たので、それを観た実花は唖然としてしてしまう。

妖怪なんて、この世に存在しないと思い込んでいたからだった。

その頃、化け狐は、石を盗んだのは鬼太郎だと天狗ポリスに報告しろと、仲間に命じていた。

鬼太郎ハウスの中では、砂かけ婆は、手作りのおにぎりを姉弟に勧めていたが、砂まじりのおにぎりを前に、二人は困惑する。

それとなく、健太に、父親から何か預かっていないかと探りを入れて観た鬼太郎だったが、健太は知らないと言う。

目玉親父は、話が分かるのは、天狐だけだとぼやく。

その直後、鬼太郎ハウスに天狗ポリスが乗り込んで来ると、妖怪憲法103条により妖怪裁判にかけると鬼太郎に伝える。

妖怪城で始まった妖怪裁判では、見上げ入道(声-石原良純)が、鬼太郎を追求する検事側の役割を始める。

それに対し、猫娘と砂かけ婆は弁護側に回る。

その頃、鬼太郎ハウスの側で待っていた実花と健太は、鬼太郎の裁判の行方を心配していた。

妖怪裁判の席で、大天狗裁判長(中村獅童)の前に進み出たネズミ男は、妖怪石を奪ったのは鬼太郎だと言う。

それを聞いた大天狗は、鬼太郎に、釜ゆで500年の刑を課す。

その判決を聞いた目玉親父は、真犯人は人間だ。証拠の石を見つけさせてくれと訴えるが、その目玉親父が法廷侮辱罪で捕まってしまう。

その瞬間、砂かけ婆が化けカラスを呼出し、飛んで来たカラスの足に捕まった鬼太郎は、妖怪裁判所の部屋から空に脱出してしまう。

それを追おうとした天狗ポリスたちに、砂かけ婆が砂をかけて掩護してやる。

ハウスの近くにいた健太の所に戻って来た鬼太郎は、もう一度、妖怪石の事を聞くが、健太の口は開かない。

何とか、そんな頑な健太に、事実を知ってもらおうと、実花は父親の死を伝えるが、それを聞いた健太は、嘘つき!と叫びながら、その場を逃げ出してしまう。

その時、実花のケイタイに、妖怪城にいる猫娘から電話が入り、妖怪城の上に満月が登るまでに、妖怪石を持って来ないと、目玉親父と砂かけ婆が釜ゆでになってしまうと言うではないか。

鬼太郎は、亡くなった父親は、妖怪世界にいるかも知れないと言い出す。

それを聞いた実花も、父さんに会えたら、石の在り処を教えてもらえると気付くのだった。

その後、一反もめんに乗りスクラップ工場にやって来た鬼太郎は、輪入道(西田敏行)を呼出す。

出現した輪入道は、子泣き爺とは100年も会ってないと懐かしがる。

今から、黄泉の国に連れて行ってくれと頼んだ鬼太郎だったが、父親が死んだのが昨日だと知ると、輪入道はだったら時間切れだと答える。

それでもどうしてもと頼むと、1年分の念力を使うので金をくれと輪入道が言うので、分割払いでと言う事になる。

輪入道は、もし黄泉の国に行けたら頼みを聞いてくれる事を条件に、彼らを運ぶ事を承知する。

その後、スクラップ工場に実花、健太を連れて来た子泣き爺と輪入道は、再会を喜びあう。

輪入道の引く客車に乗り込んだ実花は、向いの席に座った鬼太郎の頬を触らせてもらい、ようやく、妖怪の存在を実感する事ができたようだった。

猫娘との仲を気にする実花に、あいつとは単なる悪友だと答える鬼太郎。

それを聞いた実花が、好きな人なら門限5時じゃなくても良いかも知れないと意味深な発言をすると、鬼太郎は、自分達は基本的に夜型だからと喜ぶ。

やがて、窓の外にきれいなオーロラが見える。

実花は、持っていたケイタイで、鬼太郎とのツーショットを撮ってみる。

その時、列車が揺れ、思わず実花は鬼太郎にぶつかり、それまで眠っていた健太も目を覚ます。

化け狐たちが襲って来たのだ。

それまで快調に走っていた輪入道は、ペース配分間違えて念力を使い過ぎたとバテ気味になる。

実花らの叔父に化けていた化け狐は、人間共は自分達が住んでいた森を奪ったと言いながら、鬼太郎の首を絞めて来る。

走っている客車の屋根に登って逃れる子泣き爺。

化け狐は、おれたちの仲間になれと言いながら攻撃を仕掛けて来るが、子泣きは石になって動かなくなる。

狐たちは、合体してぶつかって来る。

その時、健太が隠し持っていた妖怪石が転がり落ち、それを鬼太郎と化け狐が同時に奪おうと手を伸ばす。

一瞬早く、石をつかみ、客車の外に飛び出した化け狐だったが、その前に、天狐(小雪)が出現する。

化け狐は思わず石を取り落としてしまい、それを子泣きが拾い上げる。

天狐は、人間たちと折り合いをつけろ、憎しみは憎しみしか生み出さないと、化け狐を説得しようとするが、相手が刃向かって来たので、念力で、化け狐を子狐の姿に変化させてしまう。

感謝する鬼太郎に天狐は、あれは災いを生み出す厄介な石なので大天狗に返す事、そして今後、全国の稲荷神社に油揚をあげるよう人間に伝える事を条件として伝え、消えて行くのだった。

その時、妖怪石が光りはじめ、その力を浴びたのか、輪入道は急に元気になる。

黄泉の国に到着した輪入道は、ここにいられるのは5分が限度だと教える。

外に出た健太は、懸命に父親の名を呼ぶ。

列を作って行進していた死者たちの中にいた晴彦が、その声を聞いて振り返り、健太たちに気付く。

父親に出会った鬼太郎は、健太が父親から言われていた約束をしっかり守ったと教える。

晴彦は、あの石を観た時、自分が自分でなくなってしまい、盗んだ前後の事は覚えていないと言う。

弱い心につけ込まれたのだとも。

そろそろ逝かなければいけないと言う晴彦に、健太はキャッチボールをしてくれと頼む。

そして、持っていた妖怪石をボール代わりに父親に投げると、受取った晴彦の体は光に包まれ、空に登って行く。

それを観た鬼太郎は、健太の願いが石に乗り移ったのかも知れないと言う。

その時、警笛を鳴らし、時間がなくなった事を知らせる子泣き爺の合図が聞こえて来る。

健太は、落ちていた妖怪石を再び拾い上げ、列車に戻る。

その頃、晴彦は、警察病院の死体安置所で、息を吹き返していた。

妖怪城では、月が上空に差し掛かった事から、大天狗裁判長が、刑の執行を命じる所だったが、そこに妖怪石を持った鬼太郎が、一反もめんに乗って飛び込んで来る。

間一髪助かったと喜んだ目玉親父だったが、滑って、釜の湯の中に落ちてしまう。

後日、父親が入院していたシミズ病院に、実花と健太が会いに訪れていた。

鬼太郎ハウスに、船に乗って妖怪モノワスレ(谷啓)がやって来る。

目玉親父からの依頼で来たモノワスレは、実花と健太の記憶を消すために、モノワスレの花を化けカラスに送らせると約束する。

その夜、実花たちの部屋に飾られていたその花は、真夜中、光の粉を飛び散らせ、実花と健太の体にかかるのだった。

翌朝、健太と連れ立って学校に向う実花の前に現れた鬼太郎は、実花は無視して通り過ぎて行く。

どこかで会ったような気がした実花は、ケイタイを取り出してみるが、そこに写っていた鬼太郎とのツーショットの鬼太郎の姿は消えていた。

その後、鬼太郎ハウスの前で独り釣りをしていた鬼太郎の元にやって来たネズミ男は、あの世保険に入らないかと勧めて来るが、鬼太郎は絶好だと答える。

そこへ、大八車に輪入道を乗せて、子泣き爺が引っ張って来る。

輪入道との約束を忘れていた事に気付いた鬼太郎が、何をしてもらいたいのかと聞くと、元妻であるろくろっ首との仲を仲裁してくれと言う。

墓の下クラブで、それを先方に伝えた鬼太郎は、朝まで一緒に踊ってくれたら考えると、ろくろっ首から言われる。

そこにやって来た輪入道は、気恥ずかしそうに「かずえ〜…」と、元妻に呼び掛けるのだった。

猫娘も交え、鬼太郎と妖怪仲間たちは、朝まで踊り明かす事になる。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

お馴染み、水木しげる原作のコミックの実写映画化。

ストーリーも、「天狐」と「妖怪大裁判」をベースにしているものらしく、はっきり言って毒にも薬にもならないような、子供向けのぬるい内容になっている。

ハンサムすぎる鬼太郎をはじめ、原作とイメージが違うなどと言い出したら際限がないし、もともと、大人を意識して作られている訳ではなさそうので、粗探し風に観るのは不粋だろう。

正直、幼児向けの甘口カレーを食べているような違和感と物足りなさはあるが、 あくまでも童心に戻って、何も考えずに観るのが一番。

猫娘を演じている田中麗奈の生足姿や、西田敏行が演じているとぼけた輪入道などは見物だと思う。