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銀座の若大将

1962年に作られたシリーズ2作目。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

鐘が鳴るとすぐ現れる「消防自動車(1作目で登場)」こと石脇教授(左卜全)の授業中、若大将がドカベン(確か、加山の実際のニックネーム)を早弁している所から始まります。
それを、告げ口する青大将(田中邦衛)。

新聞部のアンパンこと、団野京子(団令子)の広告取りに付き合った若大将は、銀座の洋装店「らべる」で澄ちゃん(星由利子)と出会います。
客の女性達が若大将を見て、「ちょっと、あの子、加山雄三に似ていない?」などと、ひそひそ話。(いかにも、加山を売り出すために作られた宣伝映画である、という事が分かります)

若大将の父、久太郎の級友、きんちゃん(上原謙)がやっている、銀座の「ノースポール」というレストランで、若大将は、ひょんな事から城東大学の拳闘部連中相手に一暴れする事に…!

後日、音楽部でギターの練習をしている若大将に、江口(江原達怡)が拳闘部へ入るよう誘いに来ます。
しかし、若大将はレストランで暴れた事がバレ、ノースポールで住み込みのアルバイトをするはめに…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

本作でも、若大将はきんちゃんの娘(藤山陽子)をはじめ、とにかくモテモテ。

万座のスキー場では、若大将、プロ並みのスキーの腕を初披露。(この後、「アルプスの若大将」や「ニュージーランドの若大将」などでも披露しますよね)

1作目で「空手」をやっていると紹介されていた青大将は、「示源流空手サソリの構え」なるポーズを、若大将相手に披露します。(この後のシリーズでも、青大将がけんかする時は、ほとんどこのポーズ)

久太郎(有島一郎)が上原謙の目の前で、「俺に似てお前は男前だから…」などと、加山の事を誉めたり、澄ちゃんから名前を尋ねられた若大将が「椿三十郎…」などとボケをかます(同年、若大将と青大将は共に、黒澤映画「椿三十郎」に出演している)など、まだ、全体的に地味な作風ながら、楽屋オチ的なお遊び感覚が楽しめる作品だと思います。

この頃はまだ、加山の唄う歌もどこか単調な歌謡曲風ですし、夜、互いに隣接し合った店の2階同士で若大将と澄ちゃんが会話をかわしたり…と、ちょっと時代を感じさせますが…。