2006年、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」製作委員会、長谷川圭一脚本、小中和哉監督作品。
この作品は新作ですが、最後まで詳細にストーリーを書いていますので御注意下さい。コメントはページ下です。
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地球を臨む月の表面で、ウルトラ兄弟たち、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエースの四人が、究極超獣Uキラーザウルスと戦っていた。
Uキラーザウルスの瞳の中には、ヤプールの怨念が住み着いていた。
俺たちは、負ける訳には行かない!
兄弟たちは皆、そう考えていた。
究極合掌!兄弟たちは各自の光線を一体化してUキラーザウルスにぶつける。
手強いUキラーザウルスは、月を飛び立って地球に近づくが、それを光線で攻撃しようとした兄弟たちはためらう。
この位置で一斉に攻撃を仕掛ければ、その被害が地球に及ぶ恐れがある。
そう躊躇している一瞬の隙を突かれ、Uキラーザウルスは身体からたくさんの触手を伸ばし、兄弟たちを捕えてしまう。
しかし、次の瞬間、セブンのアイスラッガーが触手を引き裂き、束縛を解かれた兄弟たちは、一斉に光線をUキラーザウルスに浴びせかける。
Uキラーザウルスは、そのまま地球の海に落下して行く。
その海面は不気味に発光し、そこに浮かび上がったヤプールの幻影は、俺たちの怨念は不滅だと叫ぶ。
必ず甦り、この星を恐怖と暗黒で支配してやる…と。
その海面の周囲に飛来した四人のウルトラマンたちは、ファイナルクロスシールドで、ヤプールの怨念を封じ込める事にする。
しかし、彼らの光エネルギーはすでに使い尽くされており、このまま続けると、自らの変身能力も失われる事になる。
互いに顔を見合わせあう兄弟たちだったが、結局、やりましょう!と意見が纏まり、兄弟たちは最後の力を振り絞って、ヤプールの怨念を封印するのだが、その海の彼方には、神戸の夜景が見えていた。
これが、僕が知っているウルトラマン最後の戦いだ…と、宇宙警備隊に入ったヒビノミライ(五十嵐隼士)は回想していた。
それから、20年の月日が流れた今、彼、ミライが、新しいウルトラマンのルーキーとして、この地球に飛来していたのだった。
レストランで家族で食事中、思わず、グラスを落としてしまった少女。
しかし、そのグラスは、床に落ちる一歩手前で、Aリングを指に付けたシェフに受け止められる。
そのシェフこそ、北斗星司(高峰圭二)だった。
カーレース場には、郷秀樹(団時朗)がいた。
羊を飼っているモロボシ・ダン(森次晃嗣)の姿も。
その上空を、ミライが操縦するガルウィンガーが神戸空港に向って飛んで行く。
その到着を見守る、空港の管制塔には、ハヤタ(黒部進)が所長として待っていた。
着陸したミライは、本部に神戸空港到着を報告する。
実は、神戸近辺の海に異常を感じると言い出したミライの言葉を信じたサコミズ(田中実)が、ミライ一人で調査に向わせたのだった。
空港に、ミライを待っていたのは、GUYSの天才海洋学者と呼ばれるジングウジ・アヤ(いとうあいこ)だった。
サコミズとは、古くからの懇意のようだった。
さっそく水族館に向ったアヤは、確かに最近異常数値が検出されていると、ミライに教える。
やがて、研究棟の方に向った二人は、イルカの水槽の所で、少年連れの平川研究員(風見しんご)と出会う。
平川さんは、ウルトラマンやGUYSの大ファンだと言うタカト(田中碧海)をミライに紹介するが、何故かタカトは、ミライを無視して逃げ去ってしまう。
アヤは、あのタカトは自分の弟なのだが、三ヶ月前のあの事件以来ああなったと言う。
次の瞬間、水槽内のイルカが暴れ出す。
アヤは、何か異常を感じているんだわと呟く。
一方、ミライは、空に浮かび上がったウルトラサインを見上げていた。
「何者かが、封印を解き放ち、悪魔を解き放とうとしている」と言う、ゾフィー兄さんからのメッセージだった。
その文字を読んでいたのは、ミライだけではなかった。
他の兄弟たちも全員気づいていたのだ。
その頃、透明宇宙船の中では、ザラブ、ガッツ、ナックル、テンペラーの4人の宇宙人たちが、ヤプールの怨念を解き放って、人類を大混乱に陥れ、我々が地球侵略しようと話し合っていた。
唯一の敵はメビウスだった。
すると、テンペラー星人が、メビウスは俺が倒すから、その後で、俺が宇宙人連合のリーダーになると言い出す。
研究室にやって来たミライは、アルトという犬の世話をしているアヤの姿を見る。
もともと、タカトの可愛がっていた犬だったそうなのだが、あの事件以来、面倒を見なくなったので、私が観ていると説明するアヤは、その事件の内容を話しはじめる。
タカトは、三ヶ月前の夏休みの時、親戚の家に遊びに行き、そこで怪獣に遭遇したのだ。
アルトと連れ立って山を走っていたタカトは、大きくなったら、GUYSに入隊すると夢を語っていたが、突然、山の奥から出現した怪獣の姿に驚いて逃げ出してしまい、敢然と怪獣に吼え続けるアルトが、怪獣が崩した岩の下敷きになるのを震えて観ているだけだった。
ごめんよ、アルト、僕…とつぶやきながら。
その後、アルトは奇跡的に無事だった事が分かるが、タカトは怪獣に対する恐怖心に支配されるようになり、それ以来、苦しんでいると言うのだった。
ミライは、タカトの事は、僕にも関係があると真剣に考えはじめるのだった。
すると、地震が起こり、外に出てみると、不思議なものが空を飛び回っていた。
一人で外にいたタカトもそれを目撃する。
地上に降り立ったそのものはテンペラー星人だった。
テンペラー星人は、出て来い!メビウス!と叫びながら、町を破壊しはじめる。
ウルトラ兄弟たちは、この騒動を観て、集まって来る。
ミライはメビウスに変身して対抗し、テンペラー星人の電磁鞭攻撃をバリアで防御、光線を発射しテンペラー星人は、あっけなくやられてしまう。
しかし、透明円盤の中では、他の星人たちが、今の戦いで、メビウスの攻撃パターンを全て入手できたとほくそ笑んでいた。
出動して来たGUYSのメンバーたちは、メビウスが敵を倒したとの連絡を受け帰還する事になる。
サコミズはミライに、現地に残って調査を続行するように連絡して来る。
タカトに近づいて「君、GUYSに入りたいんだろう?」と話し掛けてみたミライだったが、タカトは「僕、嫌いだもん…」と言い残して、すぐに立ち去ってしまう。
取り残されたミライの前に、「人間の心は複雑だ」と言いながら、一人の老人が現れる。
それは、初代ウルトラマンことハヤタ隊員だった。
ミライは、ハヤタに誘われ乗った遊覧船の上で、ダン、郷、北斗らウルトラ兄弟たちに出会う。
ミライは感激して、自分は、ゾフィーやタロウ教官に訓練されて来たと伝えるのだった。
兄弟たちは、20年前の戦いでウルトラマンである事を捨てたが、我々はそれを後悔していない。
ミライは、どうして皆さんは地球を守ろうとしたのか、自分は少年の夢を奪ったようで苦しいと悩みを打ち明けるが、我々は神ではない。届かない思いもある。大切なのは、最後まで諦めない事、信じる力が勇気になるのだ…と、兄弟たちは教えてくれる。
兄弟たちがここに住んだのだ、ヤプールを封印したシールドを監視する為だとも。
ミライは、その言葉に勇気づけられ、今は僕がウルトラマンです。きっと地球を守ってみせます!と言い切るが、兄弟たちは、狡猾な侵略者たちは、君の心をねらって来るかも知れない。自分の力を過信すれば、その力で滅亡してしまう事になる…と忠告するのだった。
その頃、水族館にいたマヤは、ザラブ星人に襲われていた。
イルカの水槽の所にいたタカトに近づいたミライは、ウルトラマンが活躍できるのと同じ3分間だけ話させてくれと前置きし、ウルトラ兄弟たちは皆の力を会わせた時、力を発揮する。必ず、助けてくれる仲間がいたからこそ戦えたんだ。大切なのは、諦めない事。信じる力が勇気になる…と、兄弟たちから教わった事を伝えた後、今度メビウスが戦って敵を倒した後、タカトの強い思いを感じたら、君に向ってVサインを送るように伝えてあげると約束する。
その後、研究室に向ったミライだったが、アヤの姿が見えない事に気づく。
背後の気配を感じ、銃を向けたミライだったが、そこに立っていたのは、コーヒーを持ったマヤだった。
ミライは無礼を詫び、そのコーヒーを受取って飲むが、その途端、身体がしびれ倒れてしまう。
マヤはたちまち、ザラブ星人の姿に戻り、「油断してはいけないと、先輩から教わったんじゃなかったのかな?」と嘲るのだった。
「楽しいショーの始まりだ!」と言って、ガッツ星人は変身する。
頭の町に現れたのは、メビウスだった。
その姿を観たタカトは、もしかして僕との約束の為に…と、ちょっと嬉しくなって近づいて行くが、突然、メビウスがビルを破壊しはじめる。
GUYS本部では、神戸で暴れているのはメビウスだと分かり、一同唖然。
しかし、サコミズだけは落ち着いて、良く見ろ、メビウスの目つきが悪いと注意する。
タカトはどうして町を壊すんだ!と混乱し、しゃがみ込んでしまう。
何とか、研究棟からはい出して来たミライだったが、身体が痺れて思うように動かない。
その頃、ちょうど、ポートライナーの試運転中で、その中には、市長(堀内正美)、秘書のミドリカワ(山田まりあ)、助役(布川敏和)らが乗って走行中だったが、その線路をまたぐ形で、偽メビウスが待ち構えていた。
あわや、電車が掴まれる…という瞬間、突然、もう一人のメビウスが出現して、偽メビウスを弾き飛ばしてしまう。
車内では、この二人のメビウスの出現に唖然としていたが、最初に現れた偽メビウスは、ザラブ星人に姿を変える。
地上から、メビウスとザラブ星人の戦いを観ていた兄弟たちは、メビウスは怒りにかられて本来の戦い方を忘れている。このままでは、すぐにエネルギーが底をついてしまうと心配して、メビウス、冷静さを取り戻せ!と叫んでいた。
やがて、ザラブ星人との光線勝負で、パワーの差を見せつけ、何とか勝利を収めたメビウスは、タカトの方を向いて、Vサインを仕掛けるが、その背後から突然攻撃を受けてしまう。
ガッツ星人だった。
メビウスに光線を浴びせ、貴様は罠に落ちた!と言うガッツ星人は四体に分身して、メビウスの身体を空中に持ち上げると、メビウスの身体は、結晶の十字架の中に閉じ込められてしまう。
やがて、空は沸き出して来た黒雲に覆われ、発進して来たGUIS機は、神戸の一帯を覆った謎のバリアを目撃する事になる。
緩衝壁で中に侵入できないのだ。
やがて、神戸の町に飛来して来た透明円盤は、地上の人類に呼び掛けはじめる。
メビウスは破れた。全ての人類の希望は失われた…と。
これを見かねた北斗は、「メビウスを助けに行く!」と走り出そうとする。
しかし、それを押しとどめたハヤタは、もう一度変身すると、どう言う事になるか分かっているのか?死ぬかも知れないのだと諌める。
我々が破れれば、ヤプールが甦るのだと。
しかし、勝てば良いんです、必ず勝って、メビウスを助ければ…と、他の兄弟たちが応ずる。
ハヤタは、ダンの方を見ると、ダンは頷いて「最後の戦いだ!」と呟く。
ハヤタは「分かった、行こう!」と決意する。
しかし、それを知った空中のメビウスは必死で止めようとする。
今の兄弟たちに戦うエネルギー等残っていない事を知っているからだ。
それでも「信じる力が可能にする」と、4人の兄弟たちは、各々、最後の変身をする。
突然出現したウルトラ兄弟たちに、タカトは驚く。
その姿を観て、ガッツ星人は「やっと現れたな、ウルトラ兄弟」とあざ笑う。
そこへナックル星人も出現。
タカトは、すぐにエネルギー不足になった様子のウルトラ兄弟たちを、必死で応援しはじめる。
ウルトラマンとエース、セブンとジャックが各々タッグを組んで、ガッツ星人とナックル星人に立ち向かい、何とか撃滅。
その後、空中に捕えられていたメビウスを救出し地上に降り立つが、その途端、敗れたと思っていたガッツ星人とナックル星人が復活、兄弟4人の身体を空中に吊り上げ、4人とも結晶の十字架に閉じ込めてしまう。
実は、彼らの本当の狙いはウルトラ兄弟の方で、メビウスは囮だったのだ。
地上で観ていたタカトは、ウルトラ兄弟たちの姿を観て泣き出す。
さらに、ナックル星人とガッツ星人の攻撃を受けたメビウスは消滅してしまう。
それを観たガッツ星人は、全ての準備は整った、計画を最終段階に移行すると呟く。
空中に浮かぶ結晶十字架に封じ込められたウルトラ兄弟の光エネルギーは、その上空に飛来した透明円盤に集められ、マイナス化され、海へ照射される。
すると、海面にあったシールドが消滅してしまう。
ガッツ星人やナックル星人の最終目的とは、ヤプールとUキラーザウルスを甦らせて、人類を恐怖のどん底に陥れる事だった。
ミライは地上に倒れていたが、起き上がろうとして倒れて来た円柱に押しつぶされてしまう。
神戸市民たちは一斉に逃げ出すが、そんな中、その流れとは逆行して、タカトが走っていた。
それに気づいた平川さんが、早く逃げろと止めるが、タカトは、アルトは?と尋ね、再び走りはじめる。
その時、爆発が起こり、タカトは吹き飛ばされるが、怪獣の出現に怯えた三ヶ月前の事と、大切なのは諦めない事というミライの言葉を思い出し、今度こそ!と立ち上がると、又走りはじめるのだった。
瓦礫の下敷きになり、身動きが取れないミライは、電柱に繋がれて逃げられないでいるアルトの姿を発見、そこにガッツ星人が近づいて来る。
しかし、もうミライには力が残っていなかった。
そこへ駆け付けて来るタカトの姿が目に入った。
タカトは、アルトを繋いである紐を何とかほどこうとするが、なかなかほどけない。
ミライは、瓦礫の下から、タカトに逃げろと叫ぶが、タカトは聞かない。
その姿を観たミライは、自分も最後の力を振り絞り、何とか瓦礫の中から抜け出すと、アルトを縛ってある紐を解いてやる。
タカトは、ウルトラ兄弟が頑張っていたし、今度こそ逃げちゃダメだって思ったと、ミライに話す。
その言葉に頷いたミライは、タカトに、アルトを連れて早くこの場から去るように言いながら「ありがとう!今度は、僕が約束を果たす番だ!」と言い切る。
迫りくるガッツ星人にタックルするメビウス。
何故だ?貴様にはもう戦う力は残ってないはずなのに…と戸惑うガッツ星人に対し、最後まで諦めずに戦うのだとメビウスは答える。
ガッツ星人は、又しても、分身しようとしかけるが、メビウスが光線で阻止する。
その戦い振りを空中から観ていた兄弟たちは、敗北の中でメビウスは学んだんだ!と気づく。
そして、自分達が苦しんだ過去のシーンを回想するのだった。
もはや、邪悪な侵略者などには負けはしない!
ガッツ星人を倒したメビウスは、空中に囚われていた兄弟たちを救出する。
地上では、群集の中の青年(氷川きよし)も「頑張れ!僕も応援しているよ!」と叫んでいた。
地上に舞い降りたウルトラ兄弟たちだったが、「すでに手遅れだったようだな」と言うナックル星人の声が響く。
その背後の海からは、無気味な色のエネルギー体が、空中に吹き出していた。
ヤプールの怨念が甦ったのだ!
20年前に倒したはずの究極超獣Uキラーザウルスが甦る。
その姿に喜んでいたナックル星人であったが、Uキラーザウルスは、そのナックル星人をその場で倒してしまう。
そいつらは、単なる捨て駒だったのだ。
星人たちをも利用したお前は、本当の悪魔だとエースが叫ぶが、次の瞬間、Uキラーザウルスは、地下に埋もれていたさらに巨大な本体を出現させる。
20年の間に、とてつもない怪獣に育っていたのだった。
その身体から伸びた触手に捕えられる兄弟たち。
メビウスは、Uキラーザウルスの下部開口部から攻撃しようとするが、逆に開いた部分から攻撃されてしまう。
タカトは、そのウルトラマンたちの戦いを観ながら、僕信じている!必ずこの思いが伝わるってと、応援していた。
その時、空の雲間に二つの光が現れ、ゾフィーとウルトラマンタロウが出現する。
「遅れてすまん!今、エネルギーを分け与えます」と言って、二人のウルトラマンは、他の兄弟たちに光エネルギーを注入しはじめる。
タロウは、ストリウム光線で、Uキラーザウルスの触手を切断する。
メビウスは、今こそチャンスと、Uキラーザウルスの頭部を攻撃しようと構えるが、その頭部の中にアヤの姿を発見し、動きを止めてしまう。
狡猾なヤプールは、怪獣の頭部にアヤを封じ込めて人質にしていたのだった。
その一瞬の隙を突かれ、メビウスはUキラーザウルスの巨大爪に首を挟まれそうになる。
6兄弟たちは全員手を繋ぐと、「我々に残された全てのエネルギーを送る」と言いながら、メビウスに全員の力を注ぎ込む。
やがて、メビウスの姿が消えたので、やられたと思い込んだタカトは泣き出す。
しかし、天から巨大なエネルギーが降りて来た事を察知したヤプールは慌てる。
出現したのは、新しいタイプに変身したメビウスだった。
Uキラーザウルスは大量のミサイルを発射するが、その合間をかいくぐったメビウスは、Uキラーザウルスの身体を貫通すると反対側から抜け出て来る。
その手には、エネルギー体に守られたアヤの姿があった。
ヤプールは消滅し、それと同時に、神戸の町を覆っていたシールドも消滅してしまう。
タカトの元に降り立ったメビウスは、そっとアヤをその側に下ろすのだった。
地上でようやく気がついたアヤは、弟タカトに教えられ、後ろに立っていたメビウスを見上げると、そのメビウスが、タカトに向ってVサインをする。
その横には、いつの間にか、他のウルトラ兄弟たちも立っていた。
神戸空港に、帰還するミライを見送りに来たアヤの姿があった。
ウルトラマンって、どうしていつも人間を守ってくれるのかな?とのアヤの問いに、人間が大好きだからと答えるミライ。
そこへ、アルトを連れたタカトもやって来る。
タカトは、姉が作ってくれたと言うGUYSのユニフォームを着ていた。
僕も将来、メビウスと一緒に戦うと言うタカトは、ミライにVサインをしてみせ、ありがとう!約束を守ってくれてと感謝するのだった。
飛び立ったガルウィンガーを、人間の姿に戻った兄弟たちが見送る。
さらに、ガルウィンガーの側を飛ぶゾフィーとタロウの姿も。
残念ながら、悪を完全に封じる事は出来なかった。
でも、恐れる事はない。
未来を信じる力が勇気となるのだから…。
未来へ飛び立て、ウルトラの光を信じて!
▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼
劇場版ウルトラマンシリーズの最新作。
シリーズ誕生40周年記念という意味合いもあるが、低迷していた劇場版シリーズに渇を入れるため、懐かしのヒーロー総登場のオールスター演出でまとめた一本になっている。
冒頭のウルトラ兄弟と怪獣とのスピーディーな戦いから舞台は現在の神戸に移る。
現在での物語は、怪獣と出会い、トラウマを持ってしまった少年と、それを何とか癒そうとするミライとの交流譚というシンプルなもの。
そこへ、懐かしの宇宙人たちが攻めて来て、懐かしの攻撃パターンを仕掛けて来るという流れになっている。
始めて観る子供達には、何もかもが新鮮、かつ、とにかくウルトラマンがたくさん出て来るのが嬉しいだろうし、オールドファンにとっては、懐かしのイメージが次々と再現されるのを発見する喜びがある…という具合に、両世代を楽しませる贅沢な演出になっている。
ポートライナーの線路をまたぐ偽ウルトラマンなど、画面的にも、ハッとするような見事な合成シーンもあるし、光線技の多用さ、華麗さは目を見張るものがある。
ビル群等は、どこまでミニチュアで、そこまでが実景なのか、区別が出来ないくらい良く出来ている。
ただし、やはり、神戸という舞台への配慮の為か、戦いの大部分が、都市破壊を避けた空中戦主体になっている為、CGのオンパレードという印象になってしまったのが、ファンにとっては評価が分かれる所だろう。
出来に関しては、シリーズ全体の中ではまずまずと言った所か。
大人としては、あくまでもイベントムービーとして、随所に登場するゲスト陣の姿を懐かしがったりしながら、子供に返った気持ちで、無心に楽しむのが正しいだろう。
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