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ジャッカー電撃隊

1977年、東映東京、石森章太郎原作、上原正三脚本、奥中惇夫監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

クライムの首領鉄の爪(石橋雅史)は、大量の金や宝石が収納されている日本政府の国立財産保管倉庫を狙う為、ニトログリセリンの数百倍の威力を持つと言う新火薬ジャッカーXの強奪を計画する。

国際化学特捜隊の実験判が、ジャッカーXの爆破実験中、突然現れたクライムによって、爆薬は盗まれてしまう。

それを運ぶのは、バイクに乗った黒塗りの男、クライムライダーだった。

ただちにジャッカーがスカイエースで出動するが、ジャッカーXは、ちょっとした振動でも爆発の危険があり、クライムライダーに対し、なかなか手が出せない。

ジャックこと東(伊東平山)は、追跡中、腕を負傷してしまい、本部で寝かせられるが、暴走を繰り返すクライムライダーが、自転車に乗った少年まではねてしまう有り様を観て、「俺が追う!」と本部を飛び出していく。

パトカーによる道路封鎖も突破したクライムライダー。

その頃、たまたま近くの道を、フェラーリやポルシェ、ランボルギーニ、ロータスなど、スーパーカー愛好家の人たちが、自慢の愛車を運転していた。

それらの車が小休止している所に近づいた少年は、大のスーパーカーマニアらしく、カウンタックの運転席に乗っても良いかと運転手に頼む。

その少年が、憧れの運転席に座った時、後ろから近づいて来たクライムライダーがバイクを捨て、その少年と運転手を人質にして、スーパーカーに乗りかけて逃走始める。

それを追尾していた東だったが、人質になった運転者の妻をはじめ、他のスーパーカーの運転手たちも一斉に追跡しはじめる。

その内、東の車のバッテリーがやられ、走行できなくなる。

そんな東を尻目に、他のスーパーカーたちは無謀な追跡を続ける。

その頃、財産保管金庫に現れたデビルエレキは、大金庫を電気ショックで開けようと試みるが、金庫の扉はびくともしない。

結局、クライムライダーが持って来る新火薬ジャッカーXの到着を待つしかない事が分かる。

クライムライダーが乗ったカウンタックは、さらにスピードを増し、時速300kmを突破する。

ボクサーだった東は、諦める事を嫌い、自分の体内電気をバッテリーにつなげる事を思い付く。

そして、再び追跡をはじめた東は、近道を通り、カウンタックに近接する事に成功する。

しかし、カウンタックとのスピード競争をする内に、体内の電気の消耗は激しくなり、意識が朦朧となっていく東であったが、「狙った獲物は必ず捕まえる」「くたばってたまるか!」という根性で、踏ん張るのだった。

その頃、国立保管倉庫に異常が発生した事に気づいたジャッカー本部では、クライムの本当の狙いを察知し、現場に直行する。

先に保管金庫に到着したジャックは、体力が衰えている事もあり、あっさり敵の人質になってしまう。

そこへ到着した他のメンバーたちは、東を救出して、強化カプセルの中でジャックに変身させるのだった。

必殺ジャッカーコバックで、デビルエレキを倒したジャッカータたちだったが、その隙を狙って、クライムライダーが独り逃走しそうになる。

しかし、ダイヤソードを投げ付け、そのクライムライダーも倒す事が出来た。

カウンタックから救出された少年は、ジャッカーや遅れて到着したカウンタックのオーナー夫婦を、記念写真におさめるのだった。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

テレビシリーズ第7話「8スーパーカー!!超速3000キロ」の劇場公開版。

テレビシリーーズのタイトルからも明らかなように、この回の主役は、意味もなく登場するスーパーカーの群れ。

話は、そのスーパーカーを絡ませるために用意しただけの逃走劇と言った感じで、全体的には単調。

そもそも、ジャッカーXでしか開かないと分かっているはずの保管金庫に、早く到着してしまい、あげくの果てに、計画をジャッカーたちに知られてしまうきっかけを作るデビルエレキの間抜け振りには唖然となる。

メンバーの中では、ジャックこと東中心のエピソードになっている為、丹波義隆などの見せ場はほとんどない。

ジャッカーファンより、スーパーカーファンの方が喜びそうな作品である。