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超電子バイオマン

1984年、東映、八手三郎原作、曽田博久脚本、堀長文監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

富士山が見える山の中で「助けて〜!」と逃げる子供の声が響く。

一方、バイオマン達は、湖でレジャー気分だった。

ブルースリーこと南原竜太(大須賀明人)は水上ボートに乗っていたが、その子供の叫び声を聞き付ける。

吊り橋のたもとでモンスター(グレート金剛)ら、超帝国ギアの連中に追い詰められた少年は、ついに捕まり気絶してしまう。

そこに出現したバイオマン達は、吊り橋上で変身してというその少年を救出する。

中山ケイタと言うその少年が言うには、分教場で3年生まで一緒だった石原ヒサオという少年と、6年生になったら、小学生最後の思い出に残る冒険をする為にここで落ち合おうと約束していて、宝の隠し場所が書かれているらしい地図を二人に分け合ったのだと言う。

そんなケイタは、草むらの中で、ヒサオの筆箱と思しきものを発見し、ヒサオがすでにここに来ていた事を知る。

その頃、そのヒサオはギアに捕まり、牢に入れられていた。

彼が持っていた地図の半分は、すでにメイスン(中田博久)が奪い取っていたのだ。

モンスターは、ケイタ誘拐の失敗を詫びていたが、ドクターマン(幸田宗丸)は、あの地図に記されている城と黄金像は、バイオベースの事だと推測していた。

その頃、ケイタは、バイオマン達にヒサオを助けてくれと頼んでいた。

彼が言うには、二つに分けた地図には、お城と黄金像が在り処が示されていたと言う。

しかし、その話を聞いたバイオマン達は、バイオベースで分析してみるが、驚くべき事に、その地図は、バイオベースの在り処を記した地図だったのだ。

500年前、バイオ星が滅びて脱出したアンドロイドピーボが、宇宙で一番美しい地球に到着した際、偶然それを見かけたケイタの御先祖が、バイオドラゴンをお城、ピーボを黄金像と勘違いして記したに違いないと分かる。

それを独自に推理したドクターマンは、ヒサオが持っている地図を手がかりにここへやって来るに違いないとバイオマン達は警戒する。

ヒサオを守る為に作戦を考えなければいけなくなったバイオマン達は、手伝いを頼む事になるケイタに、危険を覚悟しろと伝える。

そんな中、ジューノイドが現れ、ケイタの地図を奪ってしまう。

地震が起き、地面の下から出現したメカジャイアン・カニカンスは、 ドクターマンの最高傑作だった。

メイスン達も姿を見せる。

そこにピーボが乗ったバイオロボが飛来。

乗り込んだバイオマン達はスーパーメーザーのコメットカッターで斬り掛かるが、カニカンスの外部骨格は異常に硬く、通用しない。

ミサイルも通用しない。

一緒に同乗していたケイタは、奪われた地図の事を心配するが、バイオマン達は、奪われた地図のコピーを出してみせる。

敵に奪われたのは、実はバイオベースを発見されないように、バイオマン達が用意した偽物だったのだ。

それを敵に気づかせないように、偽の黄金像も用意したと言う。
さらにバイオロボで急ごしらえの偽の石垣を積み上げていた。

そこへ近づいて来たのが、ヘルメット姿のモンスターやメイスンたち。

敵の監視をしていた犬は、メイスンたちの接近を、作業中のバイオマンたちに伝える。

その石垣を発見したメイスンは、城跡を発見したので、バイオベースは近いと確信する。

一方、あらかじめ洞窟の中に用意していた偽の黄金増の中には、南原がその半身の中に横たわると、上の半身を溶接で封じてしまう。

その黄金像を発見したと報告を受けたドクターマンは、思わず、そんなバカな!と叫ぶ。

自分の推理が間違っているはずがないと自信があったからだ。

しかし、メイスン、モンスターたちは、黄金像を採石場のような秘密基地内に持ち帰り、ヒサオが入れられていた牢の横に置いて立ち去る。

ヒサオが観ていると、不思議な事に黄金像が半身に開き、中から出て来た南原が、ヒサオを無事救出するが、ドクターマンは、その様子をモニターではっきり観ていた。

基地の外に逃げ出した南原は、待ち伏せていたギア軍団に包囲されてしまう。

ファラ(飛鳥裕子)は人動念力を浴びせて来る。

駆け付けたバイオマンたちは応戦するが、ピンクファイブ(桂木ひかる)ファラキャットたちとのキャットファイトで苦戦する。

やむなく、ケイタを抱えたレッドワンこと郷史朗(阪本良介)は川の中に身を投げてかろうじて脱出する。

その後メンバーたちは合流し、ようやく再会したケイタとヒサオだったが、ヒサオは約束通り、小学校最後の冒険で宝探しをやろうと言い出す。

困惑するメンバーたちだったが、郷は、止めさせる事は出来ないと首をふるのだった。

そんな中、テントの中に置いてあった郷のリュックを、ヒサオが突然奪い取ってしまう。

驚くバイオマンやケイタの目の前で、子供ロボットに変身したヒサオは、その場で自爆してしまう。

それを観たケイタは、思わず泣き出してしまうのだった。

ドクターマンは、残りの半分の地図を渡さなければ、メラージュ戦闘隊が出撃し、東京を大空襲すると伝えて来る。

これに怒ったバイオマンたちは、バイオドラゴンを発進させる。

ドラゴンと、メラージュの空中戦だ!

メイソンたちは、本物のヒサオの処刑は、東京大空襲まで待てないと言い出す。

そこへ、バイオドラゴンが到着。

ターボミサイル発射!

今度こそ、ヒサオを助ける事が出来た。

そこへ、ファラとファラキャットたち、モンスター等も勢ぞろい。

ジュウオウ、メッツラー、サイゴーン、アクアイガー、メッサージュウら5獣士も出現!

イエローフォー(田中澄子)とグリーンツー(太田直人)は、キャット軍団と戦いはじめる。

ブルースリーはスーパースカイダイビングを披露、イエローはアクションシューティング、ピンクはスピンチョップ、レッドはファイアソードと得意技を連発。

イエローは、バイオアローで、ファラキャットを仕留める。

さらにイエローは超電子ホログラフで、モンスターをピンクに見せ掛け、敵を混乱さす。

サイゴーンはテレポーテーションで姿をくらませるが、 グリーンは超電子スコープで敵の位置を確認、グリーンブーメランを投げ付ける。

スクラムアタック!

シャボン玉爆弾、火炎爆弾!

バイオエレクトロンをバイオマンはシュート、敵は大爆発してしまう。

その時、モンスターマンは、カニカンスを出現させる。

バルトテット1号、2号発進!

レザー発射!

空中戦からハイパークロス!

バイオロボ合体。

スーパーミサイル、スーパーメーザー、ダッシングビーム!

カニカンスの無防備な所を発見したバイオマンは、ウェイトアタックをかけ、さしものカニカンスも爆発してしまう。

その後、ヒサオとケイタは宝探しを続け、本物のバイオベースを発見する。

二人は、郷たちがバイオマンだった事を初めて知る。

バイオマンたちは、自分達が見せた秘密を絶対人に洩らさない事を、二人の子供に「男の誓い」として約束させ、ケイタとヒサオは、元気に帰って行くのだった…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

「超電子バイオマン」の劇場版。

上映時間が45分と中編程度の長さになっている為、ドラマも工夫が観られる。

子供二人の宝探しの目的地が、実は、バイオベースの場所だったため、ドクターマンたち、超帝国ギアに狙われると言う発想はなかなか面白い。

途中、バイオマンたちが、偽の地図を相手に渡し、それに気づいたドクターマン側も、偽の人質を帰す等、虚々実々の騙しあいになっている所が面白い。

登場するメカジャイガン、カニカンスも二人羽織り形式の巨大なもので、迫力もあれば動きも面白く、強敵として存在感はバツグン。

ファラキャットと、イエローとピンクと言う、バイオマン女性キャラ二人との壮絶なキャットファイトも面白い。

採掘場のような敵基地での、大爆発、高所からのダイビング、ワイヤーを使った吊りアクション等、見所も多い。

現時点で30作品ある戦隊シリーズの劇場版の中でも、一ニを争う痛快作だと思う。