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お姐ちゃんお手やわらかに

1975年、ホリプロ+東宝、長野洋脚本、坪島孝監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

パトカーに追われて逃走する一台の乗用車。

その車にはヤクザが二人乗っており、どうやらヤクを持っているようで、捕まったら組が潰れると蒼くなっている。

そんな車の前に、道路のまん中を歩いている巨大な女(和田アキ子)の後ろ姿が迫る。

その女に振り向きざま凄まれて、怯えた運転手はハンドルをきり損ね、道路脇の街頭に激突。

その倒れた街頭が、屋外看板を塗りかけていた職人に倒れかかり、その足場に置いてあった赤いペンキ缶が、追っていたパトカーに降り掛かり、視界をなくしたパトカーは交番に突っ込み、警官は川の中に落ちてしまう。

その頃、新宿の超高層ビルの中にある、日本でも有名な三角グループの一つ、三角不動産株式会社では、新入社員を迎え入社式が行われていた。

社長(坊屋三郎)は、外国人秘書(カーラ・オット)と、「ビール」と「ビア」の言い方について口論していたが、「あんた発音ダメね」と言った社長に対し、「あんたなまってるね」と秘書から返された社長がずっこける。

その時、慌ててやって来た側近から何事かを耳打ちされた社長は、突然、「我が社はたった今、倒産したので、この場を急遽、退社式に変更すると言い出し、新入社員として出席していた飛三(夏夕介)らは、全員の見かけていたビールを吹き出し、テーブルもひっくり返ってしまう。

一日で失業者に成り果てた飛三は、計画倒産の被害に会ったと、その夜、繁華街でやけ酒を飲んでいた。

ふと入ったキャバレーで、ストリップを観ていた飛三は、胸のないホステスナオコ(研ナオコ)といちゃつき出すが、それを目撃して腹を立てていたのが、ナオコと付き合っているボーイの豚松(鈴木ヒロミツ)だった。

興奮のあまり、彼が持っていたビールが客にかかってしまい、それが連鎖反応を起こして店は大パニック。

この責任を取らされ、豚松は、即刻店を首になってしまう。

三角グループから首になったと恨み言を述べていた飛三は、聞いていたナオコから、実はこの店も三角グループなのだと教えられる。

さらに、金はあるのかと聞かれた飛三は、当然とばかりに財布を出そうとするが、どこにも財布がない事に気づく。

結局、無銭飲食として、身ぐるみはがれた飛三は、パンツ一丁の姿で店の外に放り出され、その場でまだ未練がましく店を観ていた豚松と遭遇、そんなみじめで似た境遇の豚三を兄貴と慕った飛三は、豚松のアパートに連れて行かれ、服を貸してもらう事になる。

すっかりまともな生き方がイヤになった飛三は、今後、ワルになる、ヤクザ道にまい進すると豚松に誓うのだった。

やがて、その部屋に、一人の可愛い女の子が入って来る。

聞けば、昼間働き、夜定時制高校に通っていると言う、豚松の妹昌子(森昌子)だと言う。

一目で彼女を気に入った飛三は、何とか彼女にお近づきになろうとするが、豚松から、妹だけは渡せないと区議をさされるのだった。

ある日、実録組の事務所では、マフィアから派遣された中国人殺し屋トラコン(堺正章)とアラブ系の男(松崎真)から、麻薬の支払いを迫られていた。

通常、現金取引が常識なのに、実録組は、三ヶ月も手形決済で許してもらっていたのだが、いまだに元気を支払えなかった。

これに業を煮やしたマフィアが殺し屋に直談判させに来たのだ。

実録組の大政(砂塚秀夫)は、後一週間だけ待ってくれと土下座して頼み込み、トラコンらはそれを承知する。

帰り際、ボスからのプレゼントと称して、付きにくいライターをトラコンは置いて行く。

二人の殺し屋が帰ったのを見届けた大政は、隠れていた金庫の中から出て来た親分(藤村有弘)に、金を作るために、三角グループの総帥三角大五郎(多々良純)の一人娘を誘拐して、身代金を要求する計画を打ち明ける。

しかし、組員を使ったのでは、ばれた時、組が崩壊しかねないので、組員になりたがっているチンピラのようなバカな男にやらせようと考えた大政は、誰か心当たりはないかと組員たちに尋ねる。

すると、忠治(樋浦勉)が心当たりがあると言い出す。

忠治に呼出されたのは、豚松と飛三だった。

二人は、忠治から、大きな屋敷に住み、ほとんど外に出た事がないらしい深窓の令嬢を誘拐すると打ち明けられ、屋敷を偵察に行くが、大き過ぎて、娘の様子を観る事が出来ない。

しかたなく、川沿いの塀伝いに入口を捜そうとしていた三人は、屋敷に向っている高級車に乗った山口百恵そっくりの娘を発見し、あれが三角の娘だと確信するが、足を滑らせ、全員川に落ちてしまう。

しかし、実は、屋敷内に入っていった車から降りて来た娘は、本物の山口百恵で、三角大五郎の屋敷の入口を借り、映画のロケをしていたのだ。

一発OKで、監督(小林亜星)は、大五郎と妻(塩沢とき)に礼を言って帰ろうとするが、ロケバスに置いていかれたのに気づき、慌てて追い掛けていく。

その頃、忠治から、逃走用のポンコツ車と屋敷の見取り図を渡された飛三は、娘を眠らせるための麻酔薬の実験台にされ倒れてしまうが、その麻酔薬の利き目が強過ぎたため、中耳と豚松もドタバタの末眠り込んでしまう。

その夜、車で屋敷に近づいた飛三は、顔を隠す覆面用のストッキングを忘れて来た事に気づき、慌てて、港の近くの公園にいるアベックから奪おうと出かける。

しかし、そこにいたのは、あのナオコだった。

豚松は怒って、相手の男を追い払うと、ナオコをベンチに押し付け、その間に飛三が彼女のストッキングを脱がせるのだが、ようやく脱がせたのはパンティストッキングだったので、かぶった二人の顔は繋がってしまう。

ハサミで切り、ようやく準備が整った二人は、屋敷に侵入すると、二階の娘の寝室に入り、眠っていた娘の顔に麻酔薬を押し付けると、目隠し用の袋をかぶせ、そのまま車に押し込んで逃走する。

その直後、背後にパトカーが迫って来たので、早くも犯行が発覚したかと観念し、車を止めた二人だったが、パトカーはそんな彼らの車に目もくれず通り過ぎてしまうのだった。

翌朝、とある別荘に娘を運び込んだ二人だったが、待ち構えていた実録組の面々は、娘を二階に運び込めと命ずるが、何故か階段が、滑り台のように平になってしまい、運ぶ事が出来ない。

そうこうする内に、袋をかぶせていた娘が目覚め、不審げにやくざたちを見回しはじめるが、反対に、豚松や忠治たちは、その娘が、三角家の娘とばかり思い込んでいた山口百恵とは似ても似つかぬ大女だった事に驚く。

取り押さえに来たヤクザたちに抵抗する娘は大暴れを始めたので、屋敷内は大地震が起こったように振動で崩れだし、外に置いてあったポンコツ車も壊れてしまう。

荒れ狂う娘を静めるため、とっさに大政は、自分たちは父親から依頼を受けた実録結婚株式会社の人間で、実は、あなたに、学習院を卒業後、ケンブリッジに留学経験もある秀才のお婿さん候補があるのだと説明する。

これまで、男にとんと縁がなかったアキコ(和田アキ子)は、その言葉に大喜びしはじめる。
世間知らずだった為、すっかり信じてしまったらしい。

その後、二階の部屋にアキコを幽閉した大政は、豚松と飛三に身代金の事を話しはじめるが、その話を聞いた飛三は、それでは営利誘拐ではないかと言い出す。

飛三は、単なる社会への抵抗として誘拐の真似事をやったつもりでいるのだ。

しかし、大政から銃を突き付けられ、井戸に放り込んでやろうかと凄まれては、もう何も言い返せない。

その頃、兄と飛三が帰って来ないのを心配した昌子は、8曲警察署に出向くと、刑事寝古論太(伊藤一葉)に訴え出るが、机で居眠りばかりしている寝古論太は、何もしてくれそうになかった。

一方、アキコが幽閉された別荘の近くでは、アラブ暗殺者と覆面レスラー風の大男(デストロイヤー)が、屋敷内の様子を伺っていた。

実は、トラコンが実録組に渡していたライターは、盗聴装置だったのである。

すでに、そのトラコンは、アラブ人によって暗殺されたらしい。

その直後、今度はそのアラブ人も、覆面男に殺されてしまう。

夜、外に立ち小便しに出て来た飛三は、隠れていた覆面男に捕まってしまい、井戸に突き落とされてしまう。

その際、覆面男は、盗聴装置の受信機をうっかり落とした事に気づかなかった。

二階に侵入した覆面男は、室内に入り込もうと、壁にかけてあった絵画を外すが、そこは、ちょうど、アキコが幽閉されている部屋の鏡の部分だった。

ちょうど、顔をパック中だったアキコは、鏡を覗きに行くが、そこに立っていた覆面男に気づかず、そのまま鏡コントをやってしまう。

しかし、さすがにおかしい事に気づいたアキコは、ドロボーと叫び、その覆面男と大乱闘の末、窓から覆面男は外に飛び出し、そのまままっ逆さまに井戸に落ちてしまう。

井戸のつるべにしがみついたまま落下した覆面男の反動で、反対側のつるべに捕まっていた飛三は、一挙に上に押し上げられ、そのまま屋敷の屋根に飛び出してしまう。

そんな中、バイクの音に気づいた大政たちは、アキコがバイクで逃げていく姿を発見、忠治と豚松は、ポンコツ車に乗って、それを追い掛けようとするが、屋根の上から、飛三も飛び乗ったので、あえなく車は大破、追跡は不可能になる。

豚松、飛三らは、その失態の責任をとって、指をつめろと迫られるが、そんな時、部屋に入って来たのが誰あろう、逃げたはずのアキコ。気分転換に出かけたものの道に迷ったのだと言う。

婚約者はまだ到着しないのかと言う彼女の問いに対し、大政は、大平洋に台風とモンスーンとハリケーンが同時発生したので、飛行機が遅れているとごまかす。

その返事に浮き浮きし出したアキコは、今来ている洋服では、婚約者を迎えられないと、デパートへ行き服を買いまくる。当然ながら、その請求書は、全部、実録組の親分宛。

これではたまらぬと頭を抱える親分に対し、大政は、身代金を1億から2億に値上げすれば良いだけと説得する。

何とか、アキコに誘拐されているという疑いを持たせまいと、忠治は、アキコの好奇心の赴くまま、実録組直営のキャバレーに連れていって酒を飲ませるが、アキコは初めて飲んだ酒を気に入ったらしくがぶ飲みでうわばみ状態。

その店は、本来暴力バーだったため、法外な値段に怒った客(大泉滉 )が文句を言い出すと、それを聞き咎めたアキコが、酔った勢いでその客に逆に因縁を付けはじめ、店の中で大暴れ、ホステスの服は破れて全裸になるは、壁は壊れて、外から丸見えになるはで、駆けつけた警官に発見され、その店は全裸でサービスする暴力バーとして摘発されてしまう。

この知らせにショックを受けた実録組親分は、心臓の薬を飲む事になるが、大政は、身代金を3億に値上げすれば良いと言い出す。

さらに、トルコ風呂という所へ連れていってもらったアキコは、またもや、聞きかじりの知識と好奇心から、客にサービスをしたつもりが、客(大泉滉 )の身体は、手足がむちゃくちゃな状態になってしまい、その店もアッと言う間に摘発されてしまう。

またもや、直営のトルコ風呂がなくなった事で頭に血が登った親分をなだめるように、身代金は5億に値上げ。

次に、アキコが忠治に連れられて向ったのは賭場だった。

何も分からないアキコは、丁に賭け続け、それがことごとく当って、金は増える一方。

何と、1時間もそんな状態が続いたので、他の客は白けて帰ってしまう。

これでは、賭場も潰れてしまうと胴元(田畑善彦)が忠治に気色ばんだ時、部屋の奥に独り残っていた白の着流姿の粋な男(せんだみつお)が、自分がその女性の相手になると持っていた大金を全て差し出すのだった。

その男の態度に一目惚れしたアキコは、ぼーっとしながらも、又、丁に賭け、その通りさいころの目は出るが、着流しの男は、そのさいころをドスで真っ二つに割り、イカサマであった事を暴露する。

その水際立った行為にしびれたアキコは、興奮のあまりロウソク立てを倒してしまい、そのロウソクの火から発生した火事から、賭場も摘発されてしまうのだった。

着流し姿の男は、アキコの前から颯爽と姿を消してしまう。

その後、実録組の屋敷から脱走した豚松と飛三は、歩道橋の上で偶然、昌子と出くわす。

これまでの話を聞いた昌子は、さらに逃亡を続けようとする二人を叱りつけ、自首するようにすすめる。

かくして、昌子に伴われ、刑事寝古論太に自首した二人だったが、相手は全く信用しようとしない。

念のためにと、裏を取りに出かけた三角大五郎の屋敷では、出て来た妻が、娘は誘拐等されていないと言う。

さらに、実録組にも出向いた刑事寝古論太だが、こちらも当然ながら、親分はじめ全員、何の事だか分からないとしらを切る。

結局、これは手違いだったと、手首の作り物を取り出して洒落を言い、刑事寝古論太は帰ってしまう。

いたたまれなくなったのは、その場に証人として付いて来ていた豚松、飛三、昌子の三人。

すぐさま、三人は実録組の牢に入れられてしまう。
その牢のベッドには、着流し男に夢中になり、半分おかしくなったアキコが先に入れられていた。

マフィアとの約束は明日だと言う事で、すぐさま、三角大五郎に身代金要求の電話をかけるが、相手は、まだ金が用意できないと煮え切らない態度。

一方、牢の中で、昌子たちの話を聞いたアキコは、はじめて、自分がヤクザに誘拐されていたのだと言う事実を知る事になる。

飛三は、昌子と久々に一緒にいる事から、セーラー服の彼女と出会う夢に浮かれる。

アキコは、兄妹で将来、小さな店が持ちたかったと言う昌子たちの夢を聞き、感動して泣き出す。

何とかしてここから逃げ出そうと、アキコは、牢の鍵を持っている男を色仕掛けで誘い出そうとするが、相手は全く乗って来ない。

それではと、今度は昌子が、甘い声を出して誘ってみると、すぐさま男が近づいて来て、あっという間に鍵を奪い取ってしまう事に成功するが、アキコだけは釈然としないものを感じていた。

その後、三角電気の本社ビル内で、三角大五郎と対面した実録組親分は10億円を要求するが、大五郎は、あんな娘はそちらに預かってもらっていた方が大助かり、5000万円利子を付けてくれるなら返してもらっても良いが…などと、とんでもない事を言い出す。

これまでもアキコには相当手をを焼いて来たらしい。

そちらが、アキコを預かってくれている間は、こちらも警察に通報するつもりはないとまで言われた親分たちは、不承不承、その場から立ち去る事になるが、その際、先にエレベーターに乗った親分の後から、続いて乗り込もうとした大政は、何ものかによって鼻を殴られ気絶してしまう。

組に戻って来た大政の元に、何者かから、親分を返して欲しければ1億円用意しろと脅迫電話が入る。

その電話の主は、アキ子たちだったのだが、そのアキコ、足元に落ちていた盗聴装置の受信機を何気なく拾うのだった。

一方、金を作るため、三角銀行を襲撃する事にした大政たちは、あっさり金庫から大金を強奪に成功、こんな事なら、最初から誘拐等せず、銀行強盗をしていれば良かったとため息を付く始末だった。

翌日、約束の場所に現れた忠治、大政たちは、親分が解放されたのを見ると、カバンを投げて姿を見せない相手に渡すが、その中は全て偽札だった。

まんまと、相手を騙して親分を取り戻したと安堵した大政たちだったが、姿を現したのは、何と刑事寝古論太だった。

刑事寝古論太は、いつもの怠け者の姿から豹変したように、拳銃、機関銃、バズーカ等を次々に取り出すと、やくざたちに銃弾を浴びせかけるのだった。

すでに、警官隊によって包囲されている事も知った大政たちは観念してしまう。

その後、アキコの尽力を受け、小さなブティックを開いた昌子と飛三は、ようやく結婚を決意した豚松とナオコの姿をうらやましそうに見つめていた。

その頃、パリに旅行に来ていたアキコは、高級車から降り立った、あの着流し男と再開するのだった…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

ホリプロ15周年記念作品。

和田アキ子のキャラクター性を生かしたドタバタ喜劇。

監督は、クレージーもの等を手掛けた坪島孝氏だけに、全編、マンガチックなおふざけ演出が連発する。
ここまで徹底した「ドタバタ映画」というのも、邦画では珍しいのではないだろうか。

ゲストも多彩だが、それなりに予算も注ぎ込んでいると思われる。

歌手中心の芸能プロの記念作品として、こんなドタバタ喜劇を作ると言うのも意外だが、往年の大手ナベプロのクレージーもの等を意識しての企画だったのかも知れない。

冒頭、三角不動産の社長役を演じる坊屋三郎と外国人秘書が繰り広げる英語の発音ネタは、「クイントリックス」という当時人気があったテレビCFのパロディ。

マチャアキが扮しているカンフーの技を使うトラコンというのは、もちろん、ブルース・リーのパロディ。

一緒にいるアラブ人役の松崎真は、「笑点」の座布団運びとしても有名だったが、「燃えよドラゴン」や「007は二度死ぬ」などにも出演していた俳優でもあった。

さらに、刑事寝古論太とは、当然ながら「刑事コロンボ」のパロディ。

演じている伊藤一葉は、当時の人気マジシャンで、「この件に関して、何か御質問はありませんか?」というギャグが受けていたので、この作品でも最後に使っている。

百恵ちゃんは、映画を撮っている本人の役として、ちらり登場しているだけだが、監督からOKをもらい、恥ずかしそうに、ちらり舌を出す姿はまだ子供顔で愛らしい。

研ナオコ、堺マチャアキなどは、テレビでもコントもできる歌手として評判だったので、この手の喜劇に出ていても何の不思議もないが、珍しいのは、飛三を演じている夏夕介だろう。

明らかに、喜劇とは無縁そうな二枚目俳優のイメージがあっただけに、こういうドタバタ演技ははじめて観た。

元プロレスラーで、4の字固めの技で力道山と死闘を繰り広げた事でも知られたデストロイヤーと、せんだみつおは、テレビ「噂のチャンネル」で和田アキコと共演していた関係でゲスト出演しているのだろうが、さすがにタモリは出ていない。

ラビット関根も出ていたらしいが、残念ながら、どこに出ていたのか発見できなかった。

ラストは、ドレスアップした和田アッコが「あの鐘を鳴らすのはあなた」を熱唱する。

アイデア満載で、部分部分の小ネタは面白いのだが、物語としては後半になっても大きな展開がないので、全体として観ると単調で、途中からややだれて来る感じはある。

大暴れシーン等、やや照れながら演じている部分が見えるものの、和田アッコは羞恥心を脱ぎ捨てて、良く健闘していると誉めるべきだろう。

何せ、彼女の本業は歌手なのであって、コメディエンヌではないのだから。

意味もなく、女性の裸が随所に登場する所も、時代を感じさせる。