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逆境ナイン

2005、日本テレビ、ROBOT、小学館、読売テレビ、バップ、アスミック・エース エンタテインメント、島本和彦原作、福田雄一脚本、羽住英一郎監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

ある日、校長室に呼出された全力学園の野球部キャプテン不屈闘志(玉山鉄二)は、学校長(藤岡弘、)から、いきなり廃部を言い渡される。

野球部が、全く勝てないダメクラブだったからだ。

今後、グラウンドはサッカー部に使わせると言う。

野球好きなだけが取り柄の不屈は、この逆境に、何としてでも甲子園出場を実現させると校長に誓って、廃部を思いとどまらせようとするのだった。

しかし、そのためには、春の甲子園優勝校、日の出商と戦って勝つと言う、とんでもない難関が待ち受けていた。

しかも、その重圧に耐えかねたのか、部員たちには、次々とトラブルが発生。

あろう事か、不屈自身も、試合前日、部屋に泊まりに来て寝ぼけた捕手から右手を踏み付けられ、骨折してしまうと言う最大の逆境を迎えてしまう。

ところが、どう考えても、試合等不可能と思われた試合当日は雨。

バスでやって来た日の出野球部は、今日は室内練習場でトレーニングする事にしたので、君たちとの練習試合は辞退すると言うではないか。

つまり、全力学園は「不戦勝」、戦わずして、日の出に勝った事になる。

狂喜する野球部員たち。

しかし、その様子を観に来ていた校長は、そんな勝ち方は認めていなかった。

不戦勝ながら、天下の日の出に勝った事になった全力野球部は、学校でも話題になり、部員たちはすっかり天狗になり、浮かれた毎日を過ごすようになる。

そんな様子を見かねた校長は、ある男を、野球部監督として呼び寄せる。

その男とは、謎のスポーツ「セパタクロー」の元選手で、社会科教師榊原剛(田中直樹)だった。

驚いた事に、榊原は『野球のことをな〜〜んも知らない男』であった。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

マンガ原作の映画化作品だが、誰が観ても「日本版 少林サッカー」。

つまり、「少林サッカー」がなければ、この作品の企画は思い付かなかったのではないかと思われる。

デジタル処理等、日本でもこのくらいはできる…というプロモーションにはなると思うが、作品の発想としては、どうしても「物まね」というか「二番煎じ」のイメージがつきまとい、その分、インパクトは弱いというしかない。

「おばか映画」好きには普通に楽しめる出来だと思うが、「少林サッカー」が、スポーツ映画というよりも、カンフー映画のパロディ要素の方が強く、結構スポーツに疎い映画ファンにも受け入れやすかったのに対し、「野球スポ根もの」のパロディだけに見える「逆境ナイン」は、若干ファン層が限られるのではないだろうか。

海辺を爽やかに走る藤岡弘、は愉快!