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ゲゲゲの鬼太郎
妖怪特急!まぼろしの列車

1997年、東映動画、水木しげる原作、大橋志吉脚本、吉沢孝男監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

墓場に汽笛が響き、機関車が空に向って飛び立って行くのに対し、「逃すではないぞ!」と無気味な声が重なる。

一方、地上では、突然、壊された銭湯の富士山を描いた絵から、いきなり機関車が飛び出てくる。

鬼太郎の家では、目玉の親父(声-田の中勇)の前に突然出現した閻魔大王(声-柴田秀勝)が、時空を自在に飛び回れるまぼろし列車を奪って、西洋妖怪たちが地獄から逃げ出したと伝える。

列車は、過去へも未来へも自由に行く事ができ、西洋妖怪たちは、それに乗って、暗黒世界へ向っているらしいので、何とかそれを阻止して欲しいと言うのだ。

さっそく、一反もめんにまたがり、町中を飛び回っていた列車に近づいた鬼太郎(声-松山洋子)たちは、列車から飛び出して来た魔女と遭遇する。

ホウキに跨がったその魔女にさらわれてしまったのがネズミ男(声-千葉茂)。

さらに、列車に乗り込んだ鬼太郎たちは、列車を止めようと、前方の運転席へ進もうとするが、そこに現れたのが狼男(声-島田敏)。

鬼太郎を掩護しようと、これに対峙したのは、砂かけおばば(声-山本圭子)と子泣きじじい(声-塩屋浩三)。

さらに、狼男からずたずたに引き裂かれた一反もめんを繕ってやっていた猫娘(声-西村ちなみ)の前に出現したのがフランケンシュタイン(声-増谷康紀)。

やがて、先頭へと進む鬼太郎の前に立ちふさがったのが、吸血鬼(声-塩沢兼人)であった。

彼は、つばに刃が付いたシルクハットを回転させながら飛ばしてき、さらに、マントで鬼太郎を包み込んで、その身体を妖怪石炭に変化させてしまう。

吸血鬼は、その妖怪石炭を、操縦席の窯にくべてしまうのだった。

一方、猫娘、砂かけおばば、子泣きじじたちは、後方の車両に釘付け状態にされてしまう。

その頃、魔女に捕まっていたネズミ男は、彼女からすっかり惚れられ、逃げ出そうと、いつもの武器である臭い口臭をかかがせても、いっこうに怯む気配が見えない。

そんな中、列車はいよいよ暗黒世界へ入り込もうとしていた。

「まぼろし列車は未来へも過去へも行ける」という事を思い出し、一計を案じた目玉の親父は、猫娘を伴って、空中を飛んでいる列車の運転席へ外側伝いにたどり着くと、レバーを切り替え、列車を過去へ戻す事に成功する。

そのとたん、窯の中から、石炭が飛び出し、鬼太郎の姿に戻る。

ネズミ男の方も、最後の手段のおなら攻撃で、魔女を撃退。

運転席では、鬼太郎と吸血鬼の最後の戦いが始まろうとしていた…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

鬼太郎4度目のテレビアニメシリーズを下敷きにしたオリジナル劇場版。

上映時間も短く、通常の30分テレビに近い感覚である。

銀河鉄道999を思わせる空飛ぶ機関車、それにお馴染みの西洋妖怪が加わり、快調なテンプで物語は進む。

ねずみ男に惚れる魔女と言うのがおかしい。

誰もが気絶するか逃げ出すほどのねずみ男の口臭も、惚れた魔女にいわせると「香水のよう」というだから笑わせる。

時間が短いだけに、ひねりはあまりなく、大人から観ると単調と言えば言えるが、ちびっ子にはちょうど良い長さと内容ではないだろうか。