1990年、東映動画、水木しげる原作、菅良幸脚本、佐藤順一監督作品。
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夜、巨大な月をバックに、傘をさし空中に浮かぶ一体の西洋人形。
ゴミ捨て場に妖しい燐光が光り、捨てられていたおもちゃたちが空中へ浮かび出す。
やがて、それらは、元の持主である子供達の家に飛んで行き、眠っていた子供達を外へ誘い出して行く。
悪魔くん(声-三田ゆう子)も、幼児時代愛用していた木馬に誘い出され、空中を飛ぶ汽車に乗り込む。
そして、列車は、空中に浮かぶ不思議な遊園地へと連れて行くのだった。
そこでは、子供達が昔捨てたおもちゃたちと楽しそうに遊んでいた。
悪魔くんは、空中に浮かぶ西洋人形に、正魔鏡で照らすと、その正体は首人形という黒悪魔である事が分かる。
正体を見破られた首人形は、この世を闇で支配するといい、いきなり、公園内にいるおもちゃたちを破壊しはじめるのだった。
悪魔くんたちは、みんなで五芒星の形に拡がり、その首人形が出す光線と対決する。
しかし、首人形の力は強く、悪魔くんが追い詰められた時、いきなり、彼の前に飛び込んで助けてくれたのは、あの木馬だった…。
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この作品、大人の視線で観ると、ちょっぴりセンチになるような内容なのだが、肝心の子供達にとってはあまりピンと来ないテーマなのではないだろうか。
子供の頃の思い出の品などにセンチメンタルな愛情を感じるのは大人の感覚であって、成長期真っ盛りの小学生くらいの子供に、自分の幼児時代を懐かしむ…という感覚があるのかどうか。
そういう意味では、いかにも、大人の脚本家が考えたストーリーと言う感じがする。
ただ、空飛ぶ遊園地とか、空飛ぶ列車等、メルヘンチックな要素には溢れており、女の子なんかには楽しめる話かも知れない。
