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劇場版 仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼 /魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁

2005年、東映、坂本太郎監督脚本+作品。

子供向け作品としては、それなりの出来だと思う。

時代劇仕立てと言ってはみても、大人がイメージする時代劇ではなく、あくまでも子供が考える「時代劇みたいな雰囲気のお伽話」の世界。

大人が納得するような、がっちりした虚構の世界観を期待していた人には、肩透かしを喰わせるような緩いファンタジーが展開される。

しかし、その分、併映作の戦隊ものとの内容的ギャップがなくなり、劇場に足を運んだ本来の客層である幼児たちには、両作品の違和感は少なくなって、ライダーの方も十分楽しめたのではないか。

一昨年の「555」をピークとして、昨年、興行的にかなり数字を下げた劇場シリーズだけに、今回は、テレビ人気が低迷気味のライダーを、安定している戦闘隊ものの方のレベルに、近付ける作戦に出たものと見える。

そして、それはそれで、正しい判断であるような気がする。

もう、一時期の「イケメン人気」の頃のような好調さには及ばないかも知れないが、毎年入れ替わる幼児層という安定した客層を捕まえることができるからだ。

ライダーの方は、民話風ののんびりとしたアクションものとして、気楽に観ることをお薦めする。

併映のマジレンジャーの方は、大体いつも通り。

曽我町子さんが、相変わらず、お元気そうなのが何より…といった感じ。

敵のロボットは、かなりかっこ良い。