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スーパーマン4/最強の敵

「スーパーマン」のコミックが掲載されたDCコミック誌創刊50周年記念作品。
当初、リ−ブはスーパーマン役に返り咲く事を嫌ったそうだが、自らのメッセージを脚本に反映させる条件で、カムバックする事になった。
そのメッセージとは、核廃絶!
スーパーマンが地球上にある全ての核兵器をまとめて、太陽にぶつけて処分してしまうのだが、そのエネルギーが元で、新たなる敵、ニュークリアマンが誕生してしまう事になる。
後半は、両者の対決アクションの連続になるのだが、シリーズ前半の頃のような新鮮さはすでになく、凡庸な活劇に終わっている。
お馴染みのレックス・ルーサーや、新しいヒロイン役として、マリエル・ヘミングウェイなども参加しているが、作品に新しい魅力を加えるまでには至らなかった。
この作品の後、主役を演じたクリストファー・リーブは、落馬事故で半身不随となり、彼が演ずるスーパーマンの勇姿が二度と観られなくなった事は残念としか言い様がない。
TVシリーズで人気を得たものの、その後、役者としてのイメージチェンジがうまくいかず、自殺してしまったジョ−ジ・リーブスの悲劇と考え合わせて、ヒーローを演じる役者の光と影を見せられた思いがする。
今でも、懸命に活動を続けているクリストファー・リーブの得難い映像として、じっくり見直してみるのも良いかも知れない。