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ガメラ対宇宙怪獣バイラス

冒頭、バイラス星の宇宙船がガメラに襲われ、母星に最後の連絡をする若山弦蔵の渋い声…
「地球には、我々が想像もしなかった恐ろしい敵がいる…。その名は…」
ここで、タイトルがかぶさる!
そして、ガメラマーチ!
ノリノリである。
物語は、海辺のボーイスカウトたちを中心に始まる。
主役のいたずら好きな日本人とアメリカ人の少年コンビが、バイラスの宇宙船に捕らわれる。
ガメラは二人を助けようと、巨大化したバイラスと戦うのだった…と言う、いかにもお子様向けになったお話である。
当時、独自のお色気路線で売り出していた渥美マリなども出ているのだが、もちろん、大人が期待するようなシーンは全くない。
良く知られているように、この当時、大映の経営が悪化し、厳しい条件下でこの作品などが作られていたため、どうしても、特撮ものとしては稚拙な感じがするが、代わりに、子供の興味を惹くアイデアは惜しげなく盛り込まれている…と見るべきだろう。
年長の子供や大人層はこの作品の前後辺りから、徐々に離れていったが、年少の子供たちには、まだまだ歓迎されていた。
怪獣ブームがピークだった、ある時代を知るには、これもまた貴重な作品と言えるだろう。