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踊る大紐育

1949年、アメリカ、ジェローム・ロビンス原案、アドルフ・グリーン+ベティ・カムデン脚色、ジーン・ケリー+スタンリー・ドーネン監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

朝6時、巡洋艦から降り立った水兵たちの中の三人、ゲイビー(ジーン・ケリー)、チップ(フランク・シナトラ)、オジー(ジュールス・マンシュイン)は、 与えられた1日の休暇を有効に使おうと名所を歩き回るが、本来の目的、素敵な彼女を見つけるチャンスがない。

そんな三人が乗った地下鉄車内に「ミス地下鉄」に選ばれたというアイビィ・スミス(ヴェラ・エレン)なる美女が印刷されたポスターが貼られ、それを一目見て気に入ったゲイビーは、そのミス地下鉄を探そうと言い出す。

そんな無理な事…と他の二人が呆れるが、何と、降り立った駅で目の前にその「ミス地下鉄」がキャメラマンに写真を撮られているではないか!

早速彼女に声をかけたゲイビーだったが、彼女は忙しそうに地下鉄に乗って移動してしまう。

あきらめきれないゲイビーは表に飛び出すと、たまたま近くにいたタクシーに他の二人と共に乗り込もうとするが、運転手のブランヒルド、通称ヒルディ(ベティ・ギャレット)はチップを気に入り、彼を前の席に乗せる事を条件に次の駅に向うが、すれ違いでアイビィを見失ってしまうのだった。

しかしゲイビーは、彼女の趣味が書かれたポスターを頼りに、博物館に行ってみる事にする。

そこでは、博物学員のクレア・ハドソン(アン・ミラー)は、展示してあったピテカントロプスそっくりの風貌を持つオジーを一目で気に入り、二人はたちまち意気投合するが、浮かれたオジーがうっかり触った恐竜の骨格標本をバラバラに倒壊させてしまう。

一緒にタクシーに乗り込んだクレアモ含めた4人は、他の美術館などを廻るが、やっぱりアイビィはいない。

そこで、ヒルディは、ヒルディとチップ、オジーとクレア、そしてゲイビーの3組に分かれて別々に捜査しようと言い出す。

その結果、ヒルディはお気に入りのチップを自宅に連れ込み、熱い抱擁とキス…のはずが、風邪で会社を休んでいたルームメイトのルーシー(アリス・パース)がいるではないか。

何とか、彼女を外に追い出して、ようやく二人はキスを交わす事に。

一方、独りでアイビィを探し歩いていたゲイビーは、とあるビルの中でダンスレッスン中の 彼女をようやく発見する。

そこで、何とか彼女に今夜のデートを申込もうとするのだが、アイビィは素っ気ない。

しかし、ゲイビーが、自分はルイジアナ州のメデウビルという片田舎出身だと打ち明けた途端、何故か彼女の姿勢は軟化し、今夜8時半、エンパイアステートビルの展望台で落ち合う事を承知するのだったが…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

普通の素人娘に過ぎないミス地下鉄を、てっきり有名人だと勘違いした地方出の水兵とその仲間が巻き起こす1日のドタバタを描いたミュージカル。

ストーリーはあってなきがごときもので、単調なドタバタといった感じ。

登場する各人のキャラクターも、特に掘り下げている感じもなく、ただ歌って踊れるメンバーがあちこちを移動している様を映しているだけという印象になっている。

おとぼけ担当のジュールス・マンシュインはともかく、単なる同行者扱いのようにしか描かれていないフランク・シナトラの印象の薄さは可哀想なほど。

ジーン・ケリーの踊りは相変わらずだが、特段印象に残るようなアイデアも観られないし、ミュージカルとしてはちょっと大味。

ひょっとして「ジュラシック・パーク」での恐竜の骨格が崩壊する様は、この映画からの引用か?