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大草原の渡り鳥

1960年、日活、原健三郎原作、山崎巌脚本、斉藤武市監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

小さな子供、信夫(江木俊夫)を後ろに乗せた滝伸次(小林旭)が、釧路の街を目指して馬を進めていた。
どうやら、信夫の母親を探しているらしい。

途中、水筒を傾け休憩をしている男に出会う。
子供の為に水を求めると、水筒を投げ渡してくれたが、その中身は酒だった。

さらに馬を進めていた滝は、ジープに乗ったチンピラ風の男たちに妨害されているトラックに遭遇、それを助ける。

ようやく、集落にたどり着いた滝は、子供に井戸の水を飲ませようとするが、そこに、矢を放つアイヌの住民があらわれる。いつも、自分達に対し嫌がらせをくり返している、先ほどのチンピラの一味と間違われたらしい。

祈祷師の占いで、滝の身元が確かなことを知ったアイヌの娘セトナ(白木マリ)と、たまたま居合わせた民芸研究家の清里順子(浅丘ルリ子)は彼に謝罪するのだが、祈祷師は、南に滝らが求める女性がいるが、そちらへ行けば、哀しみと不幸に出会うから北へ迎えと告げる。

しかし、滝はそのまま釧路の街に向い、とあるキャバレーにギター片手に流しに入るが、そこで、件の水筒の男と再会する。その男は網走帰りのハートの政(宍戸錠)といい、旧友でこの店のオーナーである高堂(金子信雄)に会いに来たという。

滝が探していた子供の母親かずえ(南田洋子)とは、どうやら今は、その高堂の愛人におさまっているらしかったが、あいにく、高堂共々不在だった。

その後、旅行から戻った高堂は、空港で政の出迎えを受け、彼に、東京から直行便が到着できる新空港建設の夢を話して聞かせるのだった。

ついては、建設予定地にあるアイヌの集落が邪魔なのだという。

結局、政は、高堂の用心棒として、キャバレーに居着くようになる。

取りあえずの彼らの標的は、その辺一体の土地を担保に、高堂から多額の借金をしていた順子の叔父(佐々木孝丸)だった…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

お馴染み「渡り鳥」シリーズ5作目。

腰にガンベルトを吊るし、ギターを抱えた風来坊が、日本全国を旅する和製西部劇ともいうべき無国籍アクションものだが、ストーリーパターンもレギュラー陣の役所も、毎回大体同じである。

今回は、摩周湖周辺の美しい風景を含め、随所に、北海道らしい絵になる背景が登場し、それを観ているだけでも爽快な気分になれる。

国内ロケなのに、まるで、海外でロケしたかのようにスケール感があるのだ。

子役の江木俊夫(「マグマ大使」のマモル、フォーリーブスのトシ坊)は、黒澤の「天国と地獄」(1963)にも登場するが、こちらの方が登場場面も多く、かわいらしい演技をたっぷり見せてくれる。

旭と錠さんは、いつものように息のあった所を見せてくれるし、白木マリは、いつものようにちょっと踊りを披露する。

さらに、イヨマンテの祭りのシーンでは、アイヌに扮した伊藤久男がヒット曲「イヨマンテの夜」を浪々と歌い上げるしで、全体的にサービス満点。

それにしても、ラストの銃撃戦の後、他のメンバーはみんな警察に捕まるのに、拳銃不法所持のはずの旭は、何のお咎めもなし…という辺りが、いかにも荒唐無稽で楽しい。

首に赤いスカーフを巻いた粋な格好の旭のスタイルは、後のテレビ特撮ヒーローたちに受け継がれて行くことになる。


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