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劇場版『仮面ライダー剣 MISSING ACE』

乗っているというのは恐ろしいもので、冒頭の、ここ数年の劇場版とは雰囲気が違ったユーモラスな表現に、今年は、かなりお子様指向になったのかな?…と思っていたが、だんだんとシリアスな展開になっていき、途中辺りから後半にかけては、息をも付かせぬ展開となっている。

観終わった後、小学生くらいの男の子たちが、「チョ〜面白くなかった?チョ〜面白かったよ!」と、興奮しながら友だちに同意を求めていた。

確かに、今年の劇場版ライダーも面白いのだ。

やはり、ここ数年、劇場版ライダーが客を集めているという自信が、作っている側にも伝わっているのだろう。
いかにも、乗って作っている感じが、こちらにビンビン伝わってくるのだ。

ただし、未就学児たちは、ライダーが始まって15分くらいでもう「まだ終わらないの?」と親たちに聞いていた。

これは、同時上映の「デカレンジャー」と連続上映であるため、幼児の時間感覚としては、30分以上経過した時点で飽きてきているのだ。

この辺の、上映形式に関して、もう一工夫あっても良いのではないか。

黒田勇樹のキャスティングは、ちょっと微妙。

面白い使い方といえばそうとも思えるのだが…、ちょっと迫力不足のような感じもしないではない。

「ポルダーガイスト2」に登場する、H・R・ギーガーデザインの霊界モンスターを連想させるようなものが登場するのがマニアには見所。

ところで、劇中、たのきんトリオのよっちゃん(野村義男)が出演して主題歌を歌っていたが、劇場内は全く無反応だった。

今の若いお母さんたちって、たのきんも知らない世代なんだと妙な感心をしてしまった。

それじゃ、「デカレンジャー」に出ていた石野真子も、あまり見かけない中年女優としか思っていないんだろうな。