1955年、日動映画社、藪下泰司脚本+演出作品。
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農家で働く一人の少年。
牛の乳を絞り、豚や鶏の世話をする。
もう一人、雇われていた少女は台所仕事。
二人の主人は、けちでいじわるな男であった。
一息ついた少年は、大好きなバイオリンを弾いて楽しむ。
少女も動物たちも、彼の弾く曲が大好きだった。
しかし、いじわるな主人は、そんな少年の態度が気に入らない。
少年を呼びつけると、目の前で彼のバイオリンを壊して、即刻首を言い渡すのだった。
給料代わりに渡されたのは、まずいパン一つだけ。
当て所もなく森を歩いていた少年は、近づいて来た小鳥たちに、持っていたパンを分け与える。
さらに、近寄って来たロバに、残りのパン全てをあげると、あ〜ら不思議、ロバは、魔法使いのお婆さんに姿を変えるのだった。
魔法使いは、パンのお礼に、少年のみすぼらしい洋服を新しいものに変えると、他に望みはないかと尋ねる。
少年は、遠慮がちに、壊されたバイオリンが元に戻らぬかと尋ねるが、魔法使いは、たちどころにバイオリンを元に戻してしまう。
少年は、元いた農場にバイオリンを弾きながら戻ってくるのだが、その音で浮かれ出す動物たちの姿を見た主人は大激怒。
バイオリンの音で、自分の身体も勝手に踊りだしたからだ。
主人は村から助っ人を大勢連れて来ると、少年に襲いかからせるのだが…。
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アンドルー・ラング原作の同名の童話があるようだが、そのアニメ化なのかどうかは定かではない。
この作品、タイトル部分が欠損しており、きちんと確認できなかったためである。
かなり、絵柄はバタ臭く、外国製のアニメを観ているよう。
動きは全体的に多少ぎこちなさが目立ち、踊りのシーン等は、ちょっとおかしな動きになっているが、そこがユーモラスでもある。
カラーも美しく、楽しい作品になっている。
