1948年、日本動画社、桑木良三脚本、藪下泰次+熊川正雄演出作品。
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緑の森野球場で行われる乱暴者ゴリラ軍と動物混成軍の野球戦。
その開催予告ポスターを引きちぎってバカにするゴリラ軍の選手。
さて、いよいよ試合開始。
最初の回から実力の差は如何ともし難く、ゴリラ軍は、動物混成軍のピッチャーブルドッグの球を面白いように打ち返し、毎回ゴリラ軍得点で、1点も取れない動物混成軍との点差は開く一方。
とうとう最終回までにゴリラ軍は29点も取って、完全にワンサイドゲーム。
客席では飴屋のあんちゃんがヤケになったのか、商売物の飴を周囲にまき散らしはじめる。
それを場内で受け取ったゴリラ軍の選手たち、次々に口に放り込みくちゃくちゃ食べはじめる。
しかし、その内、その口の中の飴が、グローブや手に突き出し、ゴリラ軍の選手たちの動きがおかしくなる。
ピッチャーゴリラの動きも、飴に手足がからまり、思うようなピッチングが出来なくなり、フォアボールの連発。
見る見る、押し出しで点差は縮まって行くのであった。
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戦争中の作品ならば、乱暴なゴリラ軍が敵の象徴で…というメッセージも読み取れるのだが、これは完全に戦後の作品。
つまり、この内容は、単なるナンセンスの面白さを狙ったものという事になる。
当時の野球人気が背景にあるという事か。
キャラクターたちは良く動いているが、ストーリー的な面白みは少ないと思う。
