陰うつなヒーロー映画と言うしかない。
超能力を生まれつき持つ子供が、数多く出現し始めた時代の物語。
超人たちは、それぞれに、過去のトラウマを抱え、世間の目から逃れるように生きている。
やがて、彼等の中で、世間に悪意を持ち、体制を壊そうとするメンバーと、きちんとした教育を受け、正義(?)の立場になる者たちが分かれ、各々が戦いを繰り広げる…という、典型的なコミックらしい話なのだが、全体的にセット撮影が多いせいもあってか、とにかく暗く、重く、娯楽アクションとして弾まないのがつらい。
所詮、超能力アクションは、デジタル処理で派手派手にするしかなく、すでに、そうしたSFXに、飽きている観客に、新たな驚きが起こる事はない…と思える。
近年にない出来の悪さと、言うしかないだろう。
