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ロッキー2

続編と言うものが、基本的に一作目の成功要因を巧妙にもう一度再現する事であるのは、誰にでも分かる。
しかし「ロッキー」の場合、基本的な話は、貧しく冴えない男が、ハングリー精神で成功をつかむ…と言う単純な物であるだけに、この続編には特別に新しいアイデアや小道具類を付け加えにくい。
そこで、この作品で自らメガホンを取ったスタローンは、変な小細工をせずに、一作目に登場した人物たちを再結集し、最初のドラマの後、自然にこういうドラマ展開になるだろう…と言う、リアルな日常描写を付け加えただけで、全体の構造自体は、ほとんど前作の繰り返しにする方法を選んでいる。
全回の結果に納得のいかないチャンピオンが、ロッキーに再挑戦してきて…。
後半の戦いもほとんど、初作と同じなのだが、観ていると、また、前作と同じような感動が沸き起こってくるから不思議である。
シンプルな感動は、何度観ても有効である…と言う証なのだろうか。
「柳の下のどじょう」を実証して、この作品も大ヒットした。