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リベリオン

最近増えて来た、過去の(主にオタク好みの)映画やコミックなどの様式やアクションイメージをミックスさせ、デジタルで今風に処理した、いわゆる「マトリックス」系アクションもの。

一瞬、池上遼一のコミックの実写版か?…と思わせるくらい、主人公の雰囲気がそっくりである。
チャンバラも出て来るし…。
池上コミックや日本の時代劇などは、アメリカでもマニアが多いというのが、本作を観ていると良く分かる。

ストーリーの基本は、ジョージ・オーウェルの「1984」とかブラッドべリの「華氏451」、または「時計じかけのオレンジ」など、懐かしSFを連想させる一種のデストピアものになっている。

世界的に社会主義が崩壊しつつある現在、今さら、全体主義的な世界観を持ち出されてもピンとこないが、この手のSFを知らない若い世代には結構目新しく感じるかも知れない。

雰囲気はそれなりにあるが、SF映画を良く観ているタイプの人には目新しさはあまり感じないのではないか。

割とありがちな展開の末、クライマックスのスーパーアクション炸裂!…になるのだが、ここは何だか「マトリックス」の二番煎じ風。

一応、クンフー、チャンバラ、ガンアクションなどをミックスした「ガンカタ」なる新武術(?)が登場する。

イメージ面でもアクション面でも全体的にB級っぽいが、SFに限らず、「タクシー・ドライバー」とか、そういう70年代アクションものが好きな人にとっては「アレレ?」…と笑って楽しめる部分があるので、気軽に観る事をお薦めしたい。