007シリーズでお馴染みのガイ・ハミルトンが、新たなシリーズキャラクターを狙って作った作品。
主役の警官レモは、ひょんな事から不思議な朝鮮の老人に出会い、「シナンジュ」と言う古武術を学ぶ。
やがて技を取得した彼は、超人的な活躍で悪人たちと戦う事になる…。
007と同様に荒唐無稽なアクション物なのだが、比較的低予算作品なのと、主役を演じた役者が野暮ったく魅力が乏しいため、全体的にB級感漂い、今一つ盛り盛り上がらない出来となっている。
最大の見せ場は、改装中の自由の女神像の足場上での戦い。スタントなのか、トリックなのか、なかなか手に汗握る名シーンである。
「シナンジュ」の師匠が水の上を歩いたりする、嘘っぽいシーンなどの演出が、ギャグなのか真面目なのか、今一つ判別し難いのが作品の性格を弱めている一因のような気もする。
タイトルから察すると、シリーズ化を考えていたようだが、結局、続編は作られなかったようだ。
ビデオなどで、時間潰しに観るにはちょうど良い作品かも知れない。
