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君は僕をスキになる

1989年、東宝映画+プルミエ・インターナショナル、野島伸司脚本、渡邊孝好監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

風呂上がりにプリンを食べる事が唯一の楽しみという、図書館勤めで引っ込み思案の独身女性、神林苫子(斎藤由貴)は、プリンを作っている最中、向いのマンションの屋上から一人の女性が飛び下りたのを目撃、慌てて駆け付けるが、飛び下りたように見えたのは、失恋して傷心状態のOL、浜田知佳(山田邦子)の独り芝居だった。

この事がきっかけとなり、二人は仲良くなって行く。

ある朝、出勤途中の苫子は、駅前の横断歩道で、同じく出勤途中の サラリーマン芥川順平(大江千里)とぶつかり、そのはずみに外れてしまった互いの眼鏡を間違えてかけたまま別れる事になる。

実は芥川は、知佳が勤める化粧品会社の宣伝部に勤めていたのだったが、同僚で社長(宍戸錠)の甥に当たる事から、社内の女性たちにモテまくりのプレイボーイ太宰享輔(加藤昌也)とは大の親友同士。

そんな享輔が、社員食堂でOL全員注視の中、自分が本当に好きなのは経理課の浜田知佳だと発表してしまったから大騒ぎ。

実は、その言葉は享輔一流の悪ふざけから出たのであったが、その言葉を聞いた知佳本人は、驚きながらも次第にその言葉を真に受けるようになって行く。

一方、苫子が勤めている図書館を突き止め、眼鏡を返しに来た順平は、早速、彼女に交際を申し込むのだった。

ところが、その苫子は、同僚(雨久美智子)らと遊びに訪れていたとあるバーで、同じく同僚たちと遊びに来ていた享輔が、遊び半分で仲間に仕掛けた催眠術にかかって犬になってしまう。

これをきっかけとして、享輔も又、苫子に恋をするようになって行くのだが・・・。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

秋元康が企画したラブコメもの。

一見、斎藤由貴主演と思えそうだが、実は主演は山田邦子の方。(名前も彼女の方が先に出るし、キスシーンもしっかりある)

山田邦子は、この翌年の「山田ババアに花束を」(1990)でも西田ひかると共演しているが、こちらでも、良く観ると、邦ちゃんの方が主役である事が分かる。

全体としては他愛無いドラマであり、わざわざ劇場で観るほどの内容だろうか?…と、いささか疑問もあるが、当時は、斎藤由貴と邦ちゃん人気で、それなりに客が呼べると考えられていたのかも知れない。

嫌味なほどのプレイボーイに扮する加藤昌也は、確かにかっこいいし、大江千里も飾らない好青年を巧く演じている。

意外な所では、享輔の取り巻きの一人を演じているのは豊川悦司である。