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アライバル 侵略者

1996年、アメリカ、デビッド・トゥーヒ−監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

大気を調査するため北極を訪れた女性学者イレーナ(リンゼイ・クローズ)は、あろう事か、氷原の一角に花が咲き乱れている場所を見つける。

JPLという組織の一員で、宇宙人からのメッセージを研究中の電波天文学者、ゼイン・ジミンスキー(チャーリー・シーン)は、ある日突然、変光星ウルフ336からの電波をキャッチする。

上司のゴーディアン(ロン・シルバー)に、その事を報告するが、何故か、その場で、ゼインはJPLを解雇されてしまう。

訳が分からないながらも諦め切れないゼインは、一般家庭の衛生放送用アンテナを利用し、独力で電波の追跡調査を続行し、ウルフ336からの電波がメキシコのラジオ放送と混信している事実を突き止める。

一方、イレーナも又、地球上の大気組成を分析した結果、メキシコを中心に異常が起こっている事を知り、現地へ飛ぶ。

メキシコのサンマルソルという町に単身乗り込んでいたゼインは、現地で、巨大なアンテナを持っている「ブレイン・コープ社」という謎の会社を発見するのだったが…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

いわゆる「侵略SFもの」なのだが、タッチは、どこか懐かしいサスペンス仕立てになっている。

造園業者を装った謎の男達の暗躍。
怪し気な上司の行動。
美人の恋人シャー(テリー・ポロ)もどこか信用できない。

メキシコで、ゼインとイレーナが、何者かによって命を狙われる辺りは、まるでスパイ・サスペンスを観ているかのよう。

途中、CGや巨大なセットを使ったSFらしい描写も登場するのだが、全体的に、どこか古めかしい雰囲気が漂っているのは、このサスペンスタッチがいかにもありふれているからである。(ここで登場する、地底へと続くエレベーターは、「怪獣大戦争」のX星で登場する地底エレベーターとそっくり!)

罠に陥れられる主人公。
誰が敵で、誰が味方なのか、主人公であるゼインも、観ている観客にも分からないもどかしさ。

良くあるパターンである。

この辺が、この作品を評価する分かれ目だろう。

個人的には、劇場で観ながら、その感覚のB級っぽさ、地味さがちょっと気になった。

スパイ・サスペンスタッチ+侵略SFという発想自体は、それなりに悪くないとは思うのだが…。

正直な所、物凄く面白いという程でもない。

それでも、ラストのトリックには、さすがに騙された。