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妖獣伝説 ドラゴンブルー

1996年、ギャガ・コミュニケーションズ+遊、稲葉一広脚本、和田卓也監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

廃虚で、霊らしき存在と戦う少女。
彼女は、そこで、突然出現した不思議な人物に助けられる。
天海と名乗る昔の僧らしきその相手は、少女の事を、竜宮人と人間との間に生まれた竜の一族の末裔なのだと告げる。
さらに、「竜の巣に向え」とも…。

彼女は、心霊現象の鑑定を行う先生(田口トモロヲ)に、無理矢理悪霊と戦わせられている風水師の水城真佑子(田中広子)であった。
彼女は先生から渡された「霊封環」という水晶の腕輪を両腕に付けさせられており、それが常日頃彼女を守っており、それを外すと、彼女は人間以外の存在になってしまうと教えられていた。

そんな事務所に、ある日、松原典明と名乗る依頼人が現れ、自分の住む竜の宮島のある地域でリゾート開発を始めた所、怪奇現象が起き始め、犠牲者が絶えないという。

早速、島へ飛んだ真佑子は、そこで、地元に住む怪し気な宗教家、嵯峨章剛(六平直政)や松原の娘、里美、久我卓也という少年、さらに、連続失踪事件を追ってやってきていた探偵の竜崎慎(武藤敬司 )なる人物らと出会う。

そんな中、若い女性の水死体が見つかったり、若いアベックが襲われる事件が続出する。

真佑子は、海魔が潜むといわれている海中に潜る決心をする。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

はっきりいえば、一体の着ぐるみだけを使って強引に作られたような、何ともチープなVシネ作品である。

メインとなる役者達は、皆、素人同然の演技。

話もありきたりで、どうにも弾まない。

海魔といっている割りには、登場して来る化物達は皆、簡単なメイクを施しただけのようなゾンビ風。

プロレスラーの武藤敬司 が登場しているので、最後には、壮絶な格闘アクションがあるのかと期待していると、それも肩透かし。
武藤は、何と、スタンガンでゾンビ達と戦うのである。

まあ、襲って来る相手は皆、痩せ細った素人さん達だから、まともに組み合う事もできなかったのであろう。

ピンチに陥った真佑子は、とうとう「霊封環」を外す事に…。

ハリウッドのスティーブ・ワンがデザインしたという肝心の着ぐるみだが、これも、どうという事はない。
どうひいき目で観ても「まんま着ぐるみ」、せいぜい子供ヒーローものの怪人そのものである。

演出の拙さもあって、その生物感は弱い。
だから、怖さもほとんど感じられない。

無意味に挿入されているお色気表現も中途半端で、全体的に「オタクが作った自主映画」の域を出ないようなレベルというしかない。

どうしても、好奇心が押さえられない人にだけ、お薦めしたい。