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サロゲート・マザー
SURROGATER MOTHER
1996年、東映ビデオ+フジテレビジョン+ソロモン・インターナショナル、すずきじゅんいち原作+脚色、デイビッド・サロー脚色、レネイ・アーロム監督作品。
▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼
キャンピング・カーの中で、中年男をめった突きにしている金髪の少女。
車は、彼女が降りた後、炎上する。
10年後、ロス・アンジェルス。
当地のテレビ局に来て8ケ月になる、スポーツキャスター、ナオミ・ノムラ(松田聖子)と、建築家マイク・ミラー夫妻は、子供ができないので、代理母(サロゲート・マザー)を試みる事にする。
やがて、彼らに、医者と弁護士からジェニー・クラークという金髪の美女が紹介される。
ナオミは、ジェニーの身元調査に一抹の不安を覚えるが、結局、彼女を代理母として契約をする。
ジェニーは、妊娠の経過を夫妻にも共感してもらえるよう、出産まで、ナオミたちの家に一緒に暮す事になるのだが、ナオミにとっては、紹介者である弁護士が自殺したという知らせが気になっていた…。
▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼
松田聖子の本格的ハリウッドデビュー作という触れ込みの作品らしいが、確かに、ハリウッドで撮られた作品らしい事は分かる。
だが、ハリウッド映画といってもピンキリがあり、これは、予算的にはキリの部類に入る作品だろう。
見知らぬ俳優達が何人か登場し、テレビサスペンスのような雰囲気の展開がゆったりと進行して行く。
「氷の微笑」などを連想させるようなシーンがあったり、何となく、全体的にチープ感漂い、いわゆる「ハリウッド映画」というゴージャスな感じはない。
レンタルビデオなりで一回試しに観てみるくらいなら、何とか我慢できないでもない…くらいの出来というべきか。
語学力を始め、役者としては素人同然の松田聖子に、何とかボロを出させまいと、彼女のセリフや芝居は、極めてシンプルな範囲に納められており、どちらかというと、彼女の夫が、全体的に芝居をリードしているような感じになっている。
もともと、画面的に、弱々しく見えてしまう東洋人という事もあり、主役であるはずの松田聖子の存在感は、登場場面が多い割に薄い。
ジェニファー主演の映画といった方が良いくらいだ。(アメリカでは、そういう売り方なのかも知れない)
この作品への出演、松田聖子にとって、何かメリットがあったのだろうか?
これで、「アルマゲドン」(1998)出演のチャンス(?)をつかんだのか?