いきなり「チャプター11」…と出る。
自国の大気を使い果たした宇宙の極悪人惑星、スペースボールのスクルーブ大統領(メル・ブルックス)は、隣の惑星、ドルイディアの大気を狙っていた。
おりしも、アホ王子バリアムとの結婚式を逃げ出した、ドルイディアの王、ローランドの一人娘、ベスパ姫は、巨大宇宙船スペースボール1の牽引光線に捕まってしまう。
一方、ピザ・ザ・ハットからの借金、100万宇宙ドルの返済を迫られていたローンスターは、犬と人間の中間種マング(マン+ドッグ)のバーフと共に、ローランド王の依頼を受け、バス型宇宙船イーグルファイブに乗って、ベスパ姫救出に乗り出す。
ワープ航法によって、一旦は、スペースボール1の魔手から逃れたローンウルフ一行だったが、砂漠の惑星に墜落、そこでヨーグルト(ブルックス二役)という謎の小さな老人と出合い、不思議な力を持つシュバルツの指輪を与えられる…。
▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼
リック・モラニス演ずるダーク・ヘルメット卿をはじめ、スター・ウォーズのパロディテンコ盛りの映画。
見所は、惑星ドルイディアの大気を吸い取るため、巨大宇宙船スペースボール1が、変型して、巨大ロボット、メガ・メイド(メイド型ロボット)になるシーン。
製作年から考えて、日本の人気アニメ「マクロス」のパクリではないかと思われる。
ラスト、破壊されたメガ・メイドの頭と腕が、某惑星の海辺に墜落し、そのまま有名な「猿の惑星」のラストのパロディになったりする。
内容自体は下らないものだが、SFXはILMをはじめ、本格的な工房がバックアップしており、エフェクトの類いはきちんと作られている。
メル・ブルックスの一連のパロディものの中では、平均的な出来ではないかと思えるが、ブルックスの身長が、小男リック・モラニスより、さらに小さい事など、興味深い発見もできる。
言葉遊びの部分など、日本人には分かりにくい部分もあるが、気楽に楽しめる作品である事は間違いない。