TOP

映画評index

ジャンル映画評

シリーズ作品

懐かしテレビ評

円谷英二関連作品

更新

サイドバー

小さなスナック

1968年、松竹大船、斉藤耕一監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

昼は大学の外の草原に寝転がり、漫然と時を過ごし、夜は小さなスナックで仲間たちと楽しむ、ちょっぴり不良学生の三橋昭(藤岡弘)は、ある雨の夜、一人でスナックにやって来た若い女性に心惹かれる。

昭は引き取られた私生児なのか、柴田という家で幼い頃から育てられてはきたものの、その家の娘、君子とは兄妹なのか、他人なのか、良く分からぬまま今に至っている…という、複雑な経歴の持ち主。

君子は昭に淡い恋心を抱いているらしい。

昭の方は、どこか謎めいたその女性の後をつけて、実家である美容院を突き止めるのだが、若松ミキ(尾崎奈々)という彼女もまた複雑な家庭環境で育って来た事を知る。

ミキの方は、いつしか彼を避けるようになって行くが、そうした態度が逆に昭の気持ちを燃えさせて行く事になる…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

苦い結末を迎える事になる青春ドラマ。

タイトルになっているのは、GSブーム後期の頃のヒット曲の名前。

主役、昭の大学の友人として、その曲を歌っていたパープル・シャドウズが登場して、劇中のスナックでも、その曲「小さなスナック」を披露する。

スナックのマスターは、石井伊吉(現、毒蝮三太夫)。

スナックの常連として、当時18才のジュディ・オングが、テレビタレントとして、実名で登場する。

その多忙で疲れ気味のジュディを慰めようと、パープル・シャドウズがスナックに連れてくるのが、ヴィレッジ・シンガースの面々。いかにも、当時、人気絶頂のアイドルグループとして扱われている。

断片的な映像が、とびとびに繋がって行くような、ちょっと風変わりな編集が面白い。

主役の藤岡弘は、前年の松竹作品「宇宙怪獣ギララ」に次ぐ出演作だと思われる。

これが、初主演作ではないだろうか?