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女王陛下の007

ショ−ン・コネリ−が降番したので、荒唐無稽に走り過ぎたシリーズの建て直しも兼ねて、モデル出身のレーゼンビーを主役に抜てきして、イアン・フレミングの原作に忠実に作ってはみたものの、「007映画」ファンが期待していたのは、そういう渋いサスペンスアクションではなかったので、見事にコケてしまった作品。
冒頭の、女に惹かれたボンドが海辺で突然男達に襲われるシーンなど、なんて地味な出だしなんだろう…と思ってしまう。普通のアクションものなら問題ないのだろうが、それまで観て来た派手派手の007映画とは、あまりにも異質。
それでも、サスペンスアクション映画としては良く出来ていて、有名な雪山の頂上に建つ敵の要塞や、スキーヤーを襲う雪崩のシーンなど、近作「トリプルX」などでも、しっかりパクられているくらいだ。
数年前、一緒に観ていた007ファンのオヤジが、「何だ?これは…」とぶ然としていた姿が印象的。
個人的には、好きな作品。