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1960年当時、17才のチャック・ギーグ(原作者)は、上の学校に進んだ兄とは違う進路を決意した。
海洋学校に入る事にしたのである。
彼は、色々な個人的な事情やコンプレックスを抱えた同級生と共に、訓練の末、帆船アルバトロス号で、カリブ海からガラパゴス諸島へと向かう訓練航海に旅立つ。
途中、父親との確執で悩む訓練生フランク・ボーモントを、イルカを殺した事を理由に下船させたり、キューバ船から攻撃された後、臨検されたりと、いくつかのトラブルはあったものの、無事、目的地ガラパゴス諸島へ上陸を遂げる事ができる。
しかし、悲劇は帰路に唐突に起こる。
「ホワイト・スコール」と呼ばれる突発的な嵐に遭遇したのである。
帆船は、見る間に沈没、、医者であり、教師、船長の恋人でもあったアリスも含め、6人の犠牲者を出す大惨事となるのだが、救命ボートに乗り込めた残りの乗員たちは、付近を航行中のアメリカ船に救出される。
無事、故国へ戻った彼らを待っていたのは、シェルダン船長(ジェフ・ブリッジス)の免許停止を求める海難審判であった。
途中で船を降ろされたボーモントの父親が裏で手を回していたらしい…。
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基本的には、苦難を共にした同士に芽生えた友情と堅い絆を描く青春ものなのだが、前半部分は美しい風景の映像と共に、明るい海洋冒険ものとしても楽しめる。
海難審判のシーンは、全く性格は違う作品だが、ハンフリー・ボガード主演の「ケイン号の反乱」などを連想した。
そういう事もあって、何か、どこかで観たような感覚が起きるのだが、作品としてはていねいに作られており、見ごたえ感はある。
ただし、リドリ−・スコットらしいかといわれれば、ちょっと、返事に窮するかも…。
訓練生と近い年齢層の方が、感動は大きいのではないか。
大人にも、忘れていた何かを思い出させてくれるような名作の一本だと思う。
