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青い山脈('63)

1963年、日活、石坂洋次郎原作、西河克己監督作品。

東宝&藤本プロ製作で大ヒットした「青い山脈」「続青い山脈」(1949)のリメイク。
ストーリーは’49年版前後編を参照の事。

主役の寺島新子は吉永小百合、金谷六助には浜田光夫、島崎先生には芦川いづみ、沼田校医には二谷英明、六助の友人ガンちゃんは高橋英樹が各々演じている。

冒頭、城郭が映り、その町の歴史が説明される。
ある城下町にある貞淑女子高校が舞台。

新子は、スクーター通学している活発な養鶏場の娘という設定になっている。

ラブレター事件から始まり、新子と六助との出会いは後に明かされる。

前作では、新子と六助が海水浴帰りに暴漢に襲われるというアクションシーンがあるが、本作では、町の有力者、赤牛こと井口甚蔵(三島雅夫)の圧力を嫌って、高い値段で売れる町の外に鶏をトラック輸送しようとする新子を、六助とガンちゃんが手助けする…というシーン(小百合ちゃんも大活躍!)に変更されている。
他にも新子の家族が登場したり、細部には多少の相違点もあるが、基本的にはほぼ前作通りの展開となっているといって良いだろう。

この時代の日本映画は、各社で有名な作品をリメイクしあっていたものだが、各社とも各々持ち味があり、優劣付けがたい作品になっている例が多いが、本作も又、過不足なく内容がまとめられており、オリジナル版とは違った魅力に溢れている。

主役の吉永小百合が初々しいのは当然として、本作では、とぼけたガンちゃん役の高橋英樹(鬚をメイクで描いている)、井口の手先、体育の田中先生を演ずる藤村有弘、そして、ベテラン女教師を演ずる北林谷栄がいい!(こんなに理知的で凛々しく若々しい北林谷栄を観たのは初めてである)

芸者梅太郎役の南田洋子が、顎にホクロを付けているのは、前作で同じ役を演じた小暮実千代を意識しての事か?

ただ、戦後間もない頃、ヒロインが大胆な水着姿を惜し気もなく披露するような、あけっぴろげな男女交際が描かれたオリジナル版よりは、時代が下って作られた作品だけに、観客が感じた衝撃感は前作ほどではなかったのではないか。

それでも、本作の後半で、新子と松山浅子が仲直りするシーンには、観ていて、やはりジーンと胸に迫るものがある。

本作も又、紛れもない青春ドラマの名作といって良いだろう。


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