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メリ−・ポピンズ

初期のディズニー作品というと、どれも有名なので、興行的にも全て大ヒットしているようなイメージがあるが、実は「白雪姫」のヒット以降、それほど大した成績を残した作品は少ないらしい。
そんな中、アニメと実写の合成ミュージカル…という本作の実験的試みは、久々の大ヒットを呼び込んだという。
ジュリー・アンドリュース扮する、メリー・ポピンズが、ある日、パラソル片手に空から降りてくる…。
彼女は、二人の子供の新しい家庭教師だったのだが、次々と呪文を唱えては、驚くべき魔法の世界を見せていく。
いわゆる「ホワイトマジック」とでもいうのだろうか、「優しい魔法使いもの」のイメージの元祖的存在というべきかも知れない。
後年の日本の「魔女っ子アニメ」ブームにも、影響を与えているのではないか?
大掛かりな室内セットと、時折現れる巧みなアニメーションキャラクターと実写との掛け合いなどが相俟って、独特のファンタジー空間を作り出すのに成功している。
「チムチム・チェリー」など、数多く挿入される、明るく楽しい音楽も秀逸。
ディズニー特有の「お説教臭さ」も、本作では内容とマッチしているので、あまり気にならないのが嬉しい。
大人も子供も楽しめる、正に夢のような映画と呼ぶべきであろう。