1956年、藪下泰司脚本+演出作品。
▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
蜘蛛が巣で遊んでいると、川を流れてくるお椀に一寸法師が乗っているのを発見。
しかし、その一寸法師めがけて、岸辺の子供たちが石を投げ付けはじめる。
カエルや蜘蛛の協力で、何とか無事助かった一寸法師は、京のお寺で、お経を読んでいた和尚さんを訪ねる。
顔なじみらしく、彼の姿を観ても、そのままお経を続ける和尚さんだったが、一緒にお経を読みはじめた一寸法師のかん高い声には閉口、鐘をかぶせてしまう。
やがて、そんな京の町に、鬼が出現する。
身の丈、5〜7mくらいはありそうな鬼が、家を壊し、少女をさらおうとする。
そこへ現れたのが、行灯を持った一寸法師。
ちょこまか動き回り、鬼を大きな酒蔵に誘い込むのだった。
▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼
お馴染みの昔話をアレンジしたような内容のアニメ作品。
おじいさん、おばあさんや姫君などは登場しない。
巨大な鬼の表現がちょっと面白い。
場面によって、4、5m〜10mくらいまで、かなり大きさの感覚が変わるのだが、家の屋根よりも背が高いシーンは、大魔神や特撮怪獣もののようで、ちょっと嬉しくなる。
かん高い声の一寸法師のキャラクターは、少し違和感もあり、必ずしも可愛いとばかりはいいきれないのだが、実際にあの大きさの人間がいたら、確かにああいう声になるのだろう。
子供向け作品としては、それなりに楽しく作られており、無難な内容のようにも思えるが、本作の一寸法師が、主役のキャラクターとして魅力的かどうかは意見が分かれると思う。