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ダンボ

1941年のディズニーアニメ作品。
サーカスの母象から生まれたダンボは、巨大な耳を持っていた事で、回りからは冷たい目で見られる事になる。
しかし、ネズミのティモシーらの助けもあり、やがて、その巨大な耳を使って空を飛べる…という事に気付くのだった。
話としては、舞台が限定されている分、スケール感にはやや乏しいながら、愛くるしい主役の子象、ダンボのキャラクターの魅力で最後まで見せられてしまう。
前半部分、嵐の中をサーカスの象の群れが移動するシーンなど、光と影の対比が巧みで、奥行きのある、絶妙の名場面となっている。
後半は、空を飛ぶダンボの軽快な動きがメインとなり、楽しさも倍加する構成となっており、戦争中に作られたとは思えない完成度を誇っている。
スピルバーグの「1941」の中で、将軍が、この作品を観ながら涙しているシーンも有名である。
「ピノキオ」に続く、ディズニー絶頂期の一作。